「こ」

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

分類ことわざ意味仲の悪い同士が、共通の困難や利害に対して協力し合うこと。あるいは、それから転じて、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせることをいう。「呉「越」は、中国・春秋時代の国の名前(対立国)。呉と越の国は互いに仲が悪かったが、同じ舟に乗...
「け」

捲土重来(けんどちょうらい)

分類ことわざ意味一度失敗した者が、再び勢いを盛り返して物事に取り掛かること。たとえ一度戦いに敗れても、土煙を巻き上げて再び攻撃する、ということから。「捲土」は、土を巻き上げるような勢いのこと。「重来」は、重なり来ること。「重来」は「じゅうら...
「お」

驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)

分類ことわざ意味栄耀栄華を極め心が奢ってわがままな行動をする者は、永くその地位を保っていくことができず滅びるものである、という意味。『平家物語』の冒頭にある「驕れる人も久しからず・・・」からの言葉。天下を握って栄えた平家も、たちまち源氏に滅...
「い」

怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)

分類ことわざ意味すぐ立腹し怒るのは、人の反感を買い、自分を破滅させる敵と考えて慎め、という戒め。何事を行う場合にも短気は損をする。怒りは自分を滅ぼす敵だから用心せよ、という意味。徳川家康の遺訓。同類語・同義語 短気は損気
「ゆ」

勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし)

分類ことわざ意味大将・将軍が強く勇ましければ、その部下も皆感化されて勇気に富み弱い兵士はいない、ということから、上に立つ者がしっかりして立派であれば、下にいる者もそれに倣ってしっかりするものだ、という意味。
「し」

知らぬ顔の半兵衛(しらぬかおのはんべえ)

分類ことわざ意味相手に顔を合わせた時や何かを聞かれた時に、全てを承知していながら何も知らないような顔をしていること。戦国時代、竹中半兵衛が羽柴秀吉の「わが軍の軍師になってくれ」という依頼に対して、知らぬ顔をしていたことから、といわれる。同類...
「し」

心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)

分類ことわざ意味心に浮かぶ雑念をすべて捨て去って無念無想で事に当たれば、たとえ火の中に入っていても涼しいと感じるようになる、という意味。甲州恵林寺の僧快川国師(かいせんこくし)は織田氏の軍勢に囲まれて寺に火をつけられた時、この句を唱えながら...
「さ」

三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪うべからず(さんぐんすいをうばうべし、ひっぷこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味大軍の総帥(大将)という地位は奪うことができても、志というものは教養のないつまらない男からも奪い取ることができない。そこから、どんなにつまらない人でも、馬鹿にできない、という意味。同類語・同義語 匹夫も志を奪うべからず
「さ」

山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し

分類ことわざ意味山に立てこもる賊を倒すよりも、自分の心の中に巣食う賊、すなわち色々な邪念を打ち払う方が難しい、という意味。王陽明の書中の句。
「さ」

先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)

分類ことわざ意味他の人よりも先に実行した方が、有利な立場に立つことができる、という意味。先手は相手を制圧することに通じる、ということ。また、人に先立って物事を行えば、人の機先を制すことができる、という意味。「制す」は抑えつける、制圧する、と...
「さ」

賽は投げられた(さいはなげられた)

分類ことわざ意味結果はどうあろうと、始まった以上は予定通り行動するしかない、という意味。決心したからには後戻りはできずもう実行するほかない。シーザーがローマへ進軍した際に、ルビコン川を渡ろうとした時の言葉。「賽」は、サイコロのこと。サイコロ...
「お」

落ち武者は薄の穂に怖ず(おちむしゃはすすきのほにおず)

分類ことわざ意味臆病になっていると、何でもないことまでもが恐ろしく感じること。敗戦し逃亡している武士である落ち武者は、気力もなくなって四六時中びくびくして臆病になっているために、薄(ススキ)の穂を見ても敵の矛先に見えてしまう、ということから...
「か」

蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)

分類ことわざ意味非常に些細なことやつまらないことについて争うことをいう。蝸牛(カタツムリ)の左の角にある「触氏」と、右の角にある「蛮氏」が、角の上で互いの領地を奪い合って争ったという寓話より、天下は一蝸のようなものだ、という荘子に見える言葉...
「ほ」

洞ヶ峠を決め込む(ほらがとうげをきめこむ)

分類ことわざ意味信念を持たぬまま形勢の良い方につこうとすること。また、有利な方につこうと、様子を伺いはっきりとした態度を取らない、という意味。洞ヶ峠(ほらがとうげ)は、本能寺の変で織田信長が討たれた後、羽柴秀吉と明智光秀の山崎の戦のときに、...
「い」

戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)

分類ことわざ意味戦いを見てあわてて矢を作る、ということから、事件が起こってしまってから準備をすること。矧ぐ(はぐ)とは、矢竹に羽をつけて矢を作るという意味。同類語・同義語 泥棒を見て縄を綯う 泥縄 泥棒を捕らえて縄を綯う 盗人を捕ら...
「い」

一将功成って万骨枯る(いっしょうこうなってばんこつかる)

分類ことわざ意味一人の権力者の手柄の影には、大勢の部下の努力が隠されている、という意味。「一将」とは、一人の将軍のこと。「万骨」とは、大勢の戦死した兵士の骨のこと。戦場で一人の将が功名をあげる影には、多くの兵士が犠牲となって、戦場に屍をさら...
「り」

両雄並び立たず(りょうゆうならびたたず)

分類ことわざ意味力の等しい二人の英雄がいると、必ず争うようになってどちらか一方が負けるものであり、共に立つことはできない、という意味。『史記』にある言葉。同類語・同義語 両雄並びに立たず
「し」

将を射んとする者はまず馬を射よ(しょうをいんとするものはまずうまをいよ)

分類ことわざ意味敵の大将を弓矢で射当てようとする者は、まずもってその大将が乗っている馬を射て馬を倒して自由に動けなくするのがよい、ということから、目的を達成するためには、まずその周りの物事をよく考えその根本に注目をして、そこから取り掛かるべ...
「ま」

負けるが勝ち

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「に」

逃げるが勝ち

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