「け」

毛を見て馬を相す(けをみてうまをそうす)

分類 ことわざ 意味 外見だけで物事も価値を推し量ること。 毛並みを見るだけで馬の価値を決める、ということから。
「や」

痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)

分類 ことわざ 意味 才能の乏しい者ほど、功名を急いだりするものだ、という意味。また、心や気ばかり焦って捗らないこと。 痩せている馬に限って、道を急ぎ歩くものであることから、 同類語・同義語 道下手のどか歩き
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類 ことわざ 意味 見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることを...
「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類 ことわざ 意味 度を越えた無茶な飲食のこと。 鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「て」

天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)

分類 ことわざ 意味 秋のさわやかな気持ちの良い季節をいう言葉。 秋は空(天)も高く澄み渡り、馬も食欲が出て餌をよく食べてたくましく太る季節である、ということから。 同類語・同義語 秋高く馬肥ゆ(あきたかくうまこゆ) 天高く馬肥ゆる秋 天高...
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類 ことわざ 意味 苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。 朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
「ゆ」

夕立は馬の背を分ける(ゆうだちはうまのせをわける)

分類 ことわざ 意味 夕立が局地的に降ることを例えた言葉。 夕立は、一頭の馬の背を、半分だけ濡らして降ったりするものである、ということから。ある場所では雨が降っているのに、ごく近い場所では晴れているということ。
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類 ことわざ 意味 何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。 「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「き」

驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類 ことわざ 意味 千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な...
「ふ」

風する馬牛も及ばず(ふうするばぎゅうもおよばず)

分類 ことわざ 意味 遠く隔たりがあって会うことのできないこと。または、無関係なことをいう。 「風する」は、盛りがついた、という意味。盛りのついた馬や牛が雄雌呼び合っても、遠く隔っていて及ばない、ということから。 同類語・同義語 風馬牛
「し」

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

分類 故事 意味 役に立たないものをまず買って、役に立つものが来るのを待つたとえ。また、役立たずを優遇し、それを聞いて優れた者が集まってくるのを待つことをいう。 昔中国で、千金で千里を走る駿馬を手に入れたいと思っていた人が、三年の間求めるこ...
「し」

鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)

分類 故事 意味 無理矢理に我を通すことをいう。 昔、秦の趙高(ちょうこう)は鹿を天子に献上して馬だと言い張り、鹿だと言った者は、皆捕らえて処刑した。このことから、間違いを間違いと認めず押し通すこと、また、威圧的に間違いを押し付ける、という...
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類 ことわざ 意味 頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。 腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。 同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「ひ」

瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)

分類 ことわざ 意味 意外な所から意外な物が出てくること。道理上、有り得ないことが起こること。また、思いがけないことや冗談を言ったことが事実になること。 瓢箪の小さな口から、出てくるはずがない駒(馬)が飛び出した、という意味から。 同類語・...
「ひ」

人には添うてみよ馬には乗ってみよ(ひとにはそうてみようまにはのってみよ)

分類 ことわざ 意味 軽々しく判定すべきではない、また、実際に試してみよ、という意味。 馬の良し悪しは実際には乗ってみなければわからないように、人も親しく付き合ってみなければ、その人の良し悪しはわからないものだ、ということから。 同類語・同...
「は」

走り馬にも鞭(はしりうまにもむち)

分類 ことわざ 意味 走っている馬にもなお鞭を加えることを忘れるな、ということから、敏捷に仕事をする人にも時々油断をしないように励ましを与えることのたとえ。 また、走っている馬にさらに鞭を入れることで馬は一層に速度を増して走ることから、良い...
「う」

馬に乗るとも口車に乗るな

分類 ことわざ 意味 あまり調子良く物事が運ぶような話には注意した方が良い、という意味。
「ま」

馬子にも衣裳(まごにもいしょう)

分類 ことわざ 意味 どんな人間でもよい服を着て身なりを飾ればそれなりに立派な人間に見える、という意味。 「馬子」は、荷物や人を載せた馬を引いて歩く職業の人で最下級の労働者とされたが、そのような人でも良い衣装を身に着ければ立派に見えるもので...
「り」

良馬は鞭影を見て行く(りょうばはべんえいをみていく)

分類 ことわざ 意味 優れた人物は、他人の指示や指導を待たずに行動ができる、という意味。 良い馬というものは、鞭でその尻を叩かれる前に、鞭の影を感じ取るだけで走る速度を上げることができる、ということから。 同類語・同義語 良馬は鞭声を見て行...
「い」

行き掛けの駄賃(いきがけのだちん)

分類 ことわざ 意味 馬子(まご)が荷物を受け取って行くついでに、空馬を使って別の荷物を運んで運賃を得ていたことから、ある事をするついでに他の事をして利益を得ること。また、悪事のついでに別の悪事をすること。駄賃は、馬で荷物を運ぶ手間賃のこと...