ま行

「み」

身は身で通る裸坊主(みはみでとおるはだかぼうず)

分類ことわざ意味賢愚貧富の差はあっても、馬鹿は馬鹿なりに、貧者は貧者なりに暮らしていけるものだ、という意味。人間は本来無一物・無一文であり、生まれたときも裸であれば死ぬときも裸であるということ。同類語・同義語 身は身で通る(みはみでとおる...
「む」

棟折れて垂木崩れる(むねおれてたるきくずれる)

分類ことわざ意味トップに立つ者が落ちぶれると、その下に立つ者も共に落ちぶれる、というたとえ。「棟」は、棟木のことで、建物の屋根の一番上の部分。「垂木」は、その棟から軒先(桁)の間に取り付けられる屋根の土台のこと。棟が折れると、その下の垂木が...
「む」

胸に一物(むねにいちもつ)

分類ことわざ意味胸の奥に深い考えを秘めていること。あるいは、悪だくみを考えいていること。「一物」は、隠した悪い考えの意味。心にわだかまりを抱いており、心の中に秘めた企みがある、ということ。同類語・同義語 胸に一物、手に荷物(むねにいちもつ...
「め」

名将は名将を知る(めいしょうはめいしょうをしる)

分類ことわざ意味凡人には名将のような優れた人物の心を知ることはできないし、その才能を見抜くことはできない。しかしながら、その名将は、人の才能を見抜くことができ、優れた人材を発掘できる、という意味。また、優れた人物の才能やその言動を知ることが...
「む」

無芸大食(むげいたいしょく)

分類ことわざ意味何の取り柄の無いことをいう。沢山飯を食べるだけで、何の芸も持たないこと。何も芸がなくて、あるとすれば飯を大量に食うことくらいのものであることから。
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風...
「む」

昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)

分類ことわざ意味昔のことは現在の模範となる、という意味。
「む」

無理も通れば道理になる(むりもとおればどうりになる)

分類ことわざ意味道理を無視したことでも、世間で一旦通用してしまえば、いつの間にかそれが正しいこととされてしまうようになる、という意味。同類語・同義語 無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)
「む」

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)

分類ことわざ意味道理に背く不正なことが世間で行われると、道理にかなった正しいことは行われなくなる、という意味。無理と道理との両立が難しいことをいう。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも引っ込めることをいう。道理を無視したことが...
「ま」

まさかの友こそ真の友(まさかのともこそしんのとも)

分類ことわざ意味逆境にあるときにこそ真実の友情が分かる、という意味。危機に陥って、まさか誰も助けてくれないと思ったときに助けてくれる友人こそ、本当の友である、ということから。英語での表記A friend in need is a frien...
「み」

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

分類ことわざ意味大変な困難に直面した時は、自分の身を犠牲にするほど、また、命を捨てるほどの決心で頑張ってこそ、はじめて活路が見出せるものだ、という意味。また、我欲を捨ててこそ安泰にもなり得る、という意味も。水に溺れた時は、死んだつもりで流れ...
「も」

元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)

分類ことわざ意味紛糾したことが収まって元通りになること。また、離婚したり喧嘩別れしたりした人同士が、仲直りをして、また元通りの関係に戻ることをいう。抜いた刀を、また元通りに鞘に入れる、ということから。同類語・同義語 元の鞘にへはまる
「も」

元の木阿弥(もとのもくあみ)

分類ことわざ意味再び旧に復することをいう。また、折角苦労して良い状態となったのに、また元の状態に戻ること。苦労や努力が水の泡になってしまうことをいう。戦国大名の筒井順昭の身代わりを務めた木阿弥という盲人が、順昭の子順慶が成人すると用済みにな...
「む」

昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

分類ことわざ意味一度習熟したことは、その後長く時を経ても、忘れることなくその技術を発揮す得ることをいう。「杵柄」は、臼に入れた米などを搗く杵の、手で持つ部分のこと。杵柄を持って、昔餅をよく搗いた、ということから。以前、鍛えていて今でもまだ自...
「み」

見かけばかりの空大名(みかけばかりのからだいみょう)

分類ことわざ意味見た目は良くても財布の中が空っぽなこと、または、外見やうわべは立派で豪華であるがその内実は貧弱ではみすぼらしいことをいう。「空大名」は、名前だけで力がない大名のこと。
「も」

門の前のやせ犬(もんのまえのやせいぬ)

分類ことわざ意味家の中では大変威張っているが、外では小さくなっていることのたとえ。痩せた犬は、自分の家の門前では勢い良く吠えたてるが、外ではこそこそと尻尾を巻いて小さくなっている、ということから。同類語・同義語 内弁慶の外味噌(うちべんけ...
「み」

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

分類ことわざ意味余りにも清廉潔白な人間は人に疎まれてしまう、という意味。人は行いが正しくて心が綺麗であり過ぎると、冷たい性格と思われてしまい、かえって他人に親しまれないことをいう。川や池の水があまり澄んでいると、隠れる場所や餌が無いため、か...
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類ことわざ意味①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか使えない、...
「み」

三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

分類ことわざ意味幼児の頃の性格や気立て、性質は、その人が死ぬまで変わらないものである、という意味。「三つ子」は三歳の幼児のこと。「百まで」は、百歳までのことでずっと年を取るまでということ。同類語・同義語 雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくま...
「ま」

真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)

分類ことわざ意味じわじわと遠回しに文句をつけたり、苦しめたりすること。婉曲に人を責め、痛めつけたるすることをいう。「真綿」は蚕の繭から作った柔らかくて丈夫な綿のこと。柔らかいが丈夫で切れないため、これで首を絞められると段々と苦しくなってくる...