植物

「り」

両手に花(りょうてにはな)

分類ことわざ意味良いもの、美しいものが同時に二つ手に入り、独り占めすること。 「花」は、美しく華やかなものを意味。両方の手にそれぞれ花がある、ということから。 特に左右にいる女性を独り占めにしたときなどに表現する言葉。
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。 濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「は」

盤根錯節に遇いて利器を知る(ばんこんさくせつにあいてりきをしる)

分類ことわざ 意味紛糾して解決の難しい事案に直面すると、これに当たる人間の手腕や才能を知ることができる、という意味。人間の実力というものは解決が困難な事態に遭遇したときに初めて分かるものだ、ということ。 「盤根錯節」とは、根や節が入り組んで...
「も」

本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)

分類ことわざ 意味新しい知り合いよりも古い知り合いの方が良い、という意味。最初の相手がやはり一番良いことをいい、男女関係についていうことが多い。 「本木」とは木の根元や幹。「末木(うらき・すえき)」は、木の梢。木はやっぱり根元が良い、という...
「と」

遠きは花の香(とおきははなのか)

分類ことわざ 意味身近にあって慣れてしまうとあまり立派に見えなくなる。逆に、遠く離れたものは、離れても匂う花の香りが優れているように、立派に思われるものである、という意味。
「き」

木もと竹うら(きもとたけうら)

分類 ことわざ 意味 樹木は根っこである根元の方から、竹は先端の方から割ると割りやすい、ということ。また、物事には順序というものがある、という意味。 「うら」は、「末(すえ)」で、枝先、梢のこと。
「み」

蓑着て火事場へ入る(みのきてかじばへはいる)

分類 ことわざ 意味 自ら進んで身の危険を招くことのたとえ。 植物の葉で作られた燃えやすい素材の蓑を身に着けて火事場へ行く、ということから。 同類語・同義語 蓑着て火事場に入る(みのきてかじばにはいる)
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類 ことわざ 意味 一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。 一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。 この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。 同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落...
「か」

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

分類 ことわざ 意味 いつまでも昔の習慣を良しとして、そのまま守るばかりで、改めようとも応用しようともしない愚かさをたとえた言葉。しきたりに甘んじて機に応じた振る舞いができないこと、または無意味なことを守り続けていること。 昔、中国の宋の国...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類 ことわざ 意味 花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。 桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類 ことわざ 意味 調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。 同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類 ことわざ 意味 同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。 同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼた...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。 土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。 同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)
「お」

老い木に花咲く(おいきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 衰えてしまったものが再び盛んになることをたとえた言葉。また、一度弱まったものが再び力を取り戻してくることをいう。 年を取った木に花が咲く、ということから。 同類語・同義語 老木に花の咲く 老い木に花 老い木に花が咲く ...
「ら」

楽は苦の種、苦は楽の種(らくはくのたね、くはらくのたね)

分類 ことわざ 意味 楽をすれば後で苦しい思いをしなけばならないし、苦労をしておけば後できっと楽をすることができる。苦労は将来の楽につながるのだから、耐え忍ぶことが大切である、という意味。 楽は苦しみの素になり、逆に、苦しみはやがて楽な暮ら...
「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類 ことわざ 意味 身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。 一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木...
「や」

柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)

分類 ことわざ 意味 物事が自然のままである様子や真実の姿を表している様子をいう。また、春の景色が美しい様子もいう。 柳の葉が緑になり、花が紅に(赤く)咲くという、当たり前の姿が、物事の真実をも表すことから。物には、天然・自然の理があること...
「と」

時の花をかざしにせよ(ときのはなをかざしにせよ)

分類 ことわざ 意味 その時その時の時勢に従って行動するのが良い、という意味。 「かざし」は簪(かんざし)や髪やかぶり物の飾りのことで、季節季節の花を飾りにさすのが良い、ということから、我を張らずに時勢・時流に乗って世間を渡るのが良い、とい...
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類 ことわざ 意味 滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。 煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。 同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類 ことわざ 意味 無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。 花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。 同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたに...