職業

「ふ」

布施ない経には袈裟を落とす(ふせないきょうにはけさをおとす)

分類 ことわざ 意味 報酬が少ないと仕事にも熱が入らず勤めるところも薄い、という意味。 お布施をくれない貰わないときには、僧侶は、略式でお経を読むのにも袈裟を身に着けない、ということから。 同類語・同義語 布施ない経に袈裟落とす(ふせないき...
「や」

山伏も門出(やまぶしもかどで)

分類ことわざ 意味つまらないことでもそれなりに礼儀作法があるものである、という意味。また、何事もその始めが大切である、という意味。 現世を捨てた世捨て人でも、門出にはそれなりの祝いをする、ということから。 「山伏」は、ここでは山中に住んでい...
「い」

板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)

分類ことわざ 意味船乗りは極めて危険な仕事である。また、危険と紙一重のところにいることのたとえ。 船の底に敷く「板子」(いたご)の下は、深い海である、ということから。
「ほ」

坊主丸儲け(ぼうずまるもうけ)

分類 ことわざ 意味 元手なしに大儲けすることをいう。 寺と僧侶は、資本も無くてよいし、経費もかからないために、入ってくるお金は丸々儲けとなる、ということから。
「し」

出家の念仏嫌い(しゅっけのねんぶつぎらい)

分類 ことわざ 意味 一番に大切なことが嫌いであったり、不得意であったりすること。また、職業上一番肝心なことが嫌いだったり、出来なかったりすることをいう。
「か」

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

分類 ことわざ 意味 いつまでも昔の習慣を良しとして、そのまま守るばかりで、改めようとも応用しようともしない愚かさをたとえた言葉。しきたりに甘んじて機に応じた振る舞いができないこと、または無意味なことを守り続けていること。 昔、中国の宋の国...
「ぬ」

盗人の昼寝(ぬすびとのひるね)

分類 ことわざ 意味 理由がないように見えることにも、それなりにちゃんとした理由はあるものである、という意味。何をするにも訳があるものだ、ということ。 泥棒が昼寝をするのは夜の仕事に備えてのものである、ということから。 同類語・同義語 盗人...
「ぬ」

盗人にも三分の理(ぬすびとにもさんぶのり)

分類 ことわざ 意味 どんなことにも理屈をつけようと思えばつけられるものだ、という意味。理屈をつけようと思えばどんなことにも理屈はつく、ということ。 泥棒のような悪人にも、盗みをするだけの相応な理由があるものだ、ということから。 同類語・同...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類 ことわざ 意味 花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。 桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「に」

二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)

分類 ことわざ 意味 一人で二つの異なる職業を兼ねることをいう。一人に人が相互に矛盾する二つの職業を持つこと。 一度に一足しか履けないはずの足に、二足の草鞋を履く、ということから。江戸時代では、博徒(賭博を職業とする者。博打打)が罪人を捕え...
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類 ことわざ 意味 無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。 花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。 同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたに...
「ほ」

奉公人に使われる(ほうこうにんにつかわれる)

分類 ことわざ 意味 奉公人を使っていると、色々と気を遣うことも多く、いつの間にか使っているつもりが、使われているようなことになるものである、という意味。 同類語・同義語 人を使うは使われる(ひとをつかうはつかわれる)
「か」

歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)

分類 ことわざ 意味 景勝の地や史跡などの名所には必ずそれを詠った歌があるから、歌人は歌を詠むことにより座って居ながらにして名所を知ることになる、という意味。 同類語・同義語 歌人は坐ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょを...
「ほ」

坊主頼んで地獄(ぼうずたのんでじごく)

分類 ことわざ 意味 頼りにしていたものの当てが外れることをいう。 お坊さんを頼りにしていたら地獄へ堕ちてしまった、ということから。 同類語・同義語 仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる) 仏頼んで地獄へ落つる
「ふ」

船に乗れば船頭任せ(ふねにのればせんどうまかせ)

分類 ことわざ 意味 物事はそれぞれの専門家に任せるのが良い、という意味。 誰でもいったん船に乗ってしまえば、すべて船頭に任せるのが賢明であることから、どんなことでもその道の専門家に任せるのが良い、ということ。 同類語・同義語 船は船頭に任...
「も」

門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)

分類 ことわざ 意味 いつも身近で見聞きしている物事は、習わなくても自然に覚え込んでしまうものだ、という意味。また、身近に接していて感化を受けることをいう。 寺の門の近くに住む子供は、毎朝毎晩お坊さんのお経を聞いているので、正式に習わなくて...
「も」

餅は餅屋(もちはもちや)

分類 ことわざ 意味 全ての物事にはそれぞれ専門家がいるので、その人に任せるのが最も良い、という意味。どんなことでもその道の専門家というものがいるものであるから、知ったかぶりせずにやはりその人物に任せるべきだ、ということ。 餅はやはり専門の...
「か」

髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

分類 ことわざ 意味 自分自身の仕事が他人だけに向けられ、自分にまでは手が回らないことをいう。 髪結いさん(美容師)が、自分の髪は乱れているということから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 医者の不養生(いしゃのふようじょ...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類 ことわざ 意味 人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。 「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こ...
「い」

医者の不養生(いしゃのふようじょう)

分類 ことわざ 意味 他人には立派に教えを諭しながら、自分ではそれを実行しないことをいう。 患者には健康に注意し養生を説く医者が、自分自身は意外に不摂生なことから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 坊主の不信心(ぼうずのふ...