他人

「こ」

口耳の学(こうじのがく)

分類ことわざ 意味他人から聞いたことを自分自身で咀嚼することなく直ぐに口にして、自分のものになっていない学問のことをいう。 口と耳との間、四寸(約12.12cm)にも満たない学問である、ということから。 同類語・同義語 口耳四寸の学(こうじ...
「き」

器用貧乏(きようびんぼう)

分類 ことわざ 意味 何をやらせてもうまくできるため、他人には重宝がられるが、特定のものに徹しきれず一つのことに集中できないため、中途半端で大成できず、かえって損をし成功せず生活も恵まれないこと。 また、何でもできるが、これぞ、というものが...
「け」

芸は道によって賢し(げいはみちによってかしこし)

分類 ことわざ 意味 一芸の達人はその分野については、他人よりも優れている、という意味。 技芸というものは、各自その専門とするところによって優れている、ということ。 同類語・同義語 芸は道によりて賢し 芸は道によって精し(げいはみちによって...
「き」

兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)

分類 ことわざ 意味 血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。 兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産...
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類 ことわざ 意味 血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。 同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。 英語での表記 Bl...
「く」

君子は和して同ぜず小人は同じて和せず

分類 ことわざ 意味 立派な人物は、他人と調和するが訳もなく同意するようなことはしない。反対に、器の小さい人物は、訳もなく付和雷同するが、調和することはないものである、という意味。 君子は和を重んずるが理に反して同調せず、つまらぬ人間は、や...
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類 ことわざ 意味 やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。 膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。 「臑」は「脛」とも書く。 同類語・...
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類 ことわざ 意味 苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。 朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
「て」

天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

分類 ことわざ 意味 天を主宰する神は、他人の力に頼ることなく自分自身の力で努力をして事に当たる人に幸福をもたらすものである、という意味。 アメリカの政治家・科学者、ベンジャミン・フランクリンの言葉。または、イギリスの作家、サミュエル・スマ...
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類 ことわざ 意味 何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。 「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「か」

髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

分類 ことわざ 意味 自分自身の仕事が他人だけに向けられ、自分にまでは手が回らないことをいう。 髪結いさん(美容師)が、自分の髪は乱れているということから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 医者の不養生(いしゃのふようじょ...
「こ」

紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

分類 ことわざ 意味 他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。また、いつでもできると思っていて、結局はやらずにいること。身に付けた専門技術が他人のために使われ、自分自身のためには使われないことのたとえ。 紺屋とは、染物屋のこと。...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類 ことわざ 意味 他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。 他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。 同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちで...
「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類 ことわざ 意味 物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。 英語での表記 Too many cooks spoil the broth. 同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せ...
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類 ことわざ 意味 いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。 「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日...
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類 ことわざ 意味 師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。 他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。...
「さ」

細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)

分類 ことわざ 意味 細工仕事が上手な手先の器用な人は、とかく他人には重宝がられ利用されるが、自分自身はかえってうだつが上がらずいつも貧乏である、という意味。 同類語・同義語 器用貧乏(きようびんぼう)
「か」

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

分類 ことわざ 意味 つまらないものでも、ないよりはましである、という意味。 たとえ枯れ木でも、あれば山が賑やかになり趣を添える、ということから。 自分のことをへりくだって使う言葉で、他人に対しては使わない。 同類語・同義語 蟻も軍勢(あり...
「わ」

破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)

分類 ことわざ 意味 どんな人でもまずまずそれぞれ似合った相手というものが見つかるものだ、という意味。似通った者同士が相応することをいう。 割れ目の入った壊れかけた鍋でも、それに相応しい綴じ蓋くらいはあるものだ、ということから。粗末なものは...
「か」

金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)

分類 ことわざ 意味 金槌(かなづち)は、川などの水の中で頭の方が沈んでしまい浮かぶことができないものだが、そのように常に他人に対して下積みとなって頭が上がらないことをいう。