「や」

病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)

分類ことわざ意味病状が悪化して病気が治る見込みが無くなること。また、あることに物事に憑かれたように熱中し過ぎてしまいその状態から抜けられず手も付けらないことをいう。「膏」は、心臓の下。「肓」は、胸部と腹部の間の薄い膜で、いずれも治療をしにく...
「さ」

三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)

分類ことわざ意味不用意な言葉のために禍を招くこと。しゃべり過ぎや失言等によって身を滅ぼすことが多いことをいう。同類語・同義語 病は口から入り禍は口から出る 口は禍の元 口は禍の門 口と財布は締めるが得
「と」

十で神童十五で才子二十過ぎれば平凡の人(とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと)

分類ことわざ意味子供の頃から人を驚かすほど優秀だと思われた人でも、成長するにつれて平凡な人間になってしまうことが多いものだ、という意味。十歳で神童といわれた人が、十五では才子となり、二十歳を過ぎると、平凡な人になってしまうことがある、という...
「た」

他山の石(たざんのいし)

分類ことわざ意味他人の行為や言動でも、戒めとして自分を磨くために役立てることができる、という意味。他の山からとれた粗末な石でも、それで自分の宝石を美しく磨くのに役立てることができる、ということから。立派な人がつまらぬ人に接して自分の知徳を向...
「ひ」

人の振り見て我が振り直せ

分類ことわざ意味他人の行為に照らして、我が行為を改めるべきである、という意味。他人の行いの善悪を見定めて、自分を反省し直すところがあれば直すべきだ、ということ。「振り」は、態度、行為という意味。同類語・同義語 人こそ人の鏡なれ(ひとこそひと...
「ひ」

人こそ人の鏡なれ(ひとこそひとのかがみなれ)

分類ことわざ意味他人の行為を見て我が戒めとする、という意味。鏡を見て自分の姿を直すのと同じで、他人の言動は自分の言動を直すよい手本になる、ということ。同類語・同義語 人の振り見て我が振り直せ 他山の石
「ね」

猫の魚辞退(ねこのうおじたい)

分類ことわざ意味心の中では欲しくてたまらないのに表面だけは辞退すること。内心と違ったうわべだけの断りのことをいう。また、猫が大好物の魚を辞退するというありえない事態から、長続きするはずのないこと。
「ね」

寝た子を起こす

分類ことわざ意味せっかく収まっている事柄に手出しして、また厄介な問題をわざわざ引き起こすことをいう。また、余計なことをすることのたとえ。やっと寝かしつけて静かに寝ている子供を、用もないのにわざわざ起こして泣かせてしまう、ということから。同類...
「ひ」

日暮れて道を急ぐ

分類ことわざ意味物事が切迫して急に慌てることのたとえ。終わり頃になって仕事を急ぎ出すことや、年を取ってから慌てて人生での大きな事業についてしきりにこだわり出すことをいう。日が暮れかかってから、道中を急ぎ始める、ということから。
「ひ」

引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)

分類ことわざ意味負け惜しみをしてあれこれ言う者に例えた言葉。負けた者がわざと平気な顔をして強がること。「引かれ者」とは処刑場へ引かれていく罪人のことで、その罪人が強がって鼻歌を唄ったりするということから。同類語・同義語 引かれ者の小歌
「て」

天網恢々疎にして漏らさず(てんもうかいかいにしてもらさず)

分類ことわざ意味悪いことをした者は、必ず天罰を受ける、という意味。悪人を懲らしめるために張り巡らされた天の法の網は、目が粗いようだが決して悪事を逃げ漏らすことはなく捕らえる、ということから。「天網」は、天が張り巡らす網のこと。「恢々(恢恢)...
「か」

火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)

分類ことわざ意味家が火事で焼けてしまった後で釘を拾ってもどうにもならない、ということから、大損をした後でちょっとした倹約をしたところで役には立たない、という意味。
「た」

大の虫を生かして小の虫を殺す(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす)

分類ことわざ意味やむを得ない時には大事な物事を守るため、小さな物事を犠牲にするもの仕方がない、という意味。同類語・同義語 大の虫を生かす 小を捨てて大に就く 小の虫を殺して大の虫を助ける 大事の前の小事
「た」

大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)

分類ことわざ意味大きな事の前にある小さな事は大事に比べるとごく小さなものであるため、大きな事を成し遂げるためには小さな事にはこだわらないで問題にしない方が良い、という意味。または、大きな事を行うには、どんな些細な事でも油断をしないで注意しな...
「し」

小の虫を殺して大の虫を助ける(しょうのむしをころしてだいのむしをたすける)

分類ことわざ意味比較的小さいと思われる方のものを犠牲にして、大きい方を助ける、ということから、大きな事業を成功させるためには、小さく重要でない物事を犠牲にすること。全体を生かすためには一部が犠牲になってもやむを得ない、という意味。また、さほ...
「し」

小を捨てて大に就く(しょうをすててだいにつく)

分類ことわざ意味大きく重要な物事を実行するために、小さく重要でない物事を切り捨てること。大小を比較して、小を捨てて大を取ることをいう。同類語・同義語 小の虫を殺して大の虫を助ける 大の虫を生かして小の虫を殺す 大の虫を生かす 大事の前の小事
「て」

出遣いより小遣い(でづかいよりこづかい)

分類ことわざ意味まとまった大きな出費をするより、目立たない細々とした出費の方が、気づかないうちに積もり積もってかえって多くかかるものである、という意味。
「こ」

子を持って知る親の恩

分類ことわざ意味子育てをしてはじめて、自分に対して注がれた親の恩の深さを知ることができ、また、親の有難さが分るようになる、という意味。
「し」

死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)

分類ことわざ意味どうしようもない絶望的な状況で、危険を冒してでも何とか生き残る道を求めことをいう。また、困難を克服するために、あえて危険に挑戦することをいう。「死中」は死ぬよりほかないというような状態のこと。「活」は生きること。同類語・同義...
「て」

天を仰いで唾する(てんをあおいでつばをする)

分類ことわざ意味他人に危害を与えたり損害を与えようとして、かえって自分が害を被ること。天を仰いで吐いた唾は、そのまま自分の顔にかかってくるだけだ、ということから。同類語・同義語 天に唾する 天に唾す 天を仰ぎて唾はく