か行

「こ」

子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)

分類ことわざ意味親というものは、子を思う心に一生拘束されて生きるものだ、という意味。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を奪う刑罰道具のこと。「三界」は、仏教用語で、過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)、または欲界・色界・無色界のことで、世...
「き」

聞けば気の毒見れば目の毒

分類ことわざ意味聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心が迷う。見聞するものすべて悩みの種である、という意味。聞くのも見るのもすべては欲望や悩みの原因にならないものはない、ということ。「気の毒」は可哀想という意味では用いられず、心の毒である...
「か」

眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)

分類ことわざ意味書物を読み、文言の意味や解釈だけでなく、その裏に含まれた著者の意図や思想を読み取ることをいう。目の光が紙の裏側まで突き抜けて見通すということから。読解力の鋭い様子をいう。同類語・同義語 眼光紙背に徹る(がんこうしはいにとおる...
「く」

口も八丁、手も八丁(くちもはっちょう、てもはっちょう)

分類ことわざ意味口先も手先も達者なこと。けなした意味で使うことが多い。櫓(ろ)が八つあり自由に動かすことがのできた舟(八丁櫓)のことから、よくしゃべり、またよく仕事をすること。同類語・同義語 手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう) 口八...
「か」

金が物を言う

分類ことわざ意味お金の力で大抵のことは解決するものだ、という意味。「物を言う」は、役に立つや力となる、という意味で用いられる。世の中のことは万事お金で片が付くという皮肉めいた表現。同類語・同義語 地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい...
「か」

渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)

分類ことわざ意味どんなに苦しく困っていようとも、不正なことはしない、という意味。孔子が山東省の泗水の「盗泉」という泉の傍を通りかかったときに、喉が渇いていたが名前の悪さからその泉の水を飲まなかったという故事から。清廉潔白な人間は、たとえ自分...
「か」

河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

分類ことわざ意味その道で優れている人でも、時には失敗することもある、という意味。得意なはずなのに失敗すること。泳ぎが上手な河童でも、川の水に押し流されることがある、ということから。同類語・同義語 猿も木から落ちる 弘法にも筆の誤り 上手の手...
「こ」

弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

分類ことわざ意味その道の名人や達人のような技芸の優れた者でも、失敗することがあるものだ、という意味。弘法大師のような書道の名人でも、時には書き誤ることがある、ということから。「弘法」は、僧侶の空海のことで、嵯峨天皇、橘逸勢と並んで三筆と称さ...
「か」

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

分類ことわざ意味つまらないものでも、ないよりはましである、という意味。たとえ枯れ木でも、あれば山が賑やかになり趣を添える、ということから。自分のことをへりくだって使う言葉で、他人に対しては使わない。同類語・同義語 蟻も軍勢(ありもぐんぜい)
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類ことわざ意味頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「き」

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)

分類ことわざ意味人が困って助け・救いを求めてきたときは、どんな事情があっても助けてあげることが人情の常である、という意味。猟師は鳥を捕獲することを仕事とするものだが、その猟師でも、追い詰められて逃げ場を失った鳥が自分を頼みにして逃げ込んでく...
「か」

管鮑の交わり(かんほうのまじわり)

分類ことわざ意味どんな場合にもよく理解し合った極めて親密な交際のことをいう。昔、中国の春秋時代に、斉の管仲と鮑叔という者がいた。二人は仲が良くまだ出世する前に、二人で商いをして管仲の方が余計に利益を多く取ったが、鮑叔は彼が貧しいことを知って...
「き」

机上の空論

分類ことわざ意味頭の中で考えただけの、実際には役には立たない考えや計画のこと。机の上で考えた役立たない考えや計画、という意味から。同類語・同義語 画餅に帰す 画餅 絵に描いた餅 畳の上の水練
「か」

画餅に帰す(がべいにきす)

分類ことわざ意味絵に描かれた餅は、いかに上手に描いてあっても食べることができず実際の役には立たないことから、無駄骨折りに終わること。また、役に立たなくなってしまうこと。同類語・同義語 絵に描いた餅 画餅 机上の空論 畳の上の水練
「か」

金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)

分類ことわざ意味金槌(かなづち)は、川などの水の中で頭の方が沈んでしまい浮かぶことができないものだが、そのように常に他人に対して下積みとなって頭が上がらないことをいう。
「か」

金の切れ目が縁の切れ目

分類ことわざ意味客と商売人に限らず、金銭で繋がれている親密な関係を作っていても、金銭が無くなり得にならないと思われると同時に縁が切れ離散していってしまうものだ、という意味。また、人はお金があるうちはちやほやされるが、お金が無くなると途端に冷...
「こ」

志ある者は事ついに成る

分類ことわざ意味しっりした意志や志を持って事にあたる者は、最後には必ず事が成就するものである、という意味。同類語・同義語 志ある者は竟に成る(こころざしあるものはついになる)
「か」

火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)

分類ことわざ意味家が火事で焼けてしまった後で釘を拾ってもどうにもならない、ということから、大損をした後でちょっとした倹約をしたところで役には立たない、という意味。
「こ」

子を持って知る親の恩

分類ことわざ意味子育てをしてはじめて、自分に対して注がれた親の恩の深さを知ることができ、また、親の有難さが分るようになる、という意味。
「こ」

五重の塔も下から組む(ごじゅうのとうもしたからくむ)

分類ことわざ意味何事も、順序を追って基礎から積み重ねて初めて完成するものだ、という意味。同類語・同義語 千里の行も足下に始まる 千里の行も一歩より起こる 千里の行も一歩より始まる 千里の道も一歩より