「め」

名物に旨い物なし(めいぶつにうまいものなし)

分類故事意味評判が高いものも、実際は大したことはない、という意味。その土地の名物といわれる食べ物も、実際に食べてみるとあまりおいしいものではない、ということから。同類語・同義語名所に見所なし(めいしょにみどころなし)
「め」

名所に見所なし(めいしょにみどころなし)

分類故事意味名高いものであるほど実を伴わないものである、という意味。名の実に伴わないことのたとえ。名所といわれるところは数多あるが、観て意味のある場所はないものである、ということから。同類語・同義語名物に旨い物なし(めいぶつにうまいものなし...
「め」

面壁九年(めんぺきくねん)

分類故事意味目的のために、辛抱強く粘り抜くことをいう。達磨大師が壁に向かって、九年間座禅を組み心を静めて悟りをひらいたという故事から。同類語・同義語九年面壁(くねんめんぺき)
「め」

目の寄るところに玉も寄る(めのよるところにたまもよる)

分類ことわざ意味似た者同士が寄り集まること。同類が互いに引き合うこと。また、同じようなことは続いて起きやすいことをいう。目を動かせばそれにつれて眼球(瞳)も動く、ということから。同類語・同義語目の寄るところへ球が寄る(めもよるところへたまが...
「め」

目は口程に物を言う(めはくちほどにものをいう)

分類ことわざ意味目つきで口で言うほどに意志を通じることをいう。目は心の窓と呼ばれることだけあって、そのつもりなら口で話すのと同じくらい気持ちを相手に伝えるものである、ということ。同類語・同義語目も口程に物をいう(めもくちほどにものをいう)
「け」

犬兎の争い(けんとのあらそい)

分類ことわざ意味争いのはてに、第三者に利益を横取りされてしまうこと。犬が兎(ウサギ)を追いかけてお互いに倒れてしまい、農夫がやすやすと獲物を手に入れた、という話から。
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類ことわざ意味他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出してしまうことのたとえ。毛に息を吹きかけて小さな傷を探し出す、ということから。
「け」

月下氷人(げっかひょうじん)

分類故事意味結婚の仲人のこと。月下の老人と、氷上の人という意味。どちらも結婚媒酌人のことを指し、二つ合わせてこのようにいう。唐代の韋固という人が月夜に世の中全体の男女の縁を調べる老人に出会い、十四年先の妻を予言され現実となる話と、狐策という...
「け」

健康は富に優る(けんこうはとみにまさる)

分類ことわざ意味健康であることが財産よりも大切だ、という意味。
「う」

牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)

分類ことわざ意味たゆまず努力をすれば、良い結果が生じることのたとえ。牛のゆっくりとした遅い歩みでも、怠けずにいけば千里の道も行くことができる、ということから。
「う」

有卦に入る(うけにいる)

分類ことわざ意味運が向いてくること。幸運の運勢に入った、または幸運に巡り合うようになる、という意味。「有卦」は、陰陽道で幸運が訪れると定めた年回りのこと。吉事が七年間つづくという年回りのこと。なお、無卦(むけ)は次の五年の凶運の年回りのこと...
「う」

氏無くして玉の輿(うじなくしてたまのこし)

分類ことわざ意味女性は美しければ、身分の低い家柄に生まれても、地位の高い富貴な暮らしを送ることができる、という意味。氏素性の卑しい女性が、貴い人やお金持ちの家に嫁ぐ、ということから。「玉の輿」は、貴い人の乗る輿(こし)のこと。
「う」

牛の一散(うしのいっさん)

分類ことわざ意味普段はのろのろとしているが、機嫌の良い時には前後の見境もなく、調子に乗って物事を一気に片付けることをいう。
「け」

芸は身を助けぬ籠の鶉(げいはみをたすけぬかごのうずら)

分類ことわざ意味芸を心得ているばかりに鶉は籠に入れられて自由に振舞うことができない。芸は身を助けるなどいうがそうでもないものだ、という意味。対義語・反対語 芸は身を助く(げいはみをたすく)
「け」

芸は身を助く(げいはみをたすく)

分類ことわざ意味何か身に付いた技芸を持っていれば、それが生計を助けるものとなる、という意味。習い覚えた芸が一つあれば、困窮したときでも暮らしの助けとなる、ということ。対義語・反対語 芸は身を助けぬ籠の鶉(げいはみをたすけぬかごのうずら)同類...
「け」

仮病脈を作らず(けびょうみゃくをつくらず)

分類ことわざ意味嘘を通そうとしても証拠が嘘を通さない、という意味。本当に病気に患うと脈が変わるが、偽物の病気(仮病)では脈は変わらない、ということから。
「け」

下戸の建てたる蔵もなし(げこのたてたるくらもなし)

分類ことわざ意味酒も適度に飲んだ方が良い、という上戸の言葉。上戸は酒好きで酒のために浪費してしまうが、そうかといって、酒を飲まずにいるから下戸が酒代を貯めて蔵を建てたという話も聞かない、という意味。同類語・同義語下戸の建てた蔵は無い(げこの...
「け」

怪我の功名(けがのこうみょう)

分類ことわざ意味何気なくしたことや、失敗だと思ったことが、意外に良い結果をもたらすこと。「怪我」は、過ち。「功名」は、手柄のこと。
「そ」

草履履き際で仕損ずる(ぞうりはきぎわでしそんずる)

分類故事意味折角成功しかけたものを最後の土壇場で失敗させ、全てをふいにしてしまうこと。仕事を終えて帰ろうと草履を履こうとした時、折角の仕事を失敗させてしまう、ということから。
「そ」

惻隠の心は仁の端なり(そくいんのこころはじんのたんなり)

分類故事意味他人に対して同情を寄せ憐みの心を深く持つ心は、仁と称する徳の一端である、という意味。「惻隠」は他人を思いやり労わること。その思いやりの心が仁を人に及ぼすことの始まりである、ということ。孟子の言葉。同類語・同義語即時一杯の酒にしか...