食べ物

「き」

傷口に塩(きずぐちにしお)

分類ことわざ意味不幸の上にさらに不幸が重なること。また、困難な状態に重ねて厄介なことが降りかかること。ただでさえ痛い傷口に、塩を塗ってさらに一層痛みが増す、ということから。
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「そ」

糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)

分類ことわざ意味糟糠の妻(貧乏だった頃から苦労をしてきた妻)であれば、成功し出世した後でも、大切にしなければならない、という意味。「糟糠」は、酒の糟(かす)と米の糠のことで、粗末な食事の意味。転じて貧しい生活のこと。「糟糠の妻」は、非常に粗...
「た」

胆斗の如し(たんとのごとし)

分類ことわざ意味少しの物事では動じないこと。非常に大胆であること。胆が据わっていること。「斗」は、お酒を酌む柄杓あるいは一斗升(桝)のこと。胆(きも)の大きさが、一斗升程もある、ということから。
「て」

手酌貧乏(てじゃくびんぼう)

分類ことわざ意味お酒を飲む時には、誰かに酌をしてもらって飲むとうまいが、自分一人で酌をするのはいかにも貧乏じみている、という意味。また、お酒は誰か他の人と飲んでこそ美味しいものであるが、そのうえに一人になってもお酒を飲むようになると、酒代が...
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類ことわざ意味見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることをいう。...
「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類ことわざ意味度を越えた無茶な飲食のこと。鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類ことわざ意味何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もある。
「む」

昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

分類ことわざ意味一度習熟したことは、その後長く時を経ても、忘れることなくその技術を発揮す得ることをいう。「杵柄」は、臼に入れた米などを搗く杵の、手で持つ部分のこと。杵柄を持って、昔餅をよく搗いた、ということから。以前、鍛えていて今でもまだ自...
「や」

焼き餅焼くとて手を焼くな(やきもちやくとててをやくな)

分類ことわざ意味嫉妬のために我が身を滅ぼすな、という意味。「焼き餅」は火で炙って焼いた餅。嫉妬することを「焼く」ということから、餅を付けて言った言葉。
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類ことわざ意味滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。同類語・同義語 煎り豆に花が咲く
「う」

内弁慶の外味噌(うちべんけいのそとみそ)

分類ことわざ意味家の中では空元気で威張っているが、外では全く意気地がないことをいう。味噌は泣き味噌と同様、嘲笑の意味。同類語・同義語 内弁慶外味噌 門の前のやせ犬(もんのまえのやせいぬ) 内弁慶の外地蔵(うちべんけいのそとじぞう) 内広がり...
「ひ」

冷酒と親の意見は後薬(ひやざけとおやのいけんはあとぐすり)

分類ことわざ意味後になって効いてくることをいう。冷酒は飲んでいる時にはさほどでもないが、時間が経つにつれて効いてくる。それと同じで、親の意見もその時は馬鹿にしたりするが、ずっと後になって思い当たるようになり、親の有難味が分かってくるものだ、...
「ゆ」

夢に牡丹餅(ゆめにぼたもち)

分類ことわざ意味思いがけず幸運に出逢うこと。夢ではないかと思いたくなるほどに喜びや幸運が転がり込んでくること。餅は古くから縁起の良い食べ物とされていたため、それが夢にまで出てくるほどに幸運である、ということ。同類語・同義語 夢に餅食う(ゆめ...
「る」

累卵の危うき(るいらんのあやうき)

分類ことわざ意味危険極まりないこと。積み重ねられた生卵のように、いつ崩れて壊れてしまうかわからないほど不安定で危険な様をいう。同類語・同義語 累卵之危(るいらんのき) 累卵よりも危うし(るいらんよりもあやうし) 累卵の危うさ(るいらんのあや...
「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類ことわざ意味些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。同類語・同義語 鶏を...
「は」

春の晩飯あと三里(はるのばんめしあとさんり)

分類ことわざ意味春は夕飯を食べた後で三里の道が歩ける程に日の長いものである、という意味。一里は4km。晩御飯を食べてからでもまだ三里はたっぷりと歩ける程に春は日が長いことを例えた言葉。
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類ことわざ意味①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか使えない、...
「お」

鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)

分類ことわざ意味女性はどんな人も年頃になると可愛らしくなるものだ、という意味。お茶のなかでは品質の劣る番茶でも、出花は香り高く味が良い。また、どんなに容貌の醜い婦人でも、十八程の年頃は、誰でもその人なりに美しく見えるものであり、また、年相応...
「に」

煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)

分類ことわざ意味どんなにしても思い通りにならないこと。また、人物が大変悪賢くて扱いに困ること。持て余すこと。生で食えない食べ物は、煮るか焼くかして食うが、それでもまだ食えない、ということから。同類語・同義語 煮ても焼いても食えない