人生

「ゆ」

幽明境を異にする(ゆうめいさかいをことにする)

分類 ことわざ 意味 人と死別すること。 幽明とは、幽界(あの世)と明界・顕界(この世)のこと。あの世とこの世に別れる、という意味から。 同類語・同義語 幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)
「こ」

好事も無きに如かず(こうじもなきにしかず)

分類 ことわざ 意味 全て人生は良いことも悪いこともなく、無事に暮らすのに越したことはない、という意味。 良いことがあっても煩わしいことが付きまとうものであるし、何事もなく平穏な生活が良い、ということから。
「あ」

会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)

分類 ことわざ 意味 会えば必ずいつか別れる時が来る。人生の無常の運命を説く言葉。 親子、兄弟、夫婦、友人、全ての人と人との結び付きも、やがて別れる定めにある、ということ。仏教で言われる言葉。 同類語・同義語 愛別離苦(あいべつりく) 会者...
「わ」

若い時の苦労は買ってもせよ(わかいときのくろうはかってもせよ)

分類 ことわざ 意味 若い時の苦労は、長い人生のうちで、後で必ず役に立ち有益になるものだ。また、若い時にする苦労はすべて我が身の修養となるものであるから、自ら買って出てもした方が良い、という意味。 青年時代の苦労というものは、将来大成するた...
「か」

亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

分類 ことわざ 意味 長年の経験は値打ちがあり何よりも大切である。年長者の知恵を褒め称える言葉。 「甲」は甲羅、「劫」は無限に長い時間、あるいは世の中という意味。「甲」と「劫」が同じ音であることから引き合いに出して亀の甲も値打ちがあるが、年...
「く」

苦あれば楽あり楽あれば苦あり(くあればらくありらくあればくあり)

分類 ことわざ 意味 苦しいことがあれば後で楽しいことがある。反対に、楽しんでばかりいれば、後で苦労をする。人生はいいことばかりでもなく、また、悪いことばかりでもない、という意味。 同類語・同義語 苦あれば楽あり(くあればらくあり) 楽は苦...
「ふ」

蜉蝣の一期(ふゆうのいちご)

分類 ことわざ 意味 人の一生が短く儚いことをいう。 蜉蝣(ふゆう)とは、カゲロウのこと。ごく短い間しか生きることができない寿命の短い昆虫であるカゲロウの一生、ということから。
「ら」

楽は一日苦は一年(らくはいちにちくはいちねん)

分類 ことわざ 意味 人生は苦しみの多いものである、という意味。 楽しい時間は一日という短い間で過ぎてしまうが、苦しい時間は一年も長く続くものである、ということから。
「す」

雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)

分類 ことわざ 意味 どんなに年を取っても、幼い頃に覚えたことや身につけた習慣や癖は、なかなか抜けることができないし、忘れないものである、という意味。 雀(スズメ)は、踊るように跳躍する癖が一生抜けない、ということから。 同類語・同義語 三...
「み」

三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

分類 ことわざ 意味 幼児の頃の性格や気立て、性質は、その人が死ぬまで変わらないものである、という意味。 「三つ子」は三歳の幼児のこと。「百まで」は、百歳までのことでずっと年を取るまでということ。 同類語・同義語 雀百まで踊り忘れず(すずめ...
「て」

鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)

分類 ことわざ 意味 鉄は熱いうちに鍛造しなければならないが、それと同じように物事はその適当な機会を逃さないようにして機敏に行動しなければならない、という意味。 また、鉄は熱して軟らかい時に打って様々な形に仕上げることから、人間を理想的に育...
「ほ」

坊主頼んで地獄(ぼうずたのんでじごく)

分類 ことわざ 意味 頼りにしていたものの当てが外れることをいう。 お坊さんを頼りにしていたら地獄へ堕ちてしまった、ということから。 同類語・同義語 仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる) 仏頼んで地獄へ落つる
「ほ」

仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる)

分類 ことわざ 意味 頼みにしていたのに当てが外れ、結果が逆になることをいう。また、不本意な結果になることをいう。 心掛けが悪いために、仏に頼んで極楽へ行こうと思ってもかえって地獄へ落ちる。良い結果を得ようと努力をして、かえって悪い結果にな...
「に」

にわか長者はにわか乞食(にわかちょうじゃはにわかこじき)

分類 ことわざ 意味 一度に財産を築き上げる人間は、また一度に財産を失って乞食になる程落ちぶれるものである、という意味。
「ひ」

人は一代名は末代(ひとはいちだいなはまつだい)

分類 ことわざ 意味 人の命は死ねばなくなるが、その名前は良くも悪くも永く人々の記憶に残るものであるから、立派なことで名が残るようにしなさい、という意味。現世の栄華よりも後世に残る名が大切である、ということ。 「一代」は、生まれてから死ぬま...
「ろ」

論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)

分類 ことわざ 意味 書物の上での知識だけで、その真の精神を理解せず、実行を伴わないこと、または実行できないことをいう。書物には詳しいが自分の人生には反映させていない人間を皮肉っていう言葉。 『論語』は中国の孔子の教えを書いた本。孔子の日常...
「は」

万死一生(ばんしいっしょう)

分類 ことわざ 意味 非常に危なかった命が、かろうじて助かること。 「万死」とは、無数の回数の死、ということ。とうてい助かるはずのない命に、一つの生を得る、という意味から。 同類語・同義語 万死に一生を得る 九死に一生を得る 万死に一生 九...
「し」

少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)

分類 ことわざ 意味 自分はまだ若いと思っているうちに少年時代はたちまちに過ぎ去っていき、また、学問の道は厳しくなかなか進歩しない、という意味。この後に「一寸の光陰軽んずべからず」と続き、時の流れは早いため少しの時間も惜しんで勉強せよ、とい...
「は」

八方塞がり(はっぽうふさがり)

分類 ことわざ 意味 どんな面から考えてもすべてが不利な条件ばかりで、手の打ちようがない状態をいう。 「八方塞がり」は陰陽道の言葉で、どの方角で物事を行っても凶であり、運が行き詰まって良くない結果になる年齢のことから。
「し」

死に花を咲かす(しにばなをさかす)

分類 ことわざ 意味 最期に立派な功績を顕わし、死後に名誉を残すこと。死の間際に華やかなことがあって、死んだ後も名誉に包まれることをいう。 「死に花」は、死ぬ時や死んだ後の名誉の意味。 同類語・同義語 死に花を咲かせる