「き」

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聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)

分類ことわざ意味話に聞いたことと、実際に自分の目で見たことでは、大きな違いがある、ということ。聞いた話では極楽のように良いことづくめだったが、実際に見てみるとまるで地獄のような酷さだ、ということから。同類語・同義語見ると聞くとは大違い(みる...
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奇貨居くべし(きかおくべし)

分類ことわざ意味珍しい品物は時を経て売ると大きな利益をもたらすものであるから、買っておくべきである、という意味。転じて、得難い機会は逃さず利用せよ、という意味にも用いる。
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京の着倒れ大阪の食い倒れ(きょうのきだおれおおさかのくいだおれ)

分類ことわざ意味京都の人は衣服にお金を惜しまず、大阪の人は、飲食にお金を惜しまない傾向にあることをいう。
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窮すれば通ず(きゅうすればつうず)

分類ことわざ意味行き詰まってどうしようもないところまで来てしまうと、かえって知恵が働き道が開け、なんとか活路が生まれ切り抜けられるものだ、という意味。「窮する」は、どうしたらよいか分からなくて困る、ということ。同類語・同義語窮すれば通ずる
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木は木、金は金(きはき、かねはかね)

分類ことわざ意味物事の区別ははっきりとしなければならない。物事には区別あるべきことにたとえた言葉。同類語・同義語石は石、金は金(いしはいし、かねはかね)
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昨日の淵は今日の瀬(きのうのふちはきょうのせ)

分類ことわざ意味世の中の栄枯盛衰の極めて変遷しやすいことのたとえ。昨日の淵(川や水の深い澱みだったところ)であった場所が、今日には早くも浅瀬(川や水の浅いところ)に変わっている、ということから。人の世の浮き沈みや変遷の極まりないことのたとえ...
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傷口に塩(きずぐちにしお)

分類ことわざ意味不幸の上にさらに不幸が重なること。また、困難な状態に重ねて厄介なことが降りかかること。ただでさえ痛い傷口に、塩を塗ってさらに一層痛みが増す、ということから。
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北山時雨(きたやましぐれ)

分類ことわざ意味空腹になってきたこと。お腹が空いてきたことを、しゃれて「北山」という。「時雨」は、調子をつけるためのもので意味はない。
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木もと竹うら(きもとたけうら)

分類ことわざ意味樹木は根っこである根元の方から、竹は先端の方から割ると割りやすい、ということ。また、物事には順序というものがある、という意味。「うら」は、「末(すえ)」で、枝先、梢のこと。
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器用貧乏(きようびんぼう)

分類ことわざ意味何をやらせてもうまくできるため、他人には重宝がられるが、特定のものに徹しきれず一つのことに集中できないため、中途半端で大成できず、かえって損をし成功せず生活も恵まれないこと。また、何でもできるが、これぞ、というものがないこと...
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兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)

分類ことわざ意味血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産むに従っ...
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義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類ことわざ意味どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。同類語・同義語 義理と褌は欠かせぬ 義理と...
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木の股から生まれる(きのまたからうまれる)

分類ことわざ意味人情の機微が分からない人のこと。また、男女間の情が分からない人のことをいう。同類語・同義語 木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ) 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)
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木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ)

分類ことわざ意味冷酷な人や融通が利かない人をいう。また、女の情に全く疎い人もいう。同類語・同義語 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと) 木の股から生まれる(きのまたからうまれる)
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金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

分類ことわざ意味顔が真っ赤なこと。おもに酒を飲んだりしたときに顔が赤い様子をいう。顔が赤い金時(金太郎)が火事の見舞いに行ったら、火に照らされてますます赤く見える、ということから。「金時」は源頼光(みなもとのらいこう)の家来である坂田金時(...
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狐の嫁入り(きつねのよめいり)

分類ことわざ意味①狐火(夜中に山野に光る青い炎)が連なっている様子。狐火のことを狐が嫁入りする提灯(ちょうちん)の行列を見立てて言ったもの。②日が照っているのに、小雨が降ること。日照り雨。天気雨。
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木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)

分類ことわざ意味しっくりとせず不調和なこと。また、物事の筋が通らないことをすることや、釣り合いが取れないことをいう。木と竹のように、まったく性質の違うものをつなぎ合わせることから、調和しないことのたとえ。
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驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類ことわざ意味千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な仕事を...
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聞けば気の毒見れば目の毒

分類ことわざ意味聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心が迷う。見聞するものすべて悩みの種である、という意味。聞くのも見るのもすべては欲望や悩みの原因にならないものはない、ということ。「気の毒」は可哀想という意味では用いられず、心の毒である...
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窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)

分類ことわざ意味人が困って助け・救いを求めてきたときは、どんな事情があっても助けてあげることが人情の常である、という意味。猟師は鳥を捕獲することを仕事とするものだが、その猟師でも、追い詰められて逃げ場を失った鳥が自分を頼みにして逃げ込んでく...