あ行

「う」

牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)

分類ことわざ意味たゆまず努力をすれば、良い結果が生じることのたとえ。牛のゆっくりとした遅い歩みでも、怠けずにいけば千里の道も行くことができる、ということから。
「う」

有卦に入る(うけにいる)

分類ことわざ意味運が向いてくること。幸運の運勢に入った、または幸運に巡り合うようになる、という意味。「有卦」は、陰陽道で幸運が訪れると定めた年回りのこと。吉事が七年間つづくという年回りのこと。なお、無卦(むけ)は次の五年の凶運の年回りのこと...
「う」

氏無くして玉の輿(うじなくしてたまのこし)

分類ことわざ意味女性は美しければ、身分の低い家柄に生まれても、地位の高い富貴な暮らしを送ることができる、という意味。氏素性の卑しい女性が、貴い人やお金持ちの家に嫁ぐ、ということから。「玉の輿」は、貴い人の乗る輿(こし)のこと。
「う」

牛の一散(うしのいっさん)

分類ことわざ意味普段はのろのろとしているが、機嫌の良い時には前後の見境もなく、調子に乗って物事を一気に片付けることをいう。
「え」

枝を伐りて根を枯らす(えだをきりてねをからす)

分類ことわざ意味末端を処理してから根本に戻る、という意味。また、全てを取り払ってしまう、という意味も。木を枯らすには、末端の枝を伐採し、順に根っこにまで及ぶのが良い、ということから。
「え」

潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう)

分類故事意味世俗の事は聞きたくないというたとえ。堯帝(ぎょうてい)から天下を譲るという話を聞いた許由(きょゆう)が、耳が汚れたとして潁水という名前の川で耳を洗った、という故事から。
「え」

英雄色を好む(えいゆういろをこのむ)

分類ことわざ意味英雄は精力的な行動をするもので、女性に対しても強い欲求がある、という意味。
「え」

英雄人を忌む(えいゆうひとをいむ)

分類ことわざ意味英雄は自分よりも優れるものを忌み嫌う、という意味。
「い」

石臼芸(いしうすげい)

分類ことわざ意味多くの芸を身に付けながら、何一つとして秀でたものがないことをいう。石臼は、何でも挽くことができるけれども、貴い器物ではない、ということから。
「い」

生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)

分類ことわざ意味人情・風俗の悪いことを言う。また、性質が荒々しく、行動が機敏なこと。俗に「江戸っ子は生き馬の目を抜く」などという。他人を出し抜くことがあるから、少しも油断ができないこともいう。生きている馬の目を、知らないうちに抜き取る程素早...
「い」

鋳掛屋の天秤棒(いかけやのてんびんぼう)

分類ことわざ意味出過ぎた者、出しゃばりな人のこと。鋳掛屋が使う天秤棒は、普通のものよりも前後が長い、ということから。「鋳掛屋」とは、鍋や釜、やかん等の鉄器・銅器を同質の金属またははんだで修理する職人のこと同類語・同義語鋳掛屋の天秤(いかけや...
「い」

家貧しくて孝子顕る(いえまずしくてこうしあらわる)

分類ことわざ意味恵まれない環境の時こそ、真価を問われる人間が出てくるものだ、という意味。家が貧乏だと子供も家計のために働くこととなり、自ずと親孝行が知られるようになる、ということから。
「お」

温故知新(おんこちしん)

分類ことわざ意味昔のことや古い事柄を研究して、そこから新しい真理を発見すること。「温」は、復習すること。「故」は、古い事柄。『論語』で孔子が教師の資格として述べた言葉。同類語・同義語故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる...
「あ」

明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)

分類ことわざ意味明日はどうなるかも分からないのに気が早い、という意味。未来である明日は、どんなことが起こるかは誰にもわからないことで、そのようなことをとやかく言うと鬼にも笑われる、ということから。同類語・同義語明日の事を言えば天井で鼠が笑う...
「い」

殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

分類ことわざ意味失敗の前例は身近にあり、それに学ぶべきだ、という意味。戒めとすべき例は目前にある、ということ。殷の国(中国の古代の国号)が鑑みて戒めるべき例は、その前代の夏の国にある、ということから。殷が鏡としなければならないのは、王の暴政...
「い」

陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)

分類ことわざ意味人知れず密かに善行を重ね徳を積めば、その報いがあって幸福を得るものである、という意味。
「い」

夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)

分類ことわざ意味自国の安全を守るために、他国をもってして別の第三国を抑止すること。「夷」は、中国から見て東国の意味(東夷)だが、一般に中国以外の民族をいう。
「う」

有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)

分類ことわざ意味この世の中の全ての事象は、常に移り変わり変化する儚いものだ、という意味。「有為」は、無為に対する言葉。無為とは、一切の変化のない世界のことで、有為は、様々な因縁により起こる現象な存在のことで、無常転変限りのない世界のこと。同...
「う」

烏合の衆(うごうのしゅう)

分類ことわざ意味烏(カラス)の集まりのように、いたずらに騒ぐばかりで規律も統制のない集団・群衆・軍勢のこと。また、寄り集まってはいるが、何のまとまりもなく、あまり役に立たない人々のこと。人の群れを、鳴き騒ぐだけでまとまりのない烏の群れにたと...
「い」

言わぬが損(いわぬがそん)

分類ことわざ意味物事の正しい道理を分かっているのに、黙っていて何も言わないでいると、逆に不利益を被ることになる、という意味。