「ひ」

貧にして楽しむ(ひんにしてたのしむ)

分類ことわざ 意味貧乏に安んじて道を楽しむ、という意味。 君子は、たとえ貧困な生活の中であっても苦とはせず、天命に安んじて道を楽しむものである、ということ。
「ほ」

惚れて通えば千里も一里(ほれてかよえばせんりもいちり)

分類 ことわざ 意味 好きな人のもとへ通うには、遠路も何でもない、という意味。また、好きなことには苦労など何でもない、という意味も。 惚れた相手のところへ通う目的の道であれば、どんなに遠くても平気で、かえって短く感じられるものだ、ということ...
「や」

痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)

分類 ことわざ 意味 才能の乏しい者ほど、功名を急いだりするものだ、という意味。また、心や気ばかり焦って捗らないこと。 痩せている馬に限って、道を急ぎ歩くものであることから、 同類語・同義語 道下手のどか歩き
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類 ことわざ 意味 煩悩の容易に去り難いことをいう。 「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。 同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「ほ」

亡羊の嘆(ぼうようのたん)

分類 ことわざ 意味 学問の道は、多方面で多岐にわたり容易に達しがたいこと。それが転じて、方針が決まらず、どうしてよいやら途方に暮れていることもいう。 逃げている羊を追いかけていたところ、道が多くて見失ってしまい嘆いている、ということから。
「え」

縁なき衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)

分類 ことわざ 意味 人の意見を聞こうとしない者は、どうしようもない、という意味。また、仏に縁のない人は、いくら説法しても悟らせることはできない、という意味も。 度す(どす)とは、悟りの道に入らせること。信仰心のない人間は、万人に慈悲を施す...
「つ」

月夜に提灯(つきよにちょうちん)

分類 ことわざ 意味 無駄なこと。必要が無いこと。無用な物をいうたとえ。 月夜は明るいから提灯を下げて行く必要はない、ということから。また、月夜で道が明るいのに提灯を灯す、ということから。 同類語・同義語 月夜に提灯夏火鉢(つきよにちょうち...
「は」

春の晩飯あと三里(はるのばんめしあとさんり)

分類 ことわざ 意味 春は夕飯を食べた後で三里の道が歩ける程に日の長いものである、という意味。 一里は4km。晩御飯を食べてからでもまだ三里はたっぷりと歩ける程に春は日が長いことを例えた言葉。
「ふ」

船に乗れば船頭任せ(ふねにのればせんどうまかせ)

分類 ことわざ 意味 物事はそれぞれの専門家に任せるのが良い、という意味。 誰でもいったん船に乗ってしまえば、すべて船頭に任せるのが賢明であることから、どんなことでもその道の専門家に任せるのが良い、ということ。 同類語・同義語 船は船頭に任...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類 ことわざ 意味 人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。 「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こ...
「き」

驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類 ことわざ 意味 千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な...
「し」

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

分類 ことわざ 意味 ある一つの事に熱中する者は、そのこと以外には注意を払わないことをいう。 鹿を捕ろうとして熱中する猟師は、山全体の状況を顧みず、その山の状態がどんなふうになっているか、道はどうなっているかなどを考えることもせず、思わず山...
「か」

河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

分類 ことわざ 意味 その道で優れている人でも、時には失敗することもある、という意味。得意なはずなのに失敗すること。 泳ぎが上手な河童でも、川の水に押し流されることがある、ということから。 同類語・同義語 猿も木から落ちる 弘法にも筆の誤り...
「さ」

猿も木から落ちる(さるもきからおちる)

分類 ことわざ 意味 その道に秀でた者でも、時にはその得意技で失敗する場合もある、という意味。猿のような木登りが達者なものでも、時には木から落ちることもある、ということから。 同類語・同義語 弘法にも筆の誤り 河童の川流れ 上手の手から水が...
「そ」

袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)

分類 ことわざ 意味 この世の中には沢山の人が住んでいて、生涯会うこともない場合が多いものであるが、そのような知らない人と、道でほんの少し袖が触れ合ったという程度の些細な関係でも、決して偶然ではなく、前世からの宿命のような因縁である、という...
「ち」

長者の万灯より貧者の一灯(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)

分類 ことわざ 意味 お金や物の多い少ないよりも、誠意の有無や真心の方が大切である、という意味。どれだけお金をかけたかより、どれだけ真心を込めているかの方が尊い。 長者が万灯を捧げるよりも、貧しい者の真に心のこもった一灯の捧げものの方がずっ...
「し」

蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)

分類 ことわざ 意味 物には専門の知識があって、その道のものはその道をよく知っている、同類は同類の行動をよく推察することができる、という意味。 また、決まった世界のことは、そこに所属する同じ仲間が最もよく知っている、ということ。 普段より蛇...
「ひ」

日暮れて道を急ぐ

分類 ことわざ 意味 物事が切迫して急に慌てることのたとえ。 終わり頃になって仕事を急ぎ出すことや、年を取ってから慌てて人生での大きな事業についてしきりにこだわり出すことをいう。 日が暮れかかってから、道中を急ぎ始める、ということから。
「し」

死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)

分類 ことわざ 意味 どうしようもない絶望的な状況で、危険を冒してでも何とか生き残る道を求めことをいう。 また、困難を克服するために、あえて危険に挑戦することをいう。 「死中」は死ぬよりほかないというような状態のこと。「活」は生きること。 ...
「せ」

千里の道も一歩より

分類 ことわざ 意味 どんなに大きな計画も、その進行は手近なことを一つ一つ実行するところから始まる、という意味。 「千里の道」とは、非常に遠い旅路のこと。その旅路も、まず足元の第一歩から始まる、ということから。 同類語・同義語 千里の行も一...