家族に関する ことわざ・格言・故事

「は」

這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)

分類 ことわざ 意味 子供が生まれて這うようになれば早く立つことを願い、やっと立つようになれば早く歩くようになることを願うのが親心というものである、という意味。そのような親心を川柳の形で表したもの。 子供の成長を心から願っている親の気持ちを...
「け」

兄たり難く弟たり難し(けいたりがたくていたりがたし)

分類 ことわざ 意味 双方優劣の差がつけにくいこと。どちらが優れているか見分けがつかないことをいう。 漢の時代に陳元方の子長文と、陳李方の子で孝先という者がおり、彼らは各々の父の功徳を論じたが決めることができないで祖父陳寔に尋ねたところ、陳...
「ま」

孫は子よりかわいい(まごはこよりかわいい)

分類 ことわざ 意味 孫というものは自分の子供よりも可愛いものだ、という意味。 祖父母にとって、孫は自分の子供以上にかわいい、ということ。 同類語・同義語 孫は目の中に入れても痛くない 孫は子よりも可愛い
「に」

女房は半身上(にょうぼうははんしんじょう)

分類 ことわざ 意味 家が栄えるかどうかは、妻の良し悪しで決まることをいう。 「身上」は家の財産のこと。女房はその半分程の価値があることから、妻によって家の盛衰が半ば定まることをいう。
「こ」

子は鎹(こはかすがい)

分類 ことわざ 意味 夫婦の間柄というものは、たとえ仲違いしても、子供への愛から辛抱してしまうものだ、という意味。 「鎹(かすがい)」は、コの字型の大釘。鎹が材木を繋ぎとめるように、子供への愛情は、夫婦の仲を繋ぎとめるものである、ということ...
「て」

亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)

分類 ことわざ 意味 一家の主人の好み・趣味であれば、どんな変なものでも家族の者は皆それに従わなければならない。一家の中で亭主が支配力を持つたとえ。 主人の好きなものなら、たとえ赤烏帽子のような異様なものでも、家中のものはそれに従う方が無難...
「は」

腹は借り物(はらはかりもの)

分類 ことわざ 意味 子供は母親の腹を一時的に借りて生まれてくるもの(借り物)であるため、母親の系統の貴賤は問題ではなく、生まれてくる子供は家の物である、という意味。 父系を中心として成立した身分社会での考え方を示す言葉。 同類語・同義語 ...
「あ」

秋茄子嫁に食わすな(あきなすびよめにくわすな)

分類 ことわざ 意味 秋に収穫する茄子は味が良いから、嫁には勿体無いので食べさせるな、という意味。または、秋茄子は身体を冷やして毒なので、嫁に食べさせるなという逆の意味も。 一つ目は、姑が嫁に意地悪をする様子(嫁いびり)をいう。二つ目は、嫁...
「ね」

寝た子を起こす

分類 ことわざ 意味 せっかく収まっている事柄に手出しして、また厄介な問題をわざわざ引き起こすことをいう。また、余計なことをすることのたとえ。 やっと寝かしつけて静かに寝ている子供を、用もないのにわざわざ起こして泣かせてしまう、ということか...
「こ」

子を持って知る親の恩

分類 ことわざ 意味 子育てをしてはじめて、自分に対して注がれた親の恩の深さを知ることができ、また、親の有難さが分るようになる、という意味。
「つ」

杖ほどかかる子はない

分類 ことわざ 意味 老人にとって、杖ほどに頼りがいのある子供はいない、真に頼りになる子は少ないものだ、という意味。 同類語・同義語 杖も孫ほどかかる
「た」

他人の飯を食う

分類 ことわざ 意味 他人の間で揉まれ、実社会での経験を積むことをいう。 親元を離れて他人の家に厄介になって飯を食ってみる、ということから。
「う」

売り家と唐様で書く三代目(うりいえとからようでかくさんだいめ)

分類 ことわざ 意味 一代目が築き上げた家や財産も、三代目ぐらいになると奢侈・道楽・遊びに日々を過ごしたために売りに出されるということになる、というのを風刺した川柳から。 三代目がたしなみとして習得した中国風・唐様の風雅な書で「売り家」と札...
「こ」

子故の闇に迷う(こゆえのやみにまよう)

分類 ことわざ 意味 子供を溺愛するあまりに、親は闇夜に道に迷った者のように、子供への愛情にひかされてあれこれ分別も忘れて思い迷い正常な判断ができなくなることをいう。 同類語・同義語 子故に迷う親心
「て」

貞女は二夫に見えず(ていじょはにふにまみえず)

分類 ことわざ 意味 貞操堅固な女性は、夫とする男を一度決めたら、たとえ夫と死別したり離別しても夫に操を立てて、二度目の夫を持つということはしないものである、という意味。 同類語・同義語 貞女両夫に見えず(ていじょりょうふにまみえず) 貞女...
「う」

瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)

分類 ことわざ 意味 平凡な普通の親からは、優れた子供は生まれないものだ、という意味。子が親に似るたとえ。原因と結果は双方に対応しているものだ。 瓜(ウリ)の蔓には瓜しか身を付けず、茄子の実は茄子の枝にしか成らない、ということから。 同類語...
「と」

鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)

分類 ことわざ 意味 つまらない普通の鳶(トビ)が優れた鷹(タカ)を生む、ということから、平凡な親が、気高く親に似合わぬ親勝りの優秀な子供を生むこと。また、子供が親よりも優れていること。母親よりも娘が美人であるという意味も。 同類語・同義語...
「か」

蛙の子は蛙

分類 ことわざ 意味 子供の性質は、親に似るものだ。子供は親の進んだ道を行くものだ、という意味。 または、つまらない平凡な人間の子は、やはりつまらない平凡な人間にしかならない、という意味も。 蛙(カエル)の子供であるオタマジャクシは、むしろ...
「さ」

三人子持ちは笑うて暮らす(さんにんこもちはわろうてくらす)

分類 ことわざ 意味 家というものは、三人の子供がいるくらいが丁度良い幸せな暮らしができるものである、という意味。 同類語・同義語 負わず借らずに子三人 負わず借らずに子三人女房十八我二十
「お」

親に似ぬ子は鬼子(おやににぬこはおにご)

分類 ことわざ 意味 子供の言動や行動が親に比べて数段に劣っていることをいう。 子供というものは必ず親に似るもので、親に似ていない子供は、人間の子ではなく鬼の子供だ、ということから。