石に漱ぎ流れに枕す(いしにすすぎながれにまくらす)

石に漱ぎ流れに枕す(いしにすすぎながれにまくらす) 「い」

分類

故事

意味

石で口をすすぎ、川の流れを枕にして寝る。
このように、できるはずのないことをしようとするということから、負け惜しみの強いことをいう。
自分が間違っていても、無理に理屈をつけて(屁理屈をつけて)正当化しようとすることもいう。または、負けず嫌いのことをいう。

故事の解説

昔、中国に孫楚(そんそ)という大変な文才のある人がいて、この孫楚がしばらく隠居生活をして悠々自適に暮らしたいと思い、王済にそのことを伝えようとした時に、「石に枕し流れに漱ぎたい」というべきところ、間違って、「石に漱ぎ流れに枕したい」と言ってしまった。
王済に「川の流れを枕にすることはできないし、石では口をすすぐことができないではないか」と指摘されたが、負けず嫌いの孫楚は、「流れに枕するというのは耳を洗うため、石に漱ぐというのは歯を磨こうと思うのだ」とこじつけて答えた、という話からきたもの。【『晋書』より】
夏目漱石の「漱石」というペンネームは、この故事からとったもの。

同類語・同義語

  • 鷺を烏
  • 這っても黒豆
  • 雪を墨
  • 漱石枕流(そうせきちんりゅう)

関連することわざ

  • 石に枕し流れに漱ぐ
鷺を烏(さぎをからす)
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這っても黒豆(はってもくろまめ)
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石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
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