ま行

「も」

本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)

分類ことわざ 意味新しい知り合いよりも古い知り合いの方が良い、という意味。最初の相手がやはり一番良いことをいい、男女関係についていうことが多い。 「本木」とは木の根元や幹。「末木(うらき・すえき)」は、木の梢。木はやっぱり根元が良い、という...
「み」

身から出た錆(みからでたさび)

分類ことわざ 意味自ら悪い原因を作って、その悪い結果を受けること。自分の行った悪行や悪業のために苦しんだり災いを受けたりすること。 錆が付いてしまったが、外から付いたものではなく、それ自体から出てきた錆である、ということから。 同類語・同義...
「む」

向かう鹿には矢が立たず(むかうししにはやがたたず)

分類 ことわざ 意味 素直で従順なものには攻撃は仕掛けられない、ということ。 こちらを向いている鹿では、矢を射かけるわけにもいかない、ということから。
「み」

蓑着て火事場へ入る(みのきてかじばへはいる)

分類 ことわざ 意味 自ら進んで身の危険を招くことのたとえ。 植物の葉で作られた燃えやすい素材の蓑を身に着けて火事場へ行く、ということから。 同類語・同義語 蓑着て火事場に入る(みのきてかじばにはいる)
「み」

身は身で通る裸坊主(みはみでとおるはだかぼうず)

分類 ことわざ 意味 賢愚貧富の差はあっても、馬鹿は馬鹿なりに、貧者は貧者なりに暮らしていけるものだ、という意味。 人間は本来無一物・無一文であり、生まれたときも裸であれば死ぬときも裸であるということ。 同類語・同義語 身は身で通る(みはみ...
「む」

棟折れて垂木崩れる(むねおれてたるきくずれる)

分類 ことわざ 意味 トップに立つ者が落ちぶれると、その下に立つ者も共に落ちぶれる、というたとえ。 「棟」は、棟木のことで、建物の屋根の一番上の部分。「垂木」は、その棟から軒先(桁)の間に取り付けられる屋根の土台のこと。棟が折れると、その下...
「む」

胸に一物(むねにいちもつ)

分類 ことわざ 意味 胸の奥に深い考えを秘めていること。あるいは、悪だくみを考えいていること。 「一物」は、隠した悪い考えの意味。心にわだかまりを抱いており、心の中に秘めた企みがある、ということ。 同類語・同義語 胸に一物、手に荷物(むねに...
「め」

名将は名将を知る(めいしょうはめいしょうをしる)

分類 ことわざ 意味 凡人には名将のような優れた人物の心を知ることはできないし、その才能を見抜くことはできない。しかしながら、その名将は、人の才能を見抜くことができ、優れた人材を発掘できる、という意味。 また、優れた人物の才能やその言動を知...
「む」

無芸大食(むげいたいしょく)

分類 ことわざ 意味 何の取り柄の無いことをいう。沢山飯を食べるだけで、何の芸も持たないこと。 何も芸がなくて、あるとすれば飯を大量に食うことくらいのものであることから。
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類 ことわざ 意味 余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。 松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような...
「む」

昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)

分類 ことわざ 意味 昔のことは現在の模範となる、という意味。
「む」

無理も通れば道理になる(むりもとおればどうりになる)

分類 ことわざ 意味 道理を無視したことでも、世間で一旦通用してしまえば、いつの間にかそれが正しいこととされてしまうようになる、という意味。 同類語・同義語 無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)
「む」

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)

分類 ことわざ 意味 道理に背く不正なことが世間で行われると、道理にかなった正しいことは行われなくなる、という意味。無理と道理との両立が難しいことをいう。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも引っ込めることをいう。 道理を無視し...
「ま」

まさかの友こそ真の友(まさかのともこそしんのとも)

分類 ことわざ 意味 逆境にあるときにこそ真実の友情が分かる、という意味。 危機に陥って、まさか誰も助けてくれないと思ったときに助けてくれる友人こそ、本当の友である、ということから。 英語での表記 A friend in need is a...
「み」

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

分類 ことわざ 意味 大変な困難に直面した時は、自分の身を犠牲にするほど、また、命を捨てるほどの決心で頑張ってこそ、はじめて活路が見出せるものだ、という意味。また、我欲を捨ててこそ安泰にもなり得る、という意味も。 水に溺れた時は、死んだつも...
「も」

元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)

分類 ことわざ 意味 紛糾したことが収まって元通りになること。また、離婚したり喧嘩別れしたりした人同士が、仲直りをして、また元通りの関係に戻ることをいう。 抜いた刀を、また元通りに鞘に入れる、ということから。 同類語・同義語 元の鞘にへはま...
「も」

元の木阿弥(もとのもくあみ)

分類 ことわざ 意味 再び旧に復することをいう。また、折角苦労して良い状態となったのに、また元の状態に戻ること。苦労や努力が水の泡になってしまうことをいう。 戦国大名の筒井順昭の身代わりを務めた木阿弥という盲人が、順昭の子順慶が成人すると用...
「む」

昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

分類 ことわざ 意味 一度習熟したことは、その後長く時を経ても、忘れることなくその技術を発揮す得ることをいう。 「杵柄」は、臼に入れた米などを搗く杵の、手で持つ部分のこと。杵柄を持って、昔餅をよく搗いた、ということから。 以前、鍛えていて今...
「み」

見かけばかりの空大名(みかけばかりのからだいみょう)

分類 ことわざ 意味 見た目は良くても財布の中が空っぽなこと、または、外見やうわべは立派で豪華であるがその内実は貧弱ではみすぼらしいことをいう。 「空大名」は、名前だけで力がない大名のこと。
「も」

門の前のやせ犬(もんのまえのやせいぬ)

分類 ことわざ 意味 家の中では大変威張っているが、外では小さくなっていることのたとえ。 痩せた犬は、自分の家の門前では勢い良く吠えたてるが、外ではこそこそと尻尾を巻いて小さくなっている、ということから。 同類語・同義語 内弁慶の外味噌(う...