植物

「き」

木もと竹うら(きもとたけうら)

分類 ことわざ 意味 樹木は根っこである根元の方から、竹は先端の方から割ると割りやすい、ということ。また、物事には順序というものがある、という意味。 「うら」は、「末(すえ)」で、枝先、梢のこと。
「み」

蓑着て火事場へ入る(みのきてかじばへはいる)

分類 ことわざ 意味 自ら進んで身の危険を招くことのたとえ。 植物の葉で作られた燃えやすい素材の蓑を身に着けて火事場へ行く、ということから。 同類語・同義語 蓑着て火事場に入る(みのきてかじばにはいる)
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類 ことわざ 意味 一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。 一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。 この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。 同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落...
「か」

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

分類 ことわざ 意味 いつまでも昔の習慣を良しとして、そのまま守るばかりで、改めようとも応用しようともしない愚かさをたとえた言葉。しきたりに甘んじて機に応じた振る舞いができないこと、または無意味なことを守り続けていること。 昔、中国の宋の国...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類 ことわざ 意味 花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。 桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類 ことわざ 意味 調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。 同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類 ことわざ 意味 同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。 同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼた...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。 土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。 同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)
「お」

老い木に花咲く(おいきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 衰えてしまったものが再び盛んになることをたとえた言葉。また、一度弱まったものが再び力を取り戻してくることをいう。 年を取った木に花が咲く、ということから。 同類語・同義語 老木に花の咲く 老い木に花 老い木に花が咲く ...
「ら」

楽は苦の種、苦は楽の種(らくはくのたね、くはらくのたね)

分類 ことわざ 意味 楽をすれば後で苦しい思いをしなけばならないし、苦労をしておけば後できっと楽をすることができる。苦労は将来の楽につながるのだから、耐え忍ぶことが大切である、という意味。 楽は苦しみの素になり、逆に、苦しみはやがて楽な暮ら...
「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類 ことわざ 意味 身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。 一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木...
「や」

柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)

分類 ことわざ 意味 物事が自然のままである様子や真実の姿を表している様子をいう。また、春の景色が美しい様子もいう。 柳の葉が緑になり、花が紅に(赤く)咲くという、当たり前の姿が、物事の真実をも表すことから。物には、天然・自然の理があること...
「と」

時の花をかざしにせよ(ときのはなをかざしにせよ)

分類 ことわざ 意味 その時その時の時勢に従って行動するのが良い、という意味。 「かざし」は簪(かんざし)や髪やかぶり物の飾りのことで、季節季節の花を飾りにさすのが良い、ということから、我を張らずに時勢・時流に乗って世間を渡るのが良い、とい...
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類 ことわざ 意味 滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。 煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。 同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類 ことわざ 意味 無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。 花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。 同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたに...
「と」

灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)

分類 ことわざ 意味 一生懸命になっても事が成就しないこと。また、到底不可能なことをいう。 極めて柔らかく脆い灯心で、堅い竹の根を掘るようである、ということから。「灯心」は、ランプやロウソクなどの芯のこと。灯油や蝋を染み込ませて火をともす糸...
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類 ことわざ 意味 どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。 咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。 同類語・同義語 花は根に鳥は古巣...
「き」

木の股から生まれる(きのまたからうまれる)

分類 ことわざ 意味 人情の機微が分からない人のこと。また、男女間の情が分からない人のことをいう。 同類語・同義語 木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ) 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)
「け」

倹約と吝嗇は水仙と葱(けんやくとりんしょくはすいせんとねぎ)

分類 ことわざ 意味 一見すると似ているけれど、実際は全然違っている、という意味。 倹約することとケチは似ているが、本当の意味は違う。それは水仙と葱(一文字は葱の異称)とが、似ているけれど、全然違うものであるのと同様である、ということから。...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類 ことわざ 意味 ①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。 ②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。 花に現(うつつ)を...