動物

「む」

向かう鹿には矢が立たず(むかうししにはやがたたず)

分類ことわざ意味素直で従順なものには攻撃は仕掛けられない、ということ。こちらを向いている鹿では、矢を射かけるわけにもいかない、ということから。
「ゆ」

雄鶏自らその尾を断つ(ゆうけいみずからそのおをたつ)

分類ことわざ意味才知があり過ぎると何かと災いが降りかかってくるため、馬鹿の真似をしてふざけている振りをした方が良い、という意味。雄鶏(おんどり)の尾っぽは、非常に立派であるが、あまり立派過ぎると祭りの生贄にされてしまうということから、自分自...
「う」

烏鷺の争い(うろのあらそい)

分類ことわざ意味囲碁のこと。烏(カラス)の黒が黒石、鷺の白が白石、ということから。
「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類ことわざ意味蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
「あ」

蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類ことわざ意味ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
「た」

狸寝入り(たぬきねいり)

分類ことわざ意味眠ったふりをすること。また、眠っているふりをして人を欺こうとすること。狸(タヌキ)は、驚くとすぐ気絶する習性があり、この習性を人を騙すため、寝たふりをすると思ったことから。
「け」

毛を見て馬を相す(けをみてうまをそうす)

分類ことわざ意味外見だけで物事も価値を推し量ること。毛並みを見るだけで馬の価値を決める、ということから。
「か」

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

分類ことわざ意味いつまでも昔の習慣を良しとして、そのまま守るばかりで、改めようとも応用しようともしない愚かさをたとえた言葉。しきたりに甘んじて機に応じた振る舞いができないこと、または無意味なことを守り続けていること。昔、中国の宋の国の農夫が...
「や」

痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)

分類ことわざ意味才能の乏しい者ほど、功名を急いだりするものだ、という意味。また、心や気ばかり焦って捗らないこと。痩せている馬に限って、道を急ぎ歩くものであることから、同類語・同義語 道下手のどか歩き
「し」

獅子の子落とし(ししのこおとし)

分類ことわざ意味親が自分の子供を立派に成長させるために、わざと苦労をさせて才能を磨かせることをいう。また、自分の子に試練を与えて鍛えること。ライオン(獅子)は、生まれた子を谷底へ突き落とし、自分で這い上がってきた子だけを育てるという言い伝え...
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類ことわざ意味見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることをいう。...
「え」

猿猴が月を取る(えんこうがつきをとる)

分類ことわざ意味出来もしないことをして失敗すること。また、愚かな人間が自らの達し得ぬ望みに苦労する様のこと。猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちたという故事から。同類語・同義語 猿猴月を捉(えんこうつきをとる)
「お」

狼に衣(おおかみにころも)

分類ことわざ意味内心と外面とが大変に違うこと。また、非常に瘦せた人が緩やかな着物を着た様子を形容する時にもいう。狂暴・凶悪な性質の狼に、慈悲の姿である法衣を着せたようだ、ということから。狂暴凶悪な人間が、表面だけ情の深い善人ぶって言動するこ...
「か」

亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

分類ことわざ意味長年の経験は値打ちがあり何よりも大切である。年長者の知恵を褒め称える言葉。「甲」は甲羅、「劫」は無限に長い時間、あるいは世の中という意味。「甲」と「劫」が同じ音であることから引き合いに出して亀の甲も値打ちがあるが、年の劫の方...
「く」

君子は豹変す(くんしはひょうへんす)

分類ことわざ意味立派な人物は間違いに気づくとすぐに考えを改める、という意味。君子は過ちに気づくと、改めることはきっぱりと改め、善に移ることが早い。また、時世に応じて態度や意見をころりと変えることもいう。良いにつけ、悪いにつけ、思考や言動がす...
「と」

虎を描きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす)

分類ことわざ意味力量の乏しい人が優れた人物から真似してもかえって軽薄に見えるだけである、という意味。立派で優れたものを真似ようとして学び損ね、かえって見苦しいものになる、ということのたとえ。また、崇高なものを求め過ぎると不成功に終わる、とい...
「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類ことわざ意味度を越えた無茶な飲食のこと。鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類ことわざ意味煩悩の容易に去り難いことをいう。「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類ことわざ意味何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もある。
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類故事意味艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえて袋に入れ...