あ行

「え」

栄耀に餅の皮を剥く(えようにもちのかわをむく)

分類ことわざ意味非常に贅沢な暮らしに慣れた様子。過度な贅沢のたとえ。贅沢に慣れた生活をする者が、剥く必要のない餅の皮まで硬いと言って剥いて食べる、ということから。同類語・同義語蝦跳れど斗を出でず(えびおどれどとをいでず)
「え」

蝦踊れども川を出でず(えびおどれどもかわをいでず)

分類ことわざ意味物にはそれぞれ定まった運命というものがあり、器でないことはできない、という意味。海老(エビ)はどんなに跳ね上がっても川からは出ない、ということから。同類語・同義語蝦跳れど斗を出でず(えびおどれどとをいでず)
「え」

得手に鼻つく(えてにはなつく)

分類ことわざ意味自分の得意とすることによって、失敗すること。
「え」

似非侍の刀いじり(えせざむらいのかたないじり)

分類ことわざ意味力の無い者に限って、実力を大袈裟に見せかけ、空威張りするものである、という意味。「似非侍」は、武士にあるまじき行動をする武士のこと。臆病な侍に限って、何かというとすぐに刀を振り回して人を脅かすものである、ということから。
「う」

魚を得て筌を忘る(うおをえてせんをわする)

分類ことわざ意味目的が達成されると。、それまでの手段や人の恩恵等を忘れてしまうことのたとえ。魚を捕獲してしまった後、魚を入れる筌(うけ)という道具を忘れてしまう、ということから。
「う」

独活の大木(うどのたいぼく)(うどのたいぼく)

分類ことわざ意味見かけは大きくて立派だが、何の役にも立たないもののこと。また、一見丈夫そうだが体の弱い人のこと。植物の独活(ウド)は、成長すると2メートル程になるが、若芽の時のように食用にもできず、かといって折れやすいので材木・用材にもなら...
「お」

大男総身に知恵が回りかね(おおおとこそうみにちえがまわりかね)

分類ことわざ意味身体は大きいのに頭が良くない男性を馬鹿にして言う言葉。「総身」は、全身のこと。元は江戸時代の川柳で、身体が大きすぎて少ない知恵が全身に行き渡らない、ということから。同類語・同義語 独活の大木(うどのたいぼく)対義語・反対語 ...
「う」

牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)

分類ことわざ意味たゆまず努力をすれば、良い結果が生じることのたとえ。牛のゆっくりとした遅い歩みでも、怠けずにいけば千里の道も行くことができる、ということから。
「う」

有卦に入る(うけにいる)

分類ことわざ意味運が向いてくること。幸運の運勢に入った、または幸運に巡り合うようになる、という意味。「有卦」は、陰陽道で幸運が訪れると定めた年回りのこと。吉事が七年間つづくという年回りのこと。なお、無卦(むけ)は次の五年の凶運の年回りのこと...
「う」

氏無くして玉の輿(うじなくしてたまのこし)

分類ことわざ意味女性は美しければ、身分の低い家柄に生まれても、地位の高い富貴な暮らしを送ることができる、という意味。氏素性の卑しい女性が、貴い人やお金持ちの家に嫁ぐ、ということから。「玉の輿」は、貴い人の乗る輿(こし)のこと。
「う」

牛の一散(うしのいっさん)

分類ことわざ意味普段はのろのろとしているが、機嫌の良い時には前後の見境もなく、調子に乗って物事を一気に片付けることをいう。
「え」

枝を伐りて根を枯らす(えだをきりてねをからす)

分類ことわざ意味末端を処理してから根本に戻る、という意味。また、全てを取り払ってしまう、という意味も。木を枯らすには、末端の枝を伐採し、順に根っこにまで及ぶのが良い、ということから。
「え」

潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう)

分類故事意味世俗の事は聞きたくないというたとえ。堯帝(ぎょうてい)から天下を譲るという話を聞いた許由(きょゆう)が、耳が汚れたとして潁水という名前の川で耳を洗った、という故事から。
「え」

英雄色を好む(えいゆういろをこのむ)

分類ことわざ意味英雄は精力的な行動をするもので、女性に対しても強い欲求がある、という意味。
「え」

英雄人を忌む(えいゆうひとをいむ)

分類ことわざ意味英雄は自分よりも優れるものを忌み嫌う、という意味。
「い」

石臼芸(いしうすげい)

分類ことわざ意味多くの芸を身に付けながら、何一つとして秀でたものがないことをいう。石臼は、何でも挽くことができるけれども、貴い器物ではない、ということから。
「い」

生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)

分類ことわざ意味人情・風俗の悪いことを言う。また、性質が荒々しく、行動が機敏なこと。俗に「江戸っ子は生き馬の目を抜く」などという。他人を出し抜くことがあるから、少しも油断ができないこともいう。生きている馬の目を、知らないうちに抜き取る程素早...
「い」

鋳掛屋の天秤棒(いかけやのてんびんぼう)

分類ことわざ意味出過ぎた者、出しゃばりな人のこと。鋳掛屋が使う天秤棒は、普通のものよりも前後が長い、ということから。「鋳掛屋」とは、鍋や釜、やかん等の鉄器・銅器を同質の金属またははんだで修理する職人のこと同類語・同義語鋳掛屋の天秤(いかけや...
「い」

家貧しくて孝子顕る(いえまずしくてこうしあらわる)

分類ことわざ意味恵まれない環境の時こそ、真価を問われる人間が出てくるものだ、という意味。家が貧乏だと子供も家計のために働くこととなり、自ずと親孝行が知られるようになる、ということから。
「お」

温故知新(おんこちしん)

分類ことわざ意味昔のことや古い事柄を研究して、そこから新しい真理を発見すること。「温」は、復習すること。「故」は、古い事柄。『論語』で孔子が教師の資格として述べた言葉。同類語・同義語故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる...