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掌を反す(たなごころをかえす)

分類ことわざ意味態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。同類語・同義語 掌を反すが如し(...
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竹に虎(たけにとら)

分類ことわざ意味調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) ...
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旅の恥は搔き捨て(たびのはじはかきすて)

分類ことわざ意味人は旅行先だと、知人もいないし、長く滞在するわけでもなくその場限りだから、普段なら恥ずかしいようなことでも平気でやってのけるものだ、という意味。旅行中に恥ずかしい行為をしても、後までは恥とはならない、ということ。同類語・同義...
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頼めば鬼も人食わず(たのめばおにもひとくわず)

分類ことわざ意味普通の心を持った人に頭を下げて頼めば、決して無茶なことはするものではない、という意味。鬼のような恐ろしいものでも、こちらから頼んだならば人を食ったりはしないものだから、ということから。
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大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)

分類ことわざ意味偉大な人物は低い地位には甘んじていられない。優れた能力を有する者は、それにふさわしい場所にのみ存在する、という意味。狭い池には大きな魚は暮らしていない、ということから。同類語・同義語 大魚は小池に住まず
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大義親を滅す(たいぎしんをめっす)

分類ことわざ意味君臣の大義を全うするために親子の親しみを犠牲にする、という意味。国家や君主に対する忠義のためならば、肉親の情をも犠牲にする姿勢をいう。
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立て板に水(たていたにみず)

分類ことわざ意味立ててある板に水を流すと、さらさらとよどみなく流れ落ちる。そのような水の流れの速い様をいう。転じて、そのように弁舌が爽やかでよどみなく、少しの滞りもないことの形容した言葉。つっかえることなく、すらすらと話す様子から、話し方の...
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卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)

分類ことわざ意味あまりに早計なことをたとえた言葉。順序を考えず、せっかちに結果を求めることをいう。鶏の卵に、時を告げてくれることを期待する、ということから。荘子にある句。
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大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)

分類ことわざ意味大きな望みを持つ人は、小さな利益などにも目もくれないため、一見したところ無欲のように見えるものだ、という意味。また、欲の深い人は、欲に目がくらんで損をしがちであるから、結局は欲望を持たない無欲な人と同じ結果になる、という意味...
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大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもと)

分類ことわざ意味疑い・疑問を持たなければ悟りを得ることもなく、疑いこそ悟りの基である、という意味。大きな疑いを持つことが大きな悟りに達することでもある、ということ。同類語・同義語 迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)
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蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)

分類ことわざ意味人の好みは様々である、という意味。「蓼(たで)は、葉を口にするととても辛い植物のことで、それでさえ好んで食べる虫もおり、そのように、人も、それぞれの性癖によって、好むところが違っているものだということ。同類語・同義語 十人...
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立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

分類ことわざ意味立っている様子はあたかも芍薬の風情があり、座った姿は牡丹の花のように華麗で、歩く様子は百合の花のように清楚な美しさである、ということから、美しい女性の姿を、美しい花に例えた言葉で、美人の形容。
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大根を正宗で切る(だいこんでまさむねをきる)

分類ことわざ意味正宗は稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀のこと。大根を切るために名刀である正宗を使用して切ることから、立派なものをつまらない用途に使用する、また、使用方法が適切でないことをいう。また、実力のある人物なのに、つまらない仕事をさせる...
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畳の上の水練(たたみのうえのすいれん)

分類ことわざ意味実際の役には立たないこと。畳の上での水泳の練習というものは、理論や方法は分かっても、実際に水に入ると役には立たないものである、ということから。「水練」は水泳の練習。畳の上でいくら練習を重ねても、実際の水の中での実地の訓練をし...
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鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)

分類ことわざ意味節義を重んじる人は、飢餓に迫られて死ぬことはあっても、不正な財を受けることはしない、という意味。また、立派な人は困っていても不正なことには手を出さない、という意味。鳥の中でも立派な鷹は、たとえ飢死するとしても、決して穂を食べ...
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他山の石(たざんのいし)

分類ことわざ意味他人の行為や言動でも、戒めとして自分を磨くために役立てることができる、という意味。他の山からとれた粗末な石でも、それで自分の宝石を美しく磨くのに役立てることができる、ということから。立派な人がつまらぬ人に接して自分の知徳を向...
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大の虫を生かして小の虫を殺す(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす)

分類ことわざ意味やむを得ない時には大事な物事を守るため、小さな物事を犠牲にするもの仕方がない、という意味。同類語・同義語 大の虫を生かす 小を捨てて大に就く 小の虫を殺して大の虫を助ける 大事の前の小事
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大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)

分類ことわざ意味大きな事の前にある小さな事は大事に比べるとごく小さなものであるため、大きな事を成し遂げるためには小さな事にはこだわらないで問題にしない方が良い、という意味。または、大きな事を行うには、どんな些細な事でも油断をしないで注意しな...
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玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)

分類ことわざ意味玉も磨かなければ光は出ないものである、ということから、天性で素晴らしい素質や才能を持っている人も、努力を重ねて自分を磨き切磋琢磨しなければ、本当の価値を発揮できず、また、立派な人になることはできない、という意味。「玉」は宝石...
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高嶺の花(たかねのはな)

分類ことわざ意味ただ見ているだけで、実際には自分のものすることができないもの。遠くから眺めることはできるが、手に入れることができない、美しいものや高価なもの、魅力的なものを指す。「高嶺」は、高い峰、高い山の頂のこと。高い峰に咲いている花は、...