「ふ」

風声鶴唳(ふうせいかくれい)

分類ことわざ意味些細なことにまでびくびくして怖気づくこと。 「風声鶴唳」は、敗軍の兵の耳に届く風の音と、鶴の鳴き声で、また、敵襲かと、恐れ驚くことから。
「ふ」

風樹の嘆(ふうじゅのたん)

分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。 「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
「ふ」

笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)

分類ことわざ意味いかに誘いおだてても、人がそれに一向に応じないこと。色々と策を講じて人を誘い込もうとしても誰も応じないことをいう。 新約聖書の言葉で、人を踊らせようとして笛を吹いても誰も踊ろうとしないことから。あることをさせようと先に立って...
「ふ」

風前の灯火(ふうぜんのともしび)

分類ことわざ意味物事の、儚く危うい様、脆い様をいう。また、危険が迫り今にも命が危ない様子。 風の吹きつける場所に置かれた灯火(ともしび)、という意味から。同類語・同義語風の前の灯火(かぜのまえのともしび)風の前の塵(かぜのまえのちり)風前の...
「わ」

我が仏尊し(わがほとけとうとし)

分類ことわざ意味頑固で人に逆らうことをいう。 広く世間を見ないで、自分の家の仏が最も尊いとして頑固に信じ込む、ということから。同類語・同義語我が家の仏尊し(わがいえのほとけとうとし)
「わ」

我が心石に非ず転ずべからず(わがこころいしにあらずてんずべからず)

分類ことわざ意味自分の決心は固く不動であることをいう。 自分の心は石ではないのだから、石を転がすように二転三転してはならない、ということから。心の確固として動かすことのできない様子をたとえた言葉。
「わ」

若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)

分類ことわざ意味若者は頼りにならないものであるから頼ってはならない、という意味。 若い木は弱いから、それに腰を掛けて身体を預けてはならないように、若い者には頼ってはいけない、ということから。
「わ」

わが上の星は見えぬ(わがうえのほしはみえぬ)

分類ことわざ意味誰もが自分の運命はわからない、という意味。 易者は他人の持って生まれた星は占えるが、自分の星はさっぱり占うことができない、ということから。同類語・同義語我が上の星は見えない
「き」

京の着倒れ大阪の食い倒れ(きょうのきだおれおおさかのくいだおれ)

分類ことわざ意味京都の人は衣服にお金を惜しまず、大阪の人は、飲食にお金を惜しまない傾向にあることをいう。
「き」

窮すれば通ず(きゅうすればつうず)

分類ことわざ意味行き詰まってどうしようもないところまで来てしまうと、かえって知恵が働き道が開け、なんとか活路が生まれ切り抜けられるものだ、という意味。 「窮する」は、どうしたらよいか分からなくて困る、ということ。同類語・同義語窮すれば通ずる
「き」

木は木、金は金(きはき、かねはかね)

分類ことわざ意味物事の区別ははっきりとしなければならない。物事には区別あるべきことにたとえた言葉。同類語・同義語石は石、金は金(いしはいし、かねはかね)
「き」

昨日の淵は今日の瀬(きのうのふちはきょうのせ)

分類ことわざ意味世の中の栄枯盛衰の極めて変遷しやすいことのたとえ。 昨日の淵(川や水の深い澱みだったところ)であった場所が、今日には早くも浅瀬(川や水の浅いところ)に変わっている、ということから。人の世の浮き沈みや変遷の極まりないことのたと...
「せ」

千慮の一失(せんりょのいっしつ)

分類ことわざ意味考え尽くしつもりの計画に生じた思いがけない失敗のこと。また、どんなに用心深く賢い人でも、時には考え違いからまさかと思うような失敗をすることがある、という意味。よく考えて実行しながらも、途中でうっかりして起こした失敗のことをい...
「そ」

滄海の一粟(そうかいのいちぞく)

分類ことわざ意味この世における人間は、広々とした青い海原の一粒の粟のようなものだ、という意味。 海に浮かんだ粟粒、広大なものの中の非常に小さなもののこと。人間の命などを表現する。
「そ」

創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)

分類ことわざ意味事業というものは初めて作り出すことよりも、出来上がった事業を維持していく事の方が困難である、という意味。 新規に事業を始めるよりも、それを受け継いで衰退させないようにすることの方がはるかに難しい、ということ。
「せ」

銭なき男は帆なき舟の如し(ぜになきおとこはほなきふねのごとし)

分類ことわざ意味男性でお金を持っていない者は、男として十分に活躍できないものである、という意味。 帆が無い舟のようになかなか前に進むことができない様子を、お金がない貧乏な男性にたとえた言葉。
「な」

梨の礫(なしのつぶて)

分類ことわざ意味音沙汰がないこと。こちらから手紙を出しても、返事がないこと。 「梨」は、無しに引っ掛けた言葉。「礫」は投げる小石。投げた小石は帰って来ない、ということから。
「と」

虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)

分類ことわざ意味勢いの盛んな様子。 虎は、一日千里を走り、再びその千里を帰ってくることができる、ということから。
「と」

鳥は古巣に帰る(とりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味人間は故郷を忘れることができない、という意味。 渡り鳥などが去年の巣にまた帰ってくる、ということから。
「と」

虎に翼(とらにつばさ)

分類ことわざ意味猛威を振るう者に、なお一層の力を添えることをたとえた言葉。 猛獣である虎は、それだけでも非常に強いのに、その上になお翼を与える、ということから。