「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類ことわざ意味心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(すね...
「ね」

鼠の嫁入り(ねずみのよめいり)

分類ことわざ意味物事はあれこれ選んでも結局は変わりばえのしないところに落ち着くものだ、という意味。鼠(ネズミ)の夫婦が娘に天下一強い婿を取ろうと考え、太陽に話を持ち掛けたが、太陽の光を遮る雲がもっと強いと言ったことから、強い者は順に、風(雲...
「や」

柳に風

分類ことわざ意味少しも逆らわずに巧みに受け流すことをいう。柳の枝や葉は軟らかいために風の吹くままになびいて逆らわないことから、人が強引な態度をとっても上手に受け流す、という意味。同類語・同義語 柳に風と受け流す
「さ」

山雨来らんと欲して風楼に満つ(さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ)

分類ことわざ意味物事が起ころうとして、その前兆があることを例えたもの。変事が起こる前に不穏な気配がただよう様子をいう。山からの雨が降ろうとして、風は楼に満ちた、ということから。
「つ」

月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)

分類ことわざ意味良い事にはとかく邪魔が入りやすいもので、この世は思うようにはいかないものだ、という意味。また、都合の良い事にはとかく差し障りが起こりやすいものである、という意味。美しい月が出ると、群がった雲(叢雲)が月を隠し、また、美しい花...
「あ」

雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)

分類ことわざ意味雨風に打たれて世間の様々な苦労を味わうことをいう。雨に打たれて髪を洗い、櫛の代わりとして風で髪をとかすような、艱難辛苦をすることをいったもの。荘子から出た言葉。同類語・同義語 櫛風沐雨(しっぷうもくう) 雨に沐し風に櫛け...