は行

「ひ」

人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)

分類ことわざ意味噂というものはすぐに広まるけれど、そう長くは続かず、しばらくすれば自然と消えていってしまうものだ、という意味。世間の噂も七十五日すれば、消え失せてしまうものだ、ということから。同類語・同義語 人の上は百日
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。同類語・同義語 花は根に鳥は古巣に 花は根...
「ほ」

坊主頼んで地獄(ぼうずたのんでじごく)

分類ことわざ意味頼りにしていたものの当てが外れることをいう。お坊さんを頼りにしていたら地獄へ堕ちてしまった、ということから。同類語・同義語 仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる) 仏頼んで地獄へ落つる
「ほ」

仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる)

分類ことわざ意味頼みにしていたのに当てが外れ、結果が逆になることをいう。また、不本意な結果になることをいう。心掛けが悪いために、仏に頼んで極楽へ行こうと思ってもかえって地獄へ落ちる。良い結果を得ようと努力をして、かえって悪い結果になること。...
「ふ」

船に乗れば船頭任せ(ふねにのればせんどうまかせ)

分類ことわざ意味物事はそれぞれの専門家に任せるのが良い、という意味。誰でもいったん船に乗ってしまえば、すべて船頭に任せるのが賢明であることから、どんなことでもその道の専門家に任せるのが良い、ということ。同類語・同義語 船は船頭に任せよ(ふね...
「は」

針とる者車をとる(はりとるものくるまをとる)

分類ことわざ意味小さな悪でも慎まなければならない、という意味。針のような小さい物でも、これを盗む人間は、ついには車のような大きな物まで盗るようになる、ということから。
「ふ」

巫山の夢(ふざんのゆめ)

分類故事意味楚の襄王が夢に巫山の神女(しんにょ)と会ったという故事に基づき、男女の密会のことをいう。
「は」

箱根知らずの江戸噺(はこねしらずのえどばなし)

分類ことわざ意味実際に見たわけではないのに、さも知っているかのように話すことをいう。箱根から西に住んでいる人が、箱根の山を越えてその先へ行ったこともないのに、いかにも見てきたかのように江戸の話をする、ということから。同類語・同義語 知らぬ京...
「は」

話半分腹八分(はなしはんぶんはらはちぶ)

分類ことわざ意味話は真実が半分くらいと思え、腹は八分目程度になるように食事をとれ、という意味。話というものは誇張が多いものであるから半分くらいに割り引いて聞いておいた方がよく、食事も腹八分目くらいにした方がよい、ということ。同類語・同義語 ...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類ことわざ意味①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。花に現(うつつ)を抜かすより...
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類ことわざ意味花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大事である...
「ふ」

冬来たりなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)

分類ことわざ意味辛いこと、厳しいことあっても、それさえ耐え抜けば楽しい時、いい時もすぐにやって来る、という意味。寒い冬が来れば冬の次は暖かい春だから、春が来るのもそう遠くない、すぐその先である、ということから。イギリスのシェリーの詩からの言...
「ひ」

人は一代名は末代(ひとはいちだいなはまつだい)

分類ことわざ意味人の命は死ねばなくなるが、その名前は良くも悪くも永く人々の記憶に残るものであるから、立派なことで名が残るようにしなさい、という意味。現世の栄華よりも後世に残る名が大切である、ということ。「一代」は、生まれてから死ぬまで。「末...
「は」

這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)

分類ことわざ意味子供が生まれて這うようになれば早く立つことを願い、やっと立つようになれば早く歩くようになることを願うのが親心というものである、という意味。そのような親心を川柳の形で表したもの。子供の成長を心から願っている親の気持ちを表現した...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類ことわざ意味人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろ...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
「ひ」

匹夫の勇(ひっぷのゆう)

分類ことわざ意味血気にはやった勇気(小勇)。浅はかな人の勇気をいう。匹はスケールの小さいこと。同類語・同義語 暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)
「ひ」

庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)

分類ことわざ意味一部分を貸しただけのつもりでいたら、それに付け込まれて、いつの間にか全部を取られてしまう、という意味。また、世話をした相手から損害を受けることをいう。軒先を貸しただけのつもりが、いつの間にか家の全部を取られた、ということから...
「へ」

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)

分類ことわざ意味下手な人も数多くやれば、まぐれでうまくいくこともあるものだ。何事も数多くやりさえすれば一つくらいうまくいくものだ、という意味。鉄砲を撃つのが下手な人も、数多く撃てばなかには一つくらい命中する弾もあるものだ、ということから。同...
「へ」

下手な鍛冶屋も一度は名剣(へたなかじやもいちどはめいけん)

分類ことわざ意味下手な者も時として佳作を作るものだ、という意味。どんなに下手な鍛冶屋でも、刀を数多く作っているうちは、一つくらいは名剣ができるものだ、ということから。同類語・同義語 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる