「み」

実入り豆に花(みいりまめのはな)

分類ことわざ意味得をすることが重なることをいう。もう実が入っている豆に、また花が咲く、ということから。
「い」

言わぬが花(いわぬがはな)

分類ことわざ意味本当のことをはっきりと言ってしまわない方が、差し障りが無く、趣もあるものだ、という意味。また、物事は全部話してしまうとあからさまになり、差し障りが起こるため、慎んだ方が良い、という意味。黙っている方がかえって良い、ということ...
「り」

両手に花(りょうてにはな)

分類ことわざ意味良いもの、美しいものが同時に二つ手に入り、独り占めすること。「花」は、美しく華やかなものを意味。両方の手にそれぞれ花がある、ということから。特に左右にいる女性を独り占めにしたときなどに表現する言葉。
「と」

遠きは花の香(とおきははなのか)

分類ことわざ意味身近にあって慣れてしまうとあまり立派に見えなくなる。逆に、遠く離れたものは、離れても匂う花の香りが優れているように、立派に思われるものである、という意味。
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類ことわざ意味一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落花枝に帰らず...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類ことわざ意味花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類ことわざ意味忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)
「お」

老い木に花咲く(おいきにはなさく)

分類ことわざ意味衰えてしまったものが再び盛んになることをたとえた言葉。また、一度弱まったものが再び力を取り戻してくることをいう。年を取った木に花が咲く、ということから。同類語・同義語 老木に花の咲く 老い木に花 老い木に花が咲く 埋もれ木に...
「や」

柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)

分類ことわざ意味物事が自然のままである様子や真実の姿を表している様子をいう。また、春の景色が美しい様子もいう。柳の葉が緑になり、花が紅に(赤く)咲くという、当たり前の姿が、物事の真実をも表すことから。物には、天然・自然の理があることをいう。
「と」

時の花をかざしにせよ(ときのはなをかざしにせよ)

分類ことわざ意味その時その時の時勢に従って行動するのが良い、という意味。「かざし」は簪(かんざし)や髪やかぶり物の飾りのことで、季節季節の花を飾りにさすのが良い、ということから、我を張らずに時勢・時流に乗って世間を渡るのが良い、ということ。
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類ことわざ意味滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類ことわざ意味無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。同類語・同義語 花は根に鳥は古巣に 花は根...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類ことわざ意味①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。花に現(うつつ)を抜かすより...
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類ことわざ意味花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大事である...
「て」

泥中の蓮(でいちゅうのはちす)

分類ことわざ意味蓮の花は泥の中から咲き出ても美しく清らかなことから、汚れた世の中で俗人の間にいてもそれに染まることのない人をいう。
「い」

いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)

分類ことわざ意味二者択一するにしても、いずれも優れていて甲乙つけがたいことをいう。アヤメもカキツバタも、共にアヤメ科の草花で紫・白の花を咲かせて似ているため、区別が難しいことから。源三位頼政が美女である菖蒲前(あやめのまえ)を賜り幾人もの美...
「た」

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

分類ことわざ意味立っている様子はあたかも芍薬の風情があり、座った姿は牡丹の花のように華麗で、歩く様子は百合の花のように清楚な美しさである、ということから、美しい女性の姿を、美しい花に例えた言葉で、美人の形容。
「し」

死に花を咲かす(しにばなをさかす)

分類ことわざ意味最期に立派な功績を顕わし、死後に名誉を残すこと。死の間際に華やかなことがあって、死後も名誉に包まれることをいう。「死に花」は、死ぬ時や死んだ後の名誉の意味。同類語・同義語 死に花を咲かせる
「た」

高嶺の花(たかねのはな)

分類ことわざ意味ただ見ているだけで、実際には自分のものすることができないもの。遠くから眺めることはできるが、手に入れることができない、美しいものや高価なもの、魅力的なものを指す。「高嶺」は、高い峰、高い山の頂のこと。高い峰に咲いている花は、...