動物

「あ」

甘い物に蟻がつく

分類ことわざ意味甘い物に蟻が寄って来るように、近づいて得をするようなうまい話や儲け話のあるところには、人は寄ってくるということ。利に聡い人間の常をいった言葉。
「き」

騏驎も老いては駑馬に劣る(きりんもおいてはどばにおとる)

分類ことわざ意味「騏驎(きりん)」は、一日に千里走るという優れた駿馬。その駿馬も老衰して老馬になるとのろい駄馬にも劣る、ということから、賢者も老衰すると普通の人間や愚者にも及ばなくなる、という意味。中国の想像上の動物で、聖人が世に出る前ぶれ...
「あ」

網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)

分類ことわざ意味網が荒いと、舟を呑む(丸吞みをする)ような大きな魚を捕まえることができず逃がしてしまうことから、法律が大まかなために大罪人を捕らえることができない、という意味。また、大罪人が、たくみに法の網をくぐることで、法律の力で制するこ...
「あ」

蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる)

分類ことわざ意味些細な油断や不注意などで細心の注意が欠ければ、大事を引き起こすものであるから、細かいことも侮らず気をつけるべきである、という意味。蟻(アリ)の作った小さな穴でも、見過ごしていると、それが原因で水がしみこんで、結果として大きな...
「あ」

後の雁が先になる(あとのがんがさきになる)

分類ことわざ意味後から一列になって飛んでくる雁(がん、かり)が先に立つ、ということから、後輩が先輩を、または、生徒が先生を追い越して立派な人間になる、という意味。同類語・同義語 後の烏(カラス)が先になる
「え」

海老で鯛を釣る

分類ことわざ意味海老(エビ)のような小さく安いものを餌にして大きな高い鯛を釣る、ということから、海老のような小さなつまらないものを他人に与え鯛のような立派なものをもらう、という意味。また、わずかな元手や小さな資本で多くの利益を得ることにもい...
「う」

馬に乗るとも口車に乗るな

分類ことわざ意味あまり調子良く物事が運ぶような話には注意した方が良い、という意味。
「あ」

足元から鳥が立つ

分類ことわざ意味こんなところから飛び立つと思わなかった鳥が、足元から飛び出せば誰しもびっくりするものだ、ということから、すぐそばで突然思いがけない出来事が起こり騒ぎ立てこと。また、急に思い立ったように、慌てて物事を始めること、という意味も。...
「の」

能なし犬の高吠え(のうなしいぬのたかぼえ)

分類ことわざ意味才能のない犬に限って高吠えすることから、才能のない何もできない者に限って口数が多く、大言壮語したり大騒ぎしたりすることのたとえ。同類語・同義語 浅瀬に仇波
「あ」

商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)

分類ことわざ意味商売というものは、牛の涎(よだれ)が細長く地面に少しずつ垂れて絶えないように、急がず焦らず気長に構えて、また、じっくりと辛抱して行うことをしなければ成功しない、という意味。
「ま」

馬子にも衣裳(まごにもいしょう)

分類ことわざ意味どんな人間でもよい服を着て身なりを飾ればそれなりに立派な人間に見える、という意味。「馬子」は、荷物や人を載せた馬を引いて歩く職業の人で最下級の労働者とされたが、そのような人でも良い衣装を身に着ければ立派に見えるものである、と...
「わ」

我が門で吠えぬ犬無し(わがかどでほえぬいぬなし)

分類ことわざ意味どんなに弱い犬でも自分の家の前にいる時には元気良く大声で吠えるものであるが、そのように弱い人間でも自分の家では元気が良く威張りかえっているものだ、という意味。同類語・同義語 うちの前のやせ犬
「ろ」

魯魚の誤り(ろぎょのあやまり)

分類ことわざ意味文字の書き誤りのこと。「魯」の字と「魚」の字は字形がよく似ていて間違えやすいことから。
「り」

良馬は鞭影を見て行く(りょうばはべんえいをみていく)

分類ことわざ意味優れた人物は、他人の指示や指導を待たずに行動ができる、という意味。良い馬というものは、鞭でその尻を叩かれる前に、鞭の影を感じ取るだけで走る速度を上げることができる、ということから。同類語・同義語 良馬は鞭声を見て行く(りょう...
「り」

梁上の君子(りょうじょうのくんし)

分類ことわざ意味盗賊・泥棒のこと。また、鼠(ネズミ)のこともいう。梁(はり)は家の天井に横に渡して棟を支える木材のこと。昔、中国である人が梁の上に潜んでいる泥棒を見て、その人の子供に「悪い癖を身につけると、あの梁の上の君子のようになる」と言...
「り」

竜頭蛇尾(りゅうとうだび)

分類ことわざ意味初めは勢いが盛んで、終わりになるにしたがって衰えていくこと。頭は竜のように大きく立派であるのに、尾っぽは蛇のように小さく細い、という意味から。同類語・同義語 虎頭蛇尾 頭でっかち尻すぼみ
「り」

犂牛の喩(りぎゅうのたとえ)

分類ことわざ意味父親が悪く愚か者であっても、その子供が賢ければ才能は必ず認められる、という意味。また、地位や身分の低い貧しい家の出であっても、有能な人材であれば世間に認められ出世する、という意味も。犂牛とは、毛の色がまだら模様になっている牛...
「ら」

ラッコの皮

分類ことわざ意味上下いずれへ対しても従順で、言われるがままになる人をたとえていう。ラッコ(猟虎)の皮は、手触りがとてもよいことから。
「な」

泣き面に蜂

分類ことわざ意味不幸の上に不幸が重なること。困って苦しんでいる上にさらに苦労が重なって起こること。泣いている顔をさらに蜂が刺すという意味から。同類語・同義語 泣き面を蜂が刺す 弱り目に祟り目 踏んだり蹴ったり
「よ」

夜が明けたら巣を作ろう

分類ことわざ意味梟(ふくろう)や夜鷹(よたか)は、巣を作ろうと思ってもすぐには作らずに、夜が明けてから巣を作ろうとし、やがて朝になると眼が見えなくなるためにいつまでたっても巣が完成しないことから、怠け者をたとえた言葉。同類語・同義語 梟の宵...