「あ」

商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)

分類 ことわざ 意味 商売というものは、牛の涎(よだれ)が細長く地面に少しずつ垂れて絶えないように、急がず焦らず気長に構えて、また、じっくりと辛抱して行うことをしなければ成功しない、という意味。
「お」

鬼瓦にも化粧(おにがわらにもけしょう)

分類 ことわざ 意味 醜い容貌の女性でも、化粧をすれば少しは美しく見えるものである、という意味。 同類語・同義語 藁人形も衣装から 馬子にも衣裳 馬子にも衣裳、髪かたち
「ま」

馬子にも衣裳(まごにもいしょう)

分類 ことわざ 意味 どんな人間でもよい服を着て身なりを飾ればそれなりに立派な人間に見える、という意味。 「馬子」は、荷物や人を載せた馬を引いて歩く職業の人で最下級の労働者とされたが、そのような人でも良い衣装を身に着ければ立派に見えるもので...
「わ」

藁人形も衣裳から(わらにんぎょうもいしょうから)

分類 ことわざ 意味 つまらない人間も美しい着物で着飾ると立派に見えるものだ、という意味。 同類語・同義語 馬子にも衣裳 鬼瓦にも化粧
「わ」

我が門で吠えぬ犬無し(わがかどでほえぬいぬなし)

分類 ことわざ 意味 どんなに弱い犬でも自分の家の前にいる時には元気良く大声で吠えるものであるが、そのように弱い人間でも自分の家では元気が良く威張りかえっているものだ、という意味。 同類語・同義語 うちの前のやせ犬
「わ」

若木の下で笠を脱げ(わかぎのしたでかさをぬげ)

分類 ことわざ 意味 笠を脱ぐという行為は、尊敬の念を示す動作のこと。 若い木は後にどんな大木になるか分からないものであるが、人もまた、若者は将来どんなに立派な人に成長するか分からない。そのため、そういった若者の前では軽んじたりせずに笠を脱...
「わ」

我が家楽の釜盥(わがいえらくのかまだらい)

分類 ことわざ 意味 お釜と盥(たらい)を兼用で使用するような道具の無い貧乏で不自由な生活でも、我が家は楽しいものである、という意味。 同類語・同義語 我が栄楽の金盥(わがえいらくのかなだらい)
「ろ」

魯魚の誤り(ろぎょのあやまり)

分類 ことわざ 意味 文字の書き誤りのこと。 「魯」の字と「魚」の字は字形がよく似ていて間違えやすいことから。
「ろ」

老少不定(ろうしょうふじょう)

分類 ことわざ 意味 老人は死に若者は生きながらえるとは必ずしも決まってなく、死というものは老人も若者も定めずにやってくる。この世のことは定めがたく未来のことは一向に分かることはないため、人の寿命は年齢の多少とは関わりがなく、いつどのように...
「ろ」

労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし)

分類 ことわざ 意味 苦労ばかり多くて結果は大したことがない、という意味。いくら骨を折っても効果がないことをいう。 「労」は、はたらき・骨折りの意、「功」は、効果・利益、の意。 同類語・同義語 労して功無し
「れ」

礼も過ぎれば無礼になる

分類 ことわざ 意味 礼儀にも程度が大切である、ということ。 礼儀正しさも度を超すと、かえって相手は馬鹿にされたと思い、逆に失礼になるものである、という意味。
「れ」

礼に始まり乱に終わる

分類 ことわざ 意味 酒宴のこと。 酒の席では、始めは礼儀正しく振舞っているが、最後は取り乱してしまうものだ、ということから。
「り」

両雄並び立たず(りょうゆうならびたたず)

分類 ことわざ 意味 力の等しい二人の英雄がいると、必ず争うようになってどちらか一方が負けるものであり、共に立つことはできない、という意味。 『史記』にある言葉。 同類語・同義語 両雄並びに立たず
「り」

良馬は鞭影を見て行く(りょうばはべんえいをみていく)

分類 ことわざ 意味 優れた人物は、他人の指示や指導を待たずに行動ができる、という意味。 良い馬というものは、鞭でその尻を叩かれる前に、鞭の影を感じ取るだけで走る速度を上げることができる、ということから。 同類語・同義語 良馬は鞭声を見て行...
「り」

梁上の君子(りょうじょうのくんし)

分類 ことわざ 意味 盗賊・泥棒のこと。また、鼠(ネズミ)のこともいう。 梁(はり)は家の天井に横に渡して棟を支える木材のこと。昔、中国である人が梁の上に潜んでいる泥棒を見て、その人の子供に「悪い癖を身につけると、あの梁の上の君子のようにな...
「り」

良医の門に病人多し

分類 ことわざ 意味 病人というものは医者が良いか悪いかに関心があり、良い医者のところには沢山の患者が集まるということから、良い師匠や先生には学ぶべきことが多く門人が沢山集まってくることをいう。
「あ」

頭でっかち尻すぼみ

分類 ことわざ 意味 頭は大きいが尻は小さい、ということから、始めは勢いがいいけれど、終わりはだらしがないこと。 同類語・同義語 竜頭蛇尾 虎頭蛇尾 頭でっかち尻つぼみ 頭でっかち尻すぼり
「り」

竜頭蛇尾(りゅうとうだび)

分類 ことわざ 意味 初めは勢いが盛んで、終わりになるにしたがって衰えていくこと。 頭は竜のように大きく立派であるのに、尾っぽは蛇のように小さく細い、という意味から。 同類語・同義語 虎頭蛇尾 頭でっかち尻すぼみ
「り」

律義者の子沢山(りちぎもののこだくさん)

分類 ことわざ 意味 義理堅く正直で真面目な人間は、家庭円満で夫婦仲も良いため子供が多い、という意味。 律義な人は、外で酒を飲んだり色にふけることがないため、自然と家庭を大事にするようになり、沢山の子供に囲まれて暮らすということから。
「り」

犂牛の喩(りぎゅうのたとえ)

分類 ことわざ 意味 父親が悪く愚か者であっても、その子供が賢ければ才能は必ず認められる、という意味。また、地位や身分の低い貧しい家の出であっても、有能な人材であれば世間に認められ出世する、という意味も。 犂牛とは、毛の色がまだら模様になっ...