は行

「は」

針とる者車をとる(はりとるものくるまをとる)

分類 ことわざ 意味 小さな悪でも慎まなければならない、という意味。 針のような小さい物でも、これを盗む人間は、ついには車のような大きな物まで盗るようになる、ということから。
「ふ」

巫山の夢(ふざんのゆめ)

分類 故事 意味 楚の襄王が夢に巫山の神女(しんにょ)と会ったという故事に基づき、男女の密会のことをいう。
「は」

箱根知らずの江戸噺(はこねしらずのえどばなし)

分類 ことわざ 意味 実際に見たわけではないのに、さも知っているかのように話すことをいう。 箱根から西に住んでいる人が、箱根の山を越えてその先へ行ったこともないのに、いかにも見てきたかのように江戸の話をする、ということから。 同類語・同義語...
「は」

話半分腹八分(はなしはんぶんはらはちぶ)

分類 ことわざ 意味 話は真実が半分くらいと思え、腹は八分目程度になるように食事をとれ、という意味。 話というものは誇張が多いものであるから半分くらいに割り引いて聞いておいた方がよく、食事も腹八分目くらいにした方がよい、ということ。 同類語...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類 ことわざ 意味 ①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。 ②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。 花に現(うつつ)を...
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類 ことわざ 意味 花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。 「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大...
「ふ」

冬来たりなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)

分類 ことわざ 意味 辛いこと、厳しいことあっても、それさえ耐え抜けば楽しい時、いい時もすぐにやって来る、という意味。 寒い冬が来れば冬の次は暖かい春だから、春が来るのもそう遠くない、すぐその先である、ということから。イギリスのシェリーの詩...
「ひ」

人は一代名は末代(ひとはいちだいなはまつだい)

分類 ことわざ 意味 人の命は死ねばなくなるが、その名前は良くも悪くも永く人々の記憶に残るものであるから、立派なことで名が残るようにしなさい、という意味。現世の栄華よりも後世に残る名が大切である、ということ。 「一代」は、生まれてから死ぬま...
「は」

這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)

分類 ことわざ 意味 子供が生まれて這うようになれば早く立つことを願い、やっと立つようになれば早く歩くようになることを願うのが親心というものである、という意味。そのような親心を川柳の形で表したもの。 子供の成長を心から願っている親の気持ちを...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類 ことわざ 意味 人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。 「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こ...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類 ことわざ 意味 他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。 他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。 同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちで...
「ひ」

匹夫の勇(ひっぷのゆう)

分類 ことわざ 意味 血気にはやった勇気(小勇)。浅はかな人の勇気をいう。 匹はスケールの小さいこと。 同類語・同義語 暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)
「ひ」

庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)

分類 ことわざ 意味 一部分を貸しただけのつもりでいたら、それに付け込まれて、いつの間にか全部を取られてしまう、という意味。また、世話をした相手から損害を受けることをいう。 軒先を貸しただけのつもりが、いつの間にか家の全部を取られた、という...
「へ」

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)

分類 ことわざ 意味 下手な人も数多くやれば、まぐれでうまくいくこともあるものだ。何事も数多くやりさえすれば一つくらいうまくいくものだ、という意味。 鉄砲を撃つのが下手な人も、数多く撃てばなかには一つくらい命中する弾もあるものだ、ということ...
「へ」

下手な鍛冶屋も一度は名剣(へたなかじやもいちどはめいけん)

分類 ことわざ 意味 下手な者も時として佳作を作るものだ、という意味。 どんなに下手な鍛冶屋でも、刀を数多く作っているうちは、一つくらいは名剣ができるものだ、ということから。 同類語・同義語 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
「は」

万死一生(ばんしいっしょう)

分類 ことわざ 意味 非常に危なかった命が、かろうじて助かること。 「万死」とは、無数の回数の死、ということ。とうてい助かるはずのない命に、一つの生を得る、という意味から。 同類語・同義語 万死に一生を得る 九死に一生を得る 万死に一生 九...
「は」

針程の事を棒程に言う(はりほどのことをぼうほどにいう)

分類 ことわざ 意味 些細な事を大げさに言うこと。 針のように小さな物を棒のように大きく表現することから。 同類語・同義語 針小棒大(しんしょうぼうだい) 針を棒 針程の事を柱程に言う(はりほどのことをはしらほどにいう)
「ふ」

風する馬牛も及ばず(ふうするばぎゅうもおよばず)

分類 ことわざ 意味 遠く隔たりがあって会うことのできないこと。または、無関係なことをいう。 「風する」は、盛りがついた、という意味。盛りのついた馬や牛が雄雌呼び合っても、遠く隔っていて及ばない、ということから。 同類語・同義語 風馬牛
「ほ」

仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)

分類 ことわざ 意味 物事を殆ど完成させているのに、最も大事なことが抜け落ちること。大切な最後の工夫を欠いていることのたとえ。 せっかく仏像を彫ったのに肝心な魂や目を入れていない、ということから。 同類語・同義語 仏造って魂入れず 仏造りて...
「は」

白髪三千丈(はくはつさんぜんじょう)

分類 ことわざ 意味 度重なる心労や悲嘆のために、頭髪が白くなり驚くほど長く伸びてしまった、という意味。誇張された表現、または大げさな表現の例として言われる。 李白の詩句より。一丈は約3.1メートルで、三千丈は9300メートル。白髪が長く伸...