か行

「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類ことわざ意味どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。同類語・同義語 義理と褌は欠かせぬ 義理と...
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類故事意味艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえて袋に入れ...
「こ」

琴柱に膠す(ことじににかわす)

分類ことわざ意味柔軟性の無いこと、融通が利かないことをいう。膠(にかわ)で琴柱を動かないようにして固定してしまうと音の調子を変えることができなくなる、ということから。「琴柱」は、琴の胴に立てて弦を支える柱のことで、その位置によって音の高低を...
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類ことわざ意味他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出すことをいう。毛に息を吹きかけて小さな疵(傷)を探し出す、ということから。同類語・同義語 毛を吹いて傷を求む
「か」

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

分類ことわざ意味何を言われても、どんな仕打ちにあっても、反応がなく平気でいる様子をいう。何を言われても平然とした様子。蛙(カエル)は顔へ水をかけられても平気である、ということから。同類語・同義語 蛙の面に小便(かえるのつらにしょうべん) 蛙...
「く」

苦あれば楽あり楽あれば苦あり(くあればらくありらくあればくあり)

分類ことわざ意味苦しいことがあれば後で楽しいことがある。反対に、楽しんでばかりいれば、後で苦労をする。人生はいいことばかりでもなく、また、悪いことばかりでもない、という意味。同類語・同義語 苦あれば楽あり(くあればらくあり) 楽は苦の種、苦...
「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類ことわざ意味身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木の端で作...
「こ」

虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)

分類ことわざ意味功名を得たい、あるいは、立派な成果を上げたいと思うならば、安全策を取ってばかりいるのではなく、大きな危険を覚悟しなければならない、という意味。危険を冒さなければ大きな望みは果たせない、身の安全ばかり考えていては目指すものは得...
「く」

苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)

分類ことわざ意味人間は身体が達者で心配事のない時には神のことを忘れて暮らしがちであるが、病気にかかったり心配があったり災難にあったりすると、神に祈願を込めるものである、という意味。普段は神や仏を信じない、信心のない人であっても、苦しい時、困...
「く」

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

分類ことわざ意味立派な人間は、危険な所には初めから近寄らないものだ、という意味。「君子」は、人柄や行いが立派な人のこと。君子は、不用意な言動を慎みつつ、自分から進んで危険な場所に近づいたり、禍を招くというような愚かな行動はしない、ということ...
「か」

苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)

分類ことわざ意味苛酷で惨い政治は、虎よりも恐ろしいものである、という意味。酷い悪政の下にある人民は、虎に襲われて死ぬよりも恐ろしい目にあう、ということから。
「か」

歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)

分類ことわざ意味景勝の地や史跡などの名所には必ずそれを詠った歌があるから、歌人は歌を詠むことにより座って居ながらにして名所を知ることになる、という意味。同類語・同義語 歌人は坐ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
「か」

壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)

分類ことわざ意味内緒話や隠し事は、注意しないとすぐに人に漏れてしまうものだ、という意味。壁に耳を当てたり、障子に穴を開けたりして、どこでだれが聞いたり見たりしているか分からない、ということから。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳(か...
「か」

壁に耳(かべにみみ)

分類ことわざ意味壁にまで耳があるような世の中で、何事も世間には聞こえやすいものである、という意味。「壁に耳、石に口」と続けて言う場合もある。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
「き」

木の股から生まれる(きのまたからうまれる)

分類ことわざ意味人情の機微が分からない人のこと。また、男女間の情が分からない人のことをいう。同類語・同義語 木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ) 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)
「き」

木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ)

分類ことわざ意味冷酷な人や融通が利かない人をいう。また、女の情に全く疎い人もいう。同類語・同義語 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと) 木の股から生まれる(きのまたからうまれる)
「か」

可愛さ余って憎さが百倍(かわいさあまってにくさがひゃくばい)

分類ことわざ意味可愛いと思う心が強ければ強いほど、いったんその心が憎しみに変わると、かえって幾層倍も憎いと思うようになる、という意味。愛憎は表裏一体なものである、ということ。「余って」は度が過ぎての意味。
「け」

倹約と吝嗇は水仙と葱(けんやくとりんしょくはすいせんとねぎ)

分類ことわざ意味一見すると似ているけれど、実際は全然違っている、という意味。倹約することとケチは似ているが、本当の意味は違う。それは水仙と葱(一文字は葱の異称)とが、似ているけれど、全然違うものであるのと同様である、ということから。「吝嗇」...
「き」

金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

分類ことわざ意味顔が真っ赤なこと。おもに酒を飲んだりしたときに顔が赤い様子をいう。顔が赤い金時(金太郎)が火事の見舞いに行ったら、火に照らされてますます赤く見える、ということから。「金時」は源頼光(みなもとのらいこう)の家来である坂田金時(...
「き」

狐の嫁入り(きつねのよめいり)

分類ことわざ意味①狐火(夜中に山野に光る青い炎)が連なっている様子。狐火のことを狐が嫁入りする提灯(ちょうちん)の行列を見立てて言ったもの。②日が照っているのに、小雨が降ること。日照り雨。天気雨。