か行

「き」

聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)

分類ことわざ意味話に聞いたことと、実際に自分の目で見たことでは、大きな違いがある、ということ。聞いた話では極楽のように良いことづくめだったが、実際に見てみるとまるで地獄のような酷さだ、ということから。同類語・同義語見ると聞くとは大違い(みる...
「き」

奇貨居くべし(きかおくべし)

分類ことわざ意味珍しい品物は時を経て売ると大きな利益をもたらすものであるから、買っておくべきである、という意味。転じて、得難い機会は逃さず利用せよ、という意味にも用いる。
「か」

彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)

分類ことわざ意味味方と敵の情勢によく通じていれば、何度戦っても負けるようなことはない、という意味。ここでの「彼」は、戦う相手のこと。「己」は自分のこと。「百戦殆からず」は、百回戦っても負けない、という意味。中国の兵法書『孫子』から。
「か」

彼も人なり我も人なり(かれもひとなりわれもひとなり)

分類ことわざ意味彼も同じ人間であり、彼がやれて、自分がやれないはずはない、という意味。
「か」

快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)

分類ことわざ意味厄介な事件や物事、論争等を、テキパキと処理し解決すること。紛糾した物事を見事に解決すること。絡み合ってもつれた麻を、鋭利な刀で断ち切る、ということから。同類語・同義語快刀乱麻(かいとうらんま)
「か」

間髪を入れず(かんぱつをいれず)

分類ことわざ意味間に髪の毛一本を入れる隙間も無く、非常に素早い様子。また、間を置かず、すぐに行動に出ること。同類語・同義語間、髪を容れず(かん、はつをいれず)
「か」

換骨奪胎(かんこつだったい)

分類ことわざ意味他人の詩や文章の意図や形式をくみ取り、語句や構成を変えて、新たに自分の作品として作ること。骨を取り換え(換骨)、胎児を奪い取る(奪胎)の意味から。
「か」

汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)

分類ことわざ意味蔵書の多い状態のこと。書物が多くあること。牛に轢かせると牛が汗をかき、積み上げると家の棟木に届くほど一杯になる書物がある、ということから。同類語・同義語牛に汗し棟に充つ(うしにあせしむねにみつ)
「か」

疳の虫(かんのむし)

分類ことわざ意味1) 疳(子供が神経質になる病気。夜中に急に泣き出したりすること。)を起こさせる虫。2) 癇癪(かんしゃく)を起こさせる虫。虫がその病気を起こす、と考えた言葉。同類語・同義語癇の虫(かんのむし)
「け」

仮病脈作らず(けびょうみゃくつくらず)

分類ことわざ意味嘘を通そうとしても証拠が嘘を通さない、という意味。本当に病にかかると脈拍が変わるが、仮病であれば脈拍は変わらない、ということから。
「こ」

五風十雨(ごふうじゅうう)

分類ことわざ意味気候が順当なこと。転じて、世の中が平穏無事なこと。五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る、ということから。中国から来た言葉。
「こ」

沽券に係わる(こけんにかかわる)

分類ことわざ意味品位や体面に傷がつくことをいう。「沽券」とは、土地などを売買する時の売渡証文のこと。転じて、品位や体面のこと。
「こ」

五穀実れば首垂れる(ごこくみのればくびたれる)

分類ことわざ意味中身のある人間ほど、人前で頭を低くするものだ、という意味。穀物が実りに応じて穂先を垂れることから。
「か」

陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき)

分類ことわざ意味とらえようのない様子のこと。陽炎(かげろう)も、稲妻(雷)も、また、水に映った月も、あるかと思えばなかったり、ないかと思えばあったりと、そのようなとらえようのない様をたとえた言葉。
「か」

飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

分類ことわざ意味日頃可愛がっていて、決して自分に背かないと信じている者から、思いがけず害を受けたり裏切られたりすることをいう。可愛がっていた犬が裏切って、飼い主の手を噛む、ということから。
「き」

京の着倒れ大阪の食い倒れ(きょうのきだおれおおさかのくいだおれ)

分類ことわざ意味京都の人は衣服にお金を惜しまず、大阪の人は、飲食にお金を惜しまない傾向にあることをいう。
「き」

窮すれば通ず(きゅうすればつうず)

分類ことわざ意味行き詰まってどうしようもないところまで来てしまうと、かえって知恵が働き道が開け、なんとか活路が生まれ切り抜けられるものだ、という意味。「窮する」は、どうしたらよいか分からなくて困る、ということ。同類語・同義語窮すれば通ずる
「き」

木は木、金は金(きはき、かねはかね)

分類ことわざ意味物事の区別ははっきりとしなければならない。物事には区別あるべきことにたとえた言葉。同類語・同義語石は石、金は金(いしはいし、かねはかね)
「き」

昨日の淵は今日の瀬(きのうのふちはきょうのせ)

分類ことわざ意味世の中の栄枯盛衰の極めて変遷しやすいことのたとえ。昨日の淵(川や水の深い澱みだったところ)であった場所が、今日には早くも浅瀬(川や水の浅いところ)に変わっている、ということから。人の世の浮き沈みや変遷の極まりないことのたとえ...
「こ」

胡椒の丸飲み(こしょうのまるのみ)

分類ことわざ意味物事の表面だけでは真実はわからない、という意味。丸飲みしたのでは胡椒の味もわからない、ということから。