は行

「ひ」

贔屓の引き倒し(ひいきのひきたおし)

分類ことわざ意味贔屓(ひいき)をし過ぎて、かえってその人に迷惑をかけ、悪い結果になること。贔屓をしてかえって相手に不利な事態を引き起こす、ということ。
「ひ」

卑下も自慢のうち(ひげもじまんのうち)

分類ことわざ"意味あまり謙遜の過ぎるのも、言外に自慢の意を含んでいるから自慢の中に入る、という意味。卑下しているように見えても、実は自慢を腹に隠してのことである場合がある、ということ。"同類語・同義語 卑下も自慢の中(ひげもじまんのなか)
「は」

破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)

分類ことわざ意味一度夫婦別れしてしまったものを、再び元のようにすることはできない、という意味。夫婦の離別をいう。「破鏡」とは、昔夫婦が離別に際し、後日の形見に鏡を破ってその一片を持っていたということから。同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふく...
「ふ」

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

分類ことわざ意味一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出世して太...
「は」

吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ)

分類ことわざ意味一度口から出した言葉を翻したり、撤回したりすること。また、噓をつくことをいう。同類語・同義語 二枚舌を使う(にまいじたをつかう)対義語・反対語 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ) 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
「は」

吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)

分類ことわざ意味一度口に出した言葉は取り消すことができないこと。また、十分に注意して話をするべきだということ。一度吐いた唾は、もう戻して飲めないように、一度口から出した言葉は取り返しがつかないことのたとえ。同類語・同義語 吐いた唾は飲めぬ ...
「ほ」

惚れて通えば千里も一里(ほれてかよえばせんりもいちり)

分類ことわざ意味好きな人のもとへ通うには、遠路も何でもない、という意味。また、好きなことには苦労など何でもない、という意味も。惚れた相手のところへ通う目的の道であれば、どんなに遠くても平気で、かえって短く感じられるものだ、ということから。
「ほ」

惚れた病に薬なし(ほれたやまいにくすりなし)

分類ことわざ意味恋煩いを治す薬は無い、という意味。恋の病を癒すべき良薬は無い、ということ。
「ひ」

人の情けは世にある時(ひとのなさけはよにあるとき)

分類ことわざ意味人の好意を有するは世にときめく時だけである、という意味。自分が世間から一目置かれている間は、誰もが自分に好意や同情を持ってくれるものであるが、一旦落ちぶれてしまうと、見向きもしてくれないものである、ということ。同類語・同義語...
「は」

流行物は廃り物(はやりものはすたりもの)

分類ことわざ意味流行の永続しないことをいう。流行は全く一時的なもので、いずれは廃れ、人の目から消えていくものだ、という意味。流行のものはその時期が過ぎると流行らないものになってしまう、ということから。同類語・同義語 流行物は廃れ物
「ひ」

氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)

分類ことわざ意味性質が正反対で一致しないこと。「氷炭」のは、氷と炭の意味。冷たい氷と熱せられた炭は、お互いに相手を受け入れられない、ということから。
「へ」

下手の横好き(へたのよこずき)

分類ことわざ意味下手であるにもかかわらず、かえってそれを好み熱心なこと。または、何をやらせても下手な人に限って、いろいろなことに手を出したがるものである、ということ。「横好き」は、専門でないことを好むこと。同類語・同義語 下手の物好き(へた...
「ふ」

父母の恩は山よりも高く海よりも深し

分類ことわざ意味父や母の恩は、比べ物のないほど大きい、という意味。両親の愛情をたとえた言葉。
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類ことわざ意味花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「へ」

下手の長談義(へたのながだんぎ)

分類ことわざ意味話の下手な人に限って、話が長い、という意味。「談義」は話をすること。同類語・同義語 下手の長談義後座の妨げ(へたのながだんぎこうざのさまたげ)
「へ」

下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむにいたり)

分類ことわざ意味下手な人が考えるのは時間を費やすばかりで、良い考えが浮かばず、結局休んでいるのと同じようなものである、という意味。囲碁や将棋で、長時間考えている人をからかって言う言葉。
「は」

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

分類ことわざ意味思っていることを遠慮せずに、ずばずばと言うこと。歯に、衣(衣服)を着せない、ということから。包み隠すところなくものをいう、という意味。同類語・同義語 歯に衣着せない
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類ことわざ意味煩悩の容易に去り難いことをいう。「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「ふ」

無精者の一時働き(ぶしょうもののいっときばたらき)

分類ことわざ意味日頃から怠けている者が急に働き出しても、一時だけのことで長続きはしない、という意味。
「は」

張子の虎(はりこのとら)

分類ことわざ意味実力も無いくせに威勢だけはよく虚勢を張る人のこと。あるいは、何事にもただ首を縦に振る人のこと。または、首をよく振り動かす癖のある人のこともいう。「張子の虎」は、紙と竹で作った張子でできた虎の形の郷土玩具のこと。首の部分がゆら...