植物

「と」

灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)

分類ことわざ意味一生懸命になっても事が成就しないこと。また、到底不可能なことをいう。極めて柔らかく脆い灯心で、堅い竹の根を掘るようである、ということから。「灯心」は、ランプやロウソクなどの芯のこと。灯油や蝋を染み込ませて火をともす糸状のもの...
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。同類語・同義語 花は根に鳥は古巣に 花は根...
「き」

木の股から生まれる(きのまたからうまれる)

分類ことわざ意味人情の機微が分からない人のこと。また、男女間の情が分からない人のことをいう。同類語・同義語 木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ) 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)
「け」

倹約と吝嗇は水仙と葱(けんやくとりんしょくはすいせんとねぎ)

分類ことわざ意味一見すると似ているけれど、実際は全然違っている、という意味。倹約することとケチは似ているが、本当の意味は違う。それは水仙と葱(一文字は葱の異称)とが、似ているけれど、全然違うものであるのと同様である、ということから。「吝嗇」...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類ことわざ意味①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。花に現(うつつ)を抜かすより...
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類ことわざ意味花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大事である...
「て」

泥中の蓮(でいちゅうのはちす)

分類ことわざ意味蓮の花は泥の中から咲き出ても美しく清らかなことから、汚れた世の中で俗人の間にいてもそれに染まることのない人をいう。
「き」

木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)

分類ことわざ意味しっくりとせず不調和なこと。また、物事の筋が通らないことをすることや、釣り合いが取れないことをいう。木と竹のように、まったく性質の違うものをつなぎ合わせることから、調和しないことのたとえ。
「り」

良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう

分類ことわざ意味賢い鳥は木を選んで巣を作り、優れた人物は自分が仕えるべき主君をよく選んで仕える。つまり、物事はよく見定めてから選びなさい、という意味。(※「良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう」→りょうきんはきをみてすみ、けんしんはし...
「と」

十日の菊六日の菖蒲(とおかのきくむいかのあやめ)

分類ことわざ意味時機遅れの間に合わなさを指していった言葉。時期に遅れて役に立たないもの。時期遅れのものの意味。九月九日は重陽の節句(ちょうようのせっく)といって菊の節句、五月五日は端午の節句(たんごのせっく)といって、菖蒲(しょうぶ)の節句...
「せ」

千日に刈った草を一日に滅ぼす(せんにちにかったくさをいちにちでほろぼす)

分類ことわざ意味長年かけた苦労の成果を一瞬で無にしてしまうこと。長い間掛かって刈り取った草も一日で焼けてしまうことから。同類語・同義語 千日に刈った萱を一日で滅ぼす
「い」

いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)

分類ことわざ意味二者択一するにしても、いずれも優れていて甲乙つけがたいことをいう。アヤメもカキツバタも、共にアヤメ科の草花で紫・白の花を咲かせて似ているため、区別が難しいことから。源三位頼政が美女である菖蒲前(あやめのまえ)を賜り幾人もの美...
「た」

蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)

分類ことわざ意味人の好みは様々である、という意味。「蓼(たで)は、葉を口にするととても辛い植物のことで、それでさえ好んで食べる虫もおり、そのように、人も、それぞれの性癖によって、好むところが違っているものだということ。同類語・同義語 十人十...
「た」

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

分類ことわざ意味立っている様子はあたかも芍薬の風情があり、座った姿は牡丹の花のように華麗で、歩く様子は百合の花のように清楚な美しさである、ということから、美しい女性の姿を、美しい花に例えた言葉で、美人の形容。
「や」

柳に風

分類ことわざ意味少しも逆らわずに巧みに受け流すことをいう。柳の枝や葉は軟らかいために風の吹くままになびいて逆らわないことから、人が強引な態度をとっても上手に受け流す、という意味。同類語・同義語 柳に風と受け流す
「や」

柳の下にいつも泥鰌は居らぬ(やなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ)

分類ことわざ意味柳の木の下で一度泥鰌を捕まえたからといって、いつもそこで捕り得るものではないということから、一度良い事があったからといって、常にそういうわけにはいかない、という意味。同じようなうまいことは、そう度々あるものではなく、一度成功...
「し」

死に花を咲かす(しにばなをさかす)

分類ことわざ意味最期に立派な功績を顕わし、死後に名誉を残すこと。死の間際に華やかなことがあって、死後も名誉に包まれることをいう。「死に花」は、死ぬ時や死んだ後の名誉の意味。同類語・同義語 死に花を咲かせる
「み」

三日見ぬ間の桜(みっかみぬまのさくら)

分類ことわざ意味世の中の移り変わりが非常に早いことをいう。また、世の中の物事は万事移ろいやすいものだ、という意味。大島蓼太の俳句「世の中は三日見ぬ間の桜かな」からの言葉。桜の花は咲くのも散るのも早く、三日も見ない間に、すっかり変わってしまう...
「さ」

猿も木から落ちる(さるもきからおちる)

分類ことわざ意味その道に秀でた者でも、時にはその得意技で失敗する場合もある、という意味。猿のような木登りが達者なものでも、時には木から落ちることもある、ということから。同類語・同義語 弘法にも筆の誤り 河童の川流れ 上手の手から水が漏る 算...
「さ」

雑草ははびこりやすい

分類ことわざ意味雑草というものは、いくら踏みつけられても、どんどんと拡がって成長していく、という意味。悪い種は広がりやすいということ。英語での表記Ill weeds grow apace.同類語・同義語 憎まれっ子世に憚る 雑草は早く伸びる