利益

「き」

奇貨居くべし(きかおくべし)

分類ことわざ意味珍しい品物は時を経て売ると大きな利益をもたらすものであるから、買っておくべきである、という意味。転じて、得難い機会は逃さず利用せよ、という意味にも用いる。
「ぬ」

抜け駆けの功名(ぬけがけのこうみょう)

分類ことわざ意味人の隙を見たり、騙したりして、自分だけうまいことをして手柄を立てること。また、人を出し抜いて利益を得ることをいう。戦いで陣営をそっと抜け出し、人より先に駆けていって一人で敵に攻撃をかけることで、仲間を出し抜いて立てた功名、手...
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「そ」

損せぬ人に儲けなし(そんせぬひとにもうけなし)

分類ことわざ意味損失を恐れて何もできない人間は、利益を得ることもまたできないものである、という意味。
「り」

利を見て義を思う(りをみてぎをおもう)

分類ことわざ意味利益のあることも、義(義理)に合うか否かを考え、義に合えばその利益を取り、合わなければ取らないことをいう。『論語』にある句。
「こ」

香餌の下必ず死魚あり(こうじのもとかならずしぎょあり)

分類ことわざ意味利益のあるうまい話には、必ず危険が付きまとっているものだ、という意味。香ばしく餌の下には、必ず死んだ魚がある、ということから。また、転じて、良い餌を投じれば、必ず魚が獲れる、ということから。利益のために釣られて死ぬ者があるこ...
「ひ」

低き所に水溜まる(ひくきところにみずたまる)

分類ことわざ意味利益にあるところには人が集まる、という意味。また、悪者がいるところには、悪者が集まる、という意味も。水というものは、低地に流れて溜まる、ということから。
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類ことわざ意味苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
「と」

毒薬変じて薬となる(どくやくへんじてくすりとなる)

分類ことわざ意味こちらの身にとっては害になるものも、使い方ではこちらの利益になるものである、という意味。有害なものが一転して有益なものに変わることがある、ということ。人体に害をもたらす恐ろしい毒薬も使い方によっては薬となるものである、という...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
「た」

大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)

分類ことわざ意味大きな望みを持つ人は、小さな利益などにも目もくれないため、一見したところ無欲のように見えるものだ、という意味。また、欲の深い人は、欲に目がくらんで損をしがちであるから、結局は欲望を持たない無欲な人と同じ結果になる、という意味...
「り」

利食い千人力(りぐいせんにんりき)

分類ことわざ意味高値で売ろうとして商品を蓄えておくと利子が多くついて損失を招くため、商品を蓄えずに早めに決済して利益を確保する方が良い、という格言。
「し」

鹿を追う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)

分類ことわざ意味大きな利益を目的としている者は、ひたすらにその目的に向かって力を注いで、小さな利益については問題にしていない、という意味。鹿を捕ろうとして追っている者は、途中で兎(ウサギ)が出てきても、そんなものは相手にしないということから...
「あ」

商いは数でこなせ(あきないはかずでこなせ)

分類ことわざ意味商売は薄利多売が本道である。利益は少なく、多く売ることがコツ。薄利多売を主義とするのが、結局のところ、利益を上げることにつながる、ということ。
「か」

管鮑の交わり(かんほうのまじわり)

分類ことわざ意味どんな場合にもよく理解し合った極めて親密な交際のことをいう。昔、中国の春秋時代に、斉の管仲と鮑叔という者がいた。二人は仲が良くまだ出世する前に、二人で商いをして管仲の方が余計に利益を多く取ったが、鮑叔は彼が貧しいことを知って...
「む」

麦飯で鯉を釣る(むぎいいでこいをつる)

分類ことわざ意味ありきたりの麦飯で高級な魚である鯉を手に入れる、ということから、僅かな元手で沢山の利益を得るようとすることをいう。同類語・同義語 海老で鯛を釣る
「た」

他人の念仏で極楽参り

分類ことわざ意味他人の努力に便乗して自分は何もしないまま利益を得ようとすること。自分は一向に念仏を唱えようとはせずに、他人の念仏によって、極楽へと参ろうとする、ということから。
「う」

内股膏薬(うちまたごうやく)

分類ことわざ意味内股に貼った膏薬は、歩くたびに右の股にも左の股にもくっついてあちこちに動いてしまうように、自分の立場や考えを持たずにその時の利益や力関係、都合によって、どちらの立場にでもなることをいう。または、態度が不安定で対立している両方...
「え」

海老で鯛を釣る

分類ことわざ意味海老(エビ)のような小さく安いものを餌にして大きな高い鯛を釣る、ということから、海老のような小さなつまらないものを他人に与え鯛のような立派なものをもらう、という意味。また、わずかな元手や小さな資本で多くの利益を得ることにもい...
「ろ」

労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし)

分類ことわざ意味苦労ばかり多くて結果は大したことがない、という意味。いくら骨を折っても効果がないことをいう。「労」は、はたらき・骨折りの意、「功」は、効果・利益、の意。同類語・同義語 労して功無し