あ行

「お」

小田原評定(おだわらひょうじょう)

分類 ことわざ 意味 長い時間をかけているのになかなか決まらない相談や会議のこと。また、あれやこれやと評議ばかりして、まとまりのつかないことをいう。 相模の小田原城が、豊臣秀吉の軍勢に囲まれた時、城主の北条氏と家臣団は、長い時間和平か戦闘か...
「お」

尾羽打ち枯らす(おはうちからす)

分類 ことわざ 意味 すっかりと落ちぶれて、みすぼらしい格好になることをいう。勢威をふるっていた者が落魄しみすぼらしい姿になること。 悠然として空を飛んでいた鷹の尾っぽや羽が、折れたり抜けたりしてすっかり傷んでしまう、ということから。 同類...
「う」

烏鷺の争い(うろのあらそい)

分類 ことわざ 意味 囲碁のこと。 烏(カラス)の黒が黒石、鷺の白が白石、ということから。
「お」

鬼も頼めば人食わず(おにもたのめばひとくわず)

分類 ことわざ 意味 相手の得意なことでも、こちらから頼むと、もったいぶってやってくれないことをいう。 鬼もこちらから「どうぞ食べてください」と頼むと、かえって食べないものだ、ということから。 同類語・同義語 頼めば鬼も人食わず(たのめばお...
「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類 ことわざ 意味 蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。 同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
「あ」

蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類 ことわざ 意味 ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。 同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
「え」

会者定離(えしゃじょうり)

分類 ことわざ 意味 会った者とは必ず別れなければならないという、世の無常のたとえ。 「生者必滅会者定離」『平家物語』 同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 愛別離苦(あいべつりく)
「あ」

愛別離苦(あいべつりく)

分類 ことわざ 意味 親・兄弟・夫婦等、愛する人と別れ離れる苦しみのこと。 仏教の経典からの言葉で、八つの苦しみの一つ。 同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 会者定離(えしゃじょうり)
「あ」

会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)

分類 ことわざ 意味 会えば必ずいつか別れる時が来る。人生の無常の運命を説く言葉。 親子、兄弟、夫婦、友人、全ての人と人との結び付きも、やがて別れる定めにある、ということ。仏教で言われる言葉。 同類語・同義語 愛別離苦(あいべつりく) 会者...
「え」

猿猴が月を取る(えんこうがつきをとる)

分類 ことわざ 意味 出来もしないことをして失敗すること。また、愚かな人間が自らの達し得ぬ望みに苦労する様のこと。 猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちたという故事から。 同類語・同義語 猿猴月を捉(えんこうつきをとる)
「う」

打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

分類 ことわざ 意味 親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。 杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
「お」

狼に衣(おおかみにころも)

分類 ことわざ 意味 内心と外面とが大変に違うこと。また、非常に瘦せた人が緩やかな着物を着た様子を形容する時にもいう。 狂暴・凶悪な性質の狼に、慈悲の姿である法衣を着せたようだ、ということから。狂暴凶悪な人間が、表面だけ情の深い善人ぶって言...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類 ことわざ 意味 同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。 同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼた...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。 土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。 同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)
「お」

老い木に花咲く(おいきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 衰えてしまったものが再び盛んになることをたとえた言葉。また、一度弱まったものが再び力を取り戻してくることをいう。 年を取った木に花が咲く、ということから。 同類語・同義語 老木に花の咲く 老い木に花 老い木に花が咲く ...
「い」

石地蔵に蜂(いしじぞうにはち)

分類 ことわざ 意味 なんら痛みも痒みも感じないことのたとえ。 石でできた地蔵というものは、蜂に刺されても痛くも痒くもない、ということから。 同類語・同義語 牛の角を蜂が刺す(うしのつのをはちがさす)
「う」

売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)

分類 ことわざ 意味 口論で一方の罵詈雑言に対して、片方も悪口をもって言い返すこと。相手が自分に対して言った言葉次第で、こちらも返答することをいう。 気に入らぬことを言われればこちらも罵らなければならないし、穏やかに出れば、こちらもおとなし...
「え」

縁なき衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)

分類 ことわざ 意味 人の意見を聞こうとしない者は、どうしようもない、という意味。また、仏に縁のない人は、いくら説法しても悟らせることはできない、という意味も。 度す(どす)とは、悟りの道に入らせること。信仰心のない人間は、万人に慈悲を施す...
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類 ことわざ 意味 滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。 煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。 同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類 ことわざ 意味 苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。 朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。