た行

「と」

同病相憐れむ(どうびょうあいあわれむ)

分類ことわざ意味同じような悩みや苦しみを持つ人は、互いに同情し合うものである、という意味。 同じ病気を患っている人は、苦痛がよくわかるので、いたわり合う、ということから。
「と」

時人を待たず(ときひとまたず)

分類ことわざ意味時間というものは人を待ってくれないで、時々刻々と速やかに過ぎ去ってしまうものである、という意味。
「と」

刺のない薔薇はない(とげのないばらはない)

分類ことわざ意味目には美しく見えるものでも、醜く恐ろしい反面を持っているものである、という意味。また、世の中には完全無欠な幸福は存在しない、という意味も。 英語での表記 There is no rose without a thorn.
「と」

団栗の背比べ(どんぐりのせいくらべ)

分類ことわざ意味どれもみな同じくらいで変わり映えもなく、似たり寄ったりで特に優れたものがないこと。また、どれもこれも同じくらいつまらないものばかりが、優劣を競うことのたとえ。 団栗(どんぐり)は、色も形も大きさも殆ど同じでよく似ていて、背比...
「と」

同舟相救う(どうしゅうあいすくう)

分類ことわざ意味境遇の似た者同士は、危急の時には自然に助け合うものである、という意味。 同じ舟に乗り合わせた者は、舟に危険が迫った場合は、自然に助け合うものである、ということから。
「と」

同気相求む(どうきあいもとむ)

分類ことわざ意味気性の似た人間はお互いを求めあい、同じ種類のものは自然と集まり、気の合う者は寄り合うものである、という意味。同類語・同義語同気相求める(どうきあいもとめる)類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)類を以て集まる(るいをもってあつまる...
「と」

虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)

分類ことわざ意味勢いの盛んな様子。 虎は、一日千里を走り、再びその千里を帰ってくることができる、ということから。
「と」

鳥は古巣に帰る(とりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味人間は故郷を忘れることができない、という意味。 渡り鳥などが去年の巣にまた帰ってくる、ということから。
「と」

虎に翼(とらにつばさ)

分類ことわざ意味猛威を振るう者に、なお一層の力を添えることをたとえた言葉。 猛獣である虎は、それだけでも非常に強いのに、その上になお翼を与える、ということから。
「た」

断腸の思い(だんちょうのおもい)

分類ことわざ意味耐えられないほどの辛く悲しい気持ち。はらわたを千切られるほどの悲しみ、辛さのこと。 「断腸」ははらわたが千切られるの意味。 昔中国で、船に捕らえられた子猿を母猿が岸を追いかけ続け、ついには船に追いついた時には死んでいて、腸が...
「た」

誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや)

分類ことわざ意味人の心や物事の是非、善悪は判定しにくい、という意味。 真っ黒な烏(カラス)を見て、雄と雌とを区別できる人はいない、ということから。烏の雌雄を見分けることが難しいように、人の心の善悪を見分けることは難しい、ということ。 詩経に...
「た」

短気は損気(たんきはそんき)

分類ことわざ意味短気を起こして喧嘩をしたりせっかちな行動をとったりすると、結局は自分の損になるという戒めの言葉。 「損気」は「短気」に音を合わせた言葉で、損であること。 短気に事を運べば成功せず損を被ることから、事を運ぶには慎重な態度で熟慮...
「ち」

近惚れの早飽き(ちかぼれのはやあき)

分類ことわざ意味何でもすぐに惚れてしまう性質の者は、また何でもすぐに飽きてしまう性質を持っているものだ、という意味。同類語・同義語あきやすのすきやす近惚れの早厭
「ち」

忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)

分類ことわざ意味人から聞く忠告の言葉は、素直には耳に聞き入れにくい、という意味。 「忠言」は、相手のためを思い真心から諫める言葉。「耳に逆らう」は、聞く人の耳に心地よく響かない、という意味。同類語・同義語良薬は口に苦し(りょうやくはくちにに...
「て」

亭主八杯客三杯(ていしゅはっぱいきゃくさんばい)

分類ことわざ 意味主人がお客よりも多く飲食すること。また、お酒を振る舞うときには客は遠慮しがちなものであるから、亭主が客よりも沢山飲んでもてなすのが良い、という意味も。 同類語・同義語亭主三杯客一杯(ていしゅさんばいきゃくいっぱい)
「と」

どこの烏も黒い(どこのからすもくろい)

分類 ことわざ 意味 他所へ行けばここよりはずっといいことがあるかもしれないと思うけれども、何処へ行っても同じようなもので、さして変わったよいこともない、という意味。同じ物は何処へ行っても変わりはせず、目新しさはない。また、人間の本性は、国...
「ち」

知恵は小出しにせよ(ちえはこだしにせよ)

分類ことわざ 意味知恵はあるだけを一度に使わないで、少しずつ使いなさい、という意味。 知恵というものは、いっぺんに出すと後で苦境に陥った時、打つ手がなくなって困ることになるため、小出しにするものがよい、ということから。
「ち」

近きを捨てて遠きを謀る(ちかきをすててとおきをはかる)

分類ことわざ 意味物事の順序が誤っていること。 目の前のことを顧みずに遠くのことを計画している、ということから。
「つ」

杖を挙げて犬を呼ぶ(つえをあげていぬをよぶ)

分類ことわざ 意味人に危害を与えるような下心があれば、親しみや愛情を持った人が言葉をかけても寄り付かない、という意味。 杖を振り上げて犬を呼んでも、犬は近寄ってこない、ということから。 害心あれば親愛の言でも寄りつかない、ということ。
「と」

遠きは花の香(とおきははなのか)

分類ことわざ 意味身近にあって慣れてしまうとあまり立派に見えなくなる。逆に、遠く離れたものは、離れても匂う花の香りが優れているように、立派に思われるものである、という意味。