さ行

「し」

知らぬ顔の半兵衛(しらぬかおのはんべえ)

分類 ことわざ 意味 相手に顔を合わせた時や何かを聞かれた時に、全てを承知していながら何も知らないような顔をしていること。 戦国時代、竹中半兵衛が羽柴秀吉の「わが軍の軍師になってくれ」という依頼に対して、知らぬ顔をしていたことから、といわれ...
「し」

死に花を咲かす(しにばなをさかす)

分類 ことわざ 意味 最期に立派な功績を顕わし、死後に名誉を残すこと。死の間際に華やかなことがあって、死んだ後も名誉に包まれることをいう。 「死に花」は、死ぬ時や死んだ後の名誉の意味。 同類語・同義語 死に花を咲かせる
「し」

心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)

分類 ことわざ 意味 心に浮かぶ雑念をすべて捨て去って無念無想で事に当たれば、たとえ火の中に入っていても涼しいと感じるようになる、という意味。 甲州恵林寺の僧快川国師(かいせんこくし)は織田氏の軍勢に囲まれて寺に火をつけられた時、この句を唱...
「し」

杓子は耳搔きにならず(しゃくしはみみかきにならず)

分類 ことわざ 意味 大きな杓子は耳搔きの代わりにはならない、ということから、形が似ているからといって大きい物は必ずしも小さい物の代わりにはならない、という意味。「大は小を兼ねる」の反対の意味。 味噌汁等を掬う杓子は、耳搔きの代わりには使え...
「し」

自慢は知恵の行き止まり(じまんはちえのゆきどまり)

分類 ことわざ 意味 自慢する心が起こってきたのなら、もっと知恵を磨こうとする努力をしなくなるため、人間の知恵はそれ以上発達することはなくなる、という意味。
「し」

自慢高慢馬鹿の内(じまんこうまんばかのうち)

分類 ことわざ 意味 自分のことを鼻にかけて偉そうに吹聴する者は、馬鹿である、という意味。鼻にかかる自慢をする者、高慢な者は、馬鹿の仲間だ、ということ。 同類語・同義語 自慢高慢馬鹿の中
「し」

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

分類 故事 意味 役に立たないものをまず買って、役に立つものが来るのを待つたとえ。また、役立たずを優遇し、それを聞いて優れた者が集まってくるのを待つことをいう。 昔中国で、千金で千里を走る駿馬を手に入れたいと思っていた人が、三年の間求めるこ...
「し」

芝居は無筆の早学問(しばいはむひつのはやがくもん)

分類 ことわざ 意味 芝居を見に行くと、昔の風俗、世相、人情などが直接的な見られ、読み書きができない人でも短期間に理解が深まるようになるものだ、という意味。 同類語・同義語 芝居は一日の早学問(しばいはいちにちのはやがくもん)
「し」

自慢は知恵の行きどまり

分類 ことわざ 意味 自慢する気持ち起こってきたのなら、もっと知恵を磨こうとする努力をしなくなることから、進歩や向上することはなくなる、という意味。
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類 ことわざ 意味 師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。 他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。...
「さ」

三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪うべからず(さんぐんすいをうばうべし、ひっぷこころざしをうばうべからず)

分類 ことわざ 意味 大軍の総帥(大将)という地位は奪うことができても、志というものは教養のないつまらない男からも奪い取ることができない。そこから、どんなにつまらない人でも、馬鹿にできない、という意味。 同類語・同義語 匹夫も志を奪うべから...
「し」

舌の剣は命を断つ(したのつるぎはいのちをたつ)

分類 ことわざ 意味 言葉を慎まないと、生命を失うことになる、という意味。注意を心掛けないと、言葉は人を傷つけることになり、命取りになりかねない、ということ。 同類語・同義語 口は禍のもと 口は禍の門 口と財布は締めるが得 病は口から入り禍...
「し」

死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)

分類 ことわざ 意味 死んだ人の悪口を言ったり責任を追及したりすることをいう。報復的に死者に向かって悪口や雑言を浴びせること。 春秋戦国時代に、伍子胥(ごししょ)という者が、楚の都に攻め入ったとき、かねて恨みに思っていた楚の昭王を捜したが見...
「し」

事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)

分類 ことわざ 意味 事実は、作り物の小説よりも、かえって不思議で奇妙な事の連続である、ということ。この世の中で実際に起こる事件は、人間が考えて作る小説よりも不思議であり、はるかに複雑怪奇である、という意味。 イギリスの詩人バイロンの作品『...
「し」

自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)

分類 ことわざ 意味 自らの手中にあり、思うままに使える人や物の事をいう。 「自家薬籠」は、知り尽くした自分の家の薬箱のこと。いつでも使いたいときにすぐに使え役に立つもののことをいう。 同類語・同義語 自家薬籠(じかやくろう) 自家薬籠中(...
「し」

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

分類 ことわざ 意味 仲間の一人であるのに、内部から災いをもたらす者のこと。 仏教徒で仏の恩を受けながら、仏教に害を与える人のことをいう。仏教の経典からの言葉。 「獅子」はライオンで、その体内に住む虫が、内部から食い荒らして害を与える、とい...
「し」

地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)

分類 ことわざ 意味 世の中すべて、お金次第でどうにでもなるものである、という意味。どんな物事もお金があれば必ず解決できる。お金の力は大きい、ということ。 あの厳しい地獄の閻魔大王の裁きでさえ、お金を出せば有利に取り計らってくれるのであるか...
「し」

歯牙にもかけない(しがにもかけない)

分類 ことわざ 意味 論ずるに及ばないこと。問題にする必要ないこと。 「歯牙」は歯、転じて口先。歯を使う必要のないことから、取り立てて言うほどのことでもない、という意味。 同類語・同義語 歯牙の間に置くに足らず(しがのあいだにおくにたらず)...
「し」

鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)

分類 故事 意味 無理矢理に我を通すことをいう。 昔、秦の趙高(ちょうこう)は鹿を天子に献上して馬だと言い張り、鹿だと言った者は、皆捕らえて処刑した。このことから、間違いを間違いと認めず押し通すこと、また、威圧的に間違いを押し付ける、という...
「し」

鹿を追う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)

分類 ことわざ 意味 大きな利益を目的としている者は、ひたすらにその目的に向かって力を注いで、小さな利益については問題にしていない、という意味。 鹿を捕ろうとして追っている者は、途中で兎(ウサギ)が出てきても、そんなものは相手にしないという...