「い」

「い」

殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

分類ことわざ意味失敗の前例は身近にあり、それに学ぶべきだ、という意味。戒めとすべき例は目前にある、ということ。 殷の国(中国の古代の国号)が鑑みて戒めるべき例は、その前代の夏の国にある、ということから。殷が鏡としなければならないのは、王の暴...
「い」

陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)

分類ことわざ意味人知れず密かに善行を重ね徳を積めば、その報いがあって幸福を得るものである、という意味。
「い」

夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)

分類ことわざ意味自国の安全を守るために、他国をもってして別の第三国を抑止すること。 「夷」は、中国から見て東国の意味(東夷)だが、一般に中国以外の民族をいう。
「い」

言わぬが損(いわぬがそん)

分類ことわざ意味物事の正しい道理を分かっているのに、黙っていて何も言わないでいると、逆に不利益を被ることになる、という意味。
「い」

言わぬが花(いわぬがはな)

分類ことわざ意味本当のことをはっきりと言ってしまわない方が、差し障りが無く、趣もあるものだ、という意味。また、物事は全部話してしまうとあからさまになり、差し障りが起こるため、慎んだ方が良い、という意味。黙っている方がかえって良い、ということ...
「い」

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

分類ことわざ意味すべての信仰というものは、それを信ずる心次第である、という意味。 節分の夜に鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺して門口に飾ると魔を払うという俗信がある。鰯のようなつまらぬものでも、信仰する人にとっては極めて大切なもので、信心一つで...
「い」

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘る(いぬはみっかのおんをさんねんわすれず、ねこはさんねんのおんをみっかでわする)

分類ことわざ意味犬は飼い主によく従い仕えるが、猫はそうでもない、ということ。犬と猫の性質の違いを表現した言葉。 関連語
「い」

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)

分類ことわざ意味恩を忘れるような人間は犬にも劣るため、恩を忘れるな、という戒めの言葉。 犬は三日も飼えば、主人への恩を忘れない、ということから。同類語・同義語犬猫も三日飼えば恩を忘れず(いぬねこもみっかかえばおんをわすれず) 関連語
「い」

犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

分類ことわざ意味臆病な人が他人のいない場所で虚勢を張ったり、他人を攻撃することのたとえ。また、実力のない者が、陰で人の悪口を言ったり、批評をしたりすることのたとえ。 弱い犬は、安全な場所から相手に吠え掛かるだけで敵には近寄らない、ということ...
「い」

意馬心猿(いばしんえん)

分類ことわざ意味駆ける馬や騒ぎまわる猿を抑えて静めることが困難なのと同様に、一旦起こった人の欲情や煩悩を抑えることは簡単ではない、という意味。
「い」

一押二金三男(いちおしにかねさんおとこ)

分類ことわざ 意味女性から愛されるようにするならば、まず第一に、押しの強いこと、第二にお金持ちであること、第三に美男であることが必要だ、という意味。 女性を口説く時のことで、男前であることは三番目の条件に過ぎない、ということ。
「い」

板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)

分類ことわざ 意味船乗りは極めて危険な仕事である。また、危険と紙一重のところにいることのたとえ。 船の底に敷く「板子」(いたご)の下は、深い海である、ということから。
「い」

石地蔵に蜂(いしじぞうにはち)

分類 ことわざ 意味 なんら痛みも痒みも感じないことのたとえ。 石でできた地蔵というものは、蜂に刺されても痛くも痒くもない、ということから。 同類語・同義語 牛の角を蜂が刺す(うしのつのをはちがさす)
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類 ことわざ 意味 滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。 煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。 同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
「い」

一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

分類 ことわざ 意味 これぐらいのものと思われるつまらないものや、いかにも小さく弱いものでも、それ相応の覚悟や思慮、判断力や意地を持っているものであるから、軽蔑することはできないものである。また、見かけがどんなに小さく弱そうなものにも、それ...
「い」

一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)

分類 ことわざ 意味 話のほんの一部分を聞いて、その全貌を悟る、ということから、理解力、洞察力が鋭い聡明な人のことをいう。頭が良く、物事がすぐに分かる様子。 中国の『論語』からの言葉。 同類語・同義語 一を打って十を知る(いちをうってじゅう...
「い」

色気より食い気(いろけよりくいけ)

分類 ことわざ 意味 ①色欲よりも食欲の方が先だということ。 ②見栄や外聞より実利を重んじること。 同類語・同義語 花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした) 花より団子(はなよりだんご)
「い」

医者の不養生(いしゃのふようじょう)

分類 ことわざ 意味 他人には立派に教えを諭しながら、自分ではそれを実行しないことをいう。 患者には健康に注意し養生を説く医者が、自分自身は意外に不摂生なことから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 坊主の不信心(ぼうずのふ...
「い」

怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)

分類 ことわざ 意味 すぐ立腹し怒るのは、人の反感を買い、自分を破滅させる敵と考えて慎め、という戒め。何事を行う場合にも短気は損をする。怒りは自分を滅ぼす敵だから用心せよ、という意味。 徳川家康の遺訓。 同類語・同義語 短気は損気
「い」

一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)

分類 ことわざ 意味 災難をどうにか切り抜けて一安心しているところへ、また別の災難がやってくることをいう。 同類語・同義語 前門の虎後門の狼