植物

「と」

刺のない薔薇はない(とげのないばらはない)

分類ことわざ意味目には美しく見えるものでも、醜く恐ろしい反面を持っているものである、という意味。また、世の中には完全無欠な幸福は存在しない、という意味も。 英語での表記 There is no rose without a thorn.
「と」

団栗の背比べ(どんぐりのせいくらべ)

分類ことわざ意味どれもみな同じくらいで変わり映えもなく、似たり寄ったりで特に優れたものがないこと。また、どれもこれも同じくらいつまらないものばかりが、優劣を競うことのたとえ。 団栗(どんぐり)は、色も形も大きさも殆ど同じでよく似ていて、背比...
「い」

言わぬが花(いわぬがはな)

分類ことわざ意味本当のことをはっきりと言ってしまわない方が、差し障りが無く、趣もあるものだ、という意味。また、物事は全部話してしまうとあからさまになり、差し障りが起こるため、慎んだ方が良い、という意味。黙っている方がかえって良い、ということ...
「い」

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

分類ことわざ意味すべての信仰というものは、それを信ずる心次第である、という意味。 節分の夜に鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺して門口に飾ると魔を払うという俗信がある。鰯のようなつまらぬものでも、信仰する人にとっては極めて大切なもので、信心一つで...
「ふ」

風樹の嘆(ふうじゅのたん)

分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。 「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
「わ」

若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)

分類ことわざ意味若者は頼りにならないものであるから頼ってはならない、という意味。 若い木は弱いから、それに腰を掛けて身体を預けてはならないように、若い者には頼ってはいけない、ということから。
「み」

緑の黒髪(みどりのくろかみ)

分類ことわざ意味若々しく黒く艶のある美しい髪のこと。 「緑」は、新芽のように若々しい、という意味。同類語・同義語緑の髪(みどりのかみ)
「り」

両手に花(りょうてにはな)

分類ことわざ意味良いもの、美しいものが同時に二つ手に入り、独り占めすること。 「花」は、美しく華やかなものを意味。両方の手にそれぞれ花がある、ということから。 特に左右にいる女性を独り占めにしたときなどに表現する言葉。
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。 濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「は」

盤根錯節に遇いて利器を知る(ばんこんさくせつにあいてりきをしる)

分類ことわざ 意味紛糾して解決の難しい事案に直面すると、これに当たる人間の手腕や才能を知ることができる、という意味。人間の実力というものは解決が困難な事態に遭遇したときに初めて分かるものだ、ということ。 「盤根錯節」とは、根や節が入り組んで...
「も」

本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)

分類ことわざ 意味新しい知り合いよりも古い知り合いの方が良い、という意味。最初の相手がやはり一番良いことをいい、男女関係についていうことが多い。 「本木」とは木の根元や幹。「末木(うらき・すえき)」は、木の梢。木はやっぱり根元が良い、という...
「と」

遠きは花の香(とおきははなのか)

分類ことわざ 意味身近にあって慣れてしまうとあまり立派に見えなくなる。逆に、遠く離れたものは、離れても匂う花の香りが優れているように、立派に思われるものである、という意味。
「き」

木もと竹うら(きもとたけうら)

分類 ことわざ 意味 樹木は根っこである根元の方から、竹は先端の方から割ると割りやすい、ということ。また、物事には順序というものがある、という意味。 「うら」は、「末(すえ)」で、枝先、梢のこと。
「み」

蓑着て火事場へ入る(みのきてかじばへはいる)

分類 ことわざ 意味 自ら進んで身の危険を招くことのたとえ。 植物の葉で作られた燃えやすい素材の蓑を身に着けて火事場へ行く、ということから。 同類語・同義語 蓑着て火事場に入る(みのきてかじばにはいる)
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類 ことわざ 意味 一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。 一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。 この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。 同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落...
「か」

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

分類 ことわざ 意味 いつまでも昔の習慣を良しとして、そのまま守るばかりで、改めようとも応用しようともしない愚かさをたとえた言葉。しきたりに甘んじて機に応じた振る舞いができないこと、または無意味なことを守り続けていること。 昔、中国の宋の国...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類 ことわざ 意味 花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。 桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類 ことわざ 意味 調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。 同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類 ことわざ 意味 同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。 同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼた...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。 土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。 同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)