動物に関することわざ・格言・故事

「た」

卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)

分類 ことわざ 意味 あまりに早計なことをたとえた言葉。順序を考えず、せっかちに結果を求めることをいう。 鶏の卵に、時を告げてくれることを期待する、ということから。 荘子にある句。
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類 ことわざ 意味 何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。 「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「こ」

虎口を脱する(ここうをだっする)

分類 ことわざ 意味 非常に危険な場所や状態から逃れることをいう。 「虎口」は虎の口。虎に食われそうになるという意味から。
「こ」

虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)

分類 ことわざ 意味 危険や災難が、次々と起こることをいう。 虎から逃げることができたと思ったら、竜の住む洞穴(竜穴)に入ってしまう、ということから。「虎口」は虎の口のことから、虎に食われそうになるということ。
「や」

山に蛤を求む(やまにはまぐりをもとむ)

分類 ことわざ 意味 不可能なことのたとえ。 海にしかいない蛤(ハマグリ)を山に獲りに行ってもあるはずがない、ということから、方法を間違えれば何をしようとしても実行不可能なことをいう。 同類語・同義語 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをも...
「と」

飛ぶ鳥の献立(とぶとりのこんだて)

分類 ことわざ 意味 早とちりのこと。 空を飛ぶ鳥を見て、まだ捕まえてもいないのに、鳥料理の献立を考えてる、ということから。 同類語・同義語 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
「と」

捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)

分類 ことわざ 意味 手に入るかどうかわからない収入を当てにして、それをもとに計画を立てること。当てにならない計画のたとえ。確実でないことを当てにして気楽な計画を立てること。 まだ狸(タヌキ)を捕らないうちから、狸を捕まえたらその毛皮がいく...
「り」

良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう

分類 ことわざ 意味 賢い鳥は木を選んで巣を作り、優れた人物は自分が仕えるべき主君をよく選んで仕える。つまり、物事はよく見定めてから選びなさい、という意味。 (※「良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう」→りょうきんはきをみてすみ、けん...
「ね」

猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)

分類 ことわざ 意味 素晴らしい計画も実行者がいなければ議論倒れだ、ということ。また、良い考えだが、実際には難しくて実行できないこと。または、実行が困難なことでも、提案するだけなら楽だということ。 鼠(ネズミ)が猫から身を守るために、襲って...
「き」

驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類 ことわざ 意味 千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な...
「せ」

千貫の鷹も放さねば知れず(せんがんのたかもはなさねばしれず)

分類 ことわざ 意味 才能があっても、実際に試してみなければ技量は知ることができない、という意味。 千貫の鷹(非常に高価な鷹)も、これを実際に空に放ってみなければ、どれだけの技量を持っているものかは知ることができない、ということから。 「貫...
「う」

牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

分類 ことわざ 意味 何かのきっかけで自己の意志でなく思いがけず始めたことが、知らない間に善い行いや良い結果になっていること。また、嫌々しているうちに段々と熱心になることをいう。 昔、信濃の善光寺の近くに七十過ぎの強欲な老婆がいたが、ある時...
「ふ」

風する馬牛も及ばず(ふうするばぎゅうもおよばず)

分類 ことわざ 意味 遠く隔たりがあって会うことのできないこと。または、無関係なことをいう。 「風する」は、盛りがついた、という意味。盛りのついた馬や牛が雄雌呼び合っても、遠く隔っていて及ばない、ということから。 同類語・同義語 風馬牛
「か」

画竜点睛(がりょうてんせい)

分類 ことわざ 意味 最後に肝要な一点に手を加えて物事を完成すること。あるいは、僅かなことで全体が引き立つことをいう。 絵の名人である中国の画人張僧繇が壁に竜を描き、最後の仕上げに瞳(睛)を書き加えたら、本物の竜が画面から抜け出して昇天した...
「か」

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)

分類 ことわざ 意味 全体ではよくできているのに肝心の最後の仕上げができていないこと。また、一か所だけ不十分なところがあることをいう。 「画竜点睛」は竜の絵に瞳(睛・せい)を書き入れて完成させること。 同類語・同義語 仏作って魂入れず(ほと...
「せ」

前門の虎後門の狼(ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)

分類 ことわざ 意味 やっと禍をひとつ逃れて、また次の禍に遭遇すること。 表の門の虎を退治したと思ったら、裏門から狼が入ってきた、ということから。 同類語・同義語 一難去ってまた一難 前門虎を防ぎ後門狼を進む
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類 ことわざ 意味 思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。 前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴か...
「ろ」

老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)

分類 ことわざ 意味 かつては英雄や英傑・豪傑で名を馳せた人物が、年老って動くことさえ思うままにならないでいることをいう。 駿馬が年を取って今では馬小屋に臥せっているだけだ、ということから。 同類語・同義語 老驥千里を思う心(ろうきせんりを...
「ろ」

老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうこころ)

分類 ことわざ 意味 年老いた駿馬がかつて千里を走ったことを思う心、ということから、英雄が年老いてもなお心に大望を抱いていること。 同類語・同義語 老驥千里を思う 老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)
「つ」

月と鼈(つきとすっぽん)

分類 ことわざ 意味 比べものにならない程、ひどくかけ離れていることをいう。 月も、亀の仲間である鼈(すっぽん)の背中も、形が丸い点では似ているが、空に浮かぶ月と池の中に住む鼈では、まるで違うという意味から。 同類語・同義語 提灯に釣り鐘(...