身体

「ふ」

刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)

分類 ことわざ 意味 生死を共にし、たとえ首を刎ねられても悔いない程に深い交際のことをいう。その人のためなら命をかけても良いというほどの親密な友達関係。 「刎頸」とは、首を切り落とすこと。相手のために自分の首を切り落とすことになっても後悔し...
「よ」

葦の髄から天井覗く(よしのずいからてんじょうのぞく)

分類 ことわざ 意味 自分のごく限られた知識で、広い世界の全体を知っているかのように思い込み勝手な判断をしてしまうこと。 葦は細い草で、その茎の細い管を通して天井の一部分を覗き、天井全部が分かったような思い込みをする、ということから。 同類...
「か」

金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)

分類 ことわざ 意味 金槌(かなづち)は、川などの水の中で頭の方が沈んでしまい浮かぶことができないものだが、そのように常に他人に対して下積みとなって頭が上がらないことをいう。
「さ」

猿の尻笑い

分類 ことわざ 意味 自分の欠点に気が付かずに他人の欠点を嘲笑すること。 猿が自分の尻の赤く醜いことに気が付かず、他の猿の尻を笑うことから。
「ろ」

六十にして耳順う(ろくじゅうにしてみみしたがう)

分類 ことわざ 意味 六十歳になったら人の言うことを素直に聞くことができるようになった、という意味。 『論語』の言葉。孔子が人生を振り返って述べた言葉。 同類語・同義語 耳順
「や」

病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)

分類 ことわざ 意味 病状が悪化して病気が治る見込みが無くなること。また、あることに物事に憑かれたように熱中し過ぎてしまいその状態から抜けられず手も付けらないことをいう。 「膏」は、心臓の下。「肓」は、胸部と腹部の間の薄い膜で、いずれも治療...
「さ」

三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)

分類 ことわざ 意味 不用意な言葉のために禍を招くこと。しゃべり過ぎや失言等によって身を滅ぼすことが多いことをいう。 同類語・同義語 病は口から入り禍は口から出る 口は禍の元 口は禍の門 口と財布は締めるが得
「ね」

寝た子を起こす

分類 ことわざ 意味 せっかく収まっている事柄に手出しして、また厄介な問題をわざわざ引き起こすことをいう。また、余計なことをすることのたとえ。 やっと寝かしつけて静かに寝ている子供を、用もないのにわざわざ起こして泣かせてしまう、ということか...
「ひ」

引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)

分類 ことわざ 意味 負け惜しみをしてあれこれ言う者に例えた言葉。負けた者がわざと平気な顔をして強がること。 「引かれ者」とは処刑場へ引かれていく罪人のことで、その罪人が強がって鼻歌を唄ったりするということから。 同類語・同義語 引かれ者の...
「て」

天を仰いで唾する(てんをあおいでつばをする)

分類 ことわざ 意味 他人に危害を与えたり損害を与えようとして、かえって自分が害を被ること。 天を仰いで吐いた唾は、そのまま自分の顔にかかってくるだけだ、ということから。 同類語・同義語 天に唾する 天に唾す 天を仰ぎて唾はく
「は」

八面六臂(はちめんろっぴ)

分類 ことわざ 意味 たった一人で多方面にわたり何人分もの働きをし大活躍することをいう。 「面」は顔。「臂」は肘(ひじ)のこと。八つの顔と、六本の腕を持つ仏像のことから、一人の人間が、八つの顔と六本の腕を持っているかのような働きをすることか...
「う」

瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)

分類 ことわざ 意味 人に疑われるような言動は慎んだ方が良い、という戒め。 「瓜田」とは、瓜(ウリ)の畑のこと。「履を納れる」とは、靴等の履物が脱げてしまったので、かがんで足を履物に入れて履きなおす様をいう。 ともすると、瓜泥棒と疑われかね...
「し」

死人に口なし

分類 ことわざ 意味 人間死んでしまえば、何を言われても弁解ができない、という意味。 また、死人を証人にしようとしても証明のしようがなく無駄である、という意味も。 死んでしまった人は口も聞けないため、証言することも言い訳することもできない、...
「ほ」

盆を戴きて天を望む(ぼんをいただきててんをのぞむ)

分類 ことわざ 意味 二つのことを同時に行うことはできないことのたとえ。 頭にお盆を載せては空を見ることはできない。また、空を見るにはお盆を頭に載せるわけにはいかない、ということから。
「た」

他人の飯には骨がある

分類 ことわざ 意味 他人の家で暮らすということは、非常に辛苦の多いものである、ということを、骨で表現した言葉。 同類語・同義語 他人の飯にはとげがある
「あ」

雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)

分類 ことわざ 意味 雨風に打たれて世間の様々な苦労を味わうことをいう。 雨に打たれて髪を洗い、櫛の代わりとして風で髪をとかすような、艱難辛苦をすることをいったもの。 荘子から出た言葉。 同類語・同義語 櫛風沐雨(しっぷうもくう) 雨に沐し...
「せ」

世間知らずの高枕(せけんしらずのたかまくら)

分類 ことわざ 意味 他人はあれこれ心配しているのに、世情に疎い人間は平気でのんびりと暮らしている、という意味。 世の中のことを何も知らないものは、何も心配事がなく、夜も枕を高々として安眠することができる、ということから。
「か」

堅い木は折れる

分類 ことわざ 意味 普段は強健な人間が、かえって大病を患ったり、ぽっくりと死んだりする、という意味。また、健康的な仕事一筋の人間が、何かのきっかけで気力を失うと、思いもかけずに弱点を露呈することをいう。 台風などの荒れた天候の日に、かえっ...
「け」

鶏口となるも牛後となる勿れ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)

分類 ことわざ 意味 大きな集団の中で末端の卑小な地位につくよりも、小さな集団の中で上に立つ長になった方がよい、という意味。 鶏を小さな団体、牛を大きな団体として、鶏の口にはなっても牛の尻尾にはなるな、ということから。中国のことわざ。 同類...
「う」

内股膏薬(うちまたごうやく)

分類 ことわざ 意味 内股に貼った膏薬は、歩くたびに右の股にも左の股にもくっついてあちこちに動いてしまうように、自分の立場や考えを持たずにその時の利益や力関係、都合によって、どちらの立場にでもなることをいう。または、態度が不安定で対立してい...