「へ」

下手の長文(へたのちょうぶん)

分類 ことわざ 意味 文章の下手な人がかえって長い文を書くこと。
「ほ」

帽子と頭巾(ぼうしとずきん)

分類 ことわざ 意味 大した違いがないこと。似たり寄ったりのことをいう。 帽子と頭巾は、形は多少異なるが、どちらも頭にかぶる点では同じである、ということから。
「ほ」

坊主丸儲け(ぼうずまるもうけ)

分類 ことわざ 意味 元手なしに大儲けすることをいう。 寺と僧侶は、資本も無くてよいし、経費もかからないために、入ってくるお金は丸々儲けとなる、ということから。
「な」

七度尋ねて人を疑え(ななたびたずねてひとをうたがえ)

分類 ことわざ 意味 物を紛失したときは、何度もよく探してみることが大切で、探しもしないで早急に人を疑ってはならない、という意味。 何度も探してからでなければ人を疑ってはいけない、という戒め。 「七度」は、七回のことで、多くの回数という意味...
「や」

山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにとうとからず)

分類 ことわざ 意味 どんなに見かけや外観が良くても、中身や内容が伴わなければ立派とはいえない。物事は見かけよりも中身が大事である、という意味。 山は高いから価値があるのではなく、樹木が生い茂ってからこそ価値がある、ということから。「山高き...
「ゆ」

幽明境を異にする(ゆうめいさかいをことにする)

分類 ことわざ 意味 人と死別すること。 幽明とは、幽界(あの世)と明界・顕界(この世)のこと。あの世とこの世に別れる、という意味から。 同類語・同義語 幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)
「ゆ」

雄鶏自らその尾を断つ(ゆうけいみずからそのおをたつ)

分類 ことわざ 意味 才知があり過ぎると何かと災いが降りかかってくるため、馬鹿の真似をしてふざけている振りをした方が良い、という意味。 雄鶏(おんどり)の尾っぽは、非常に立派であるが、あまり立派過ぎると祭りの生贄にされてしまうということから...
「う」

烏鷺の争い(うろのあらそい)

分類 ことわざ 意味 囲碁のこと。 烏(カラス)の黒が黒石、鷺の白が白石、ということから。
「み」

身は身で通る裸坊主(みはみでとおるはだかぼうず)

分類 ことわざ 意味 賢愚貧富の差はあっても、馬鹿は馬鹿なりに、貧者は貧者なりに暮らしていけるものだ、という意味。 人間は本来無一物・無一文であり、生まれたときも裸であれば死ぬときも裸であるということ。 同類語・同義語 身は身で通る(みはみ...
「お」

鬼も頼めば人食わず(おにもたのめばひとくわず)

分類 ことわざ 意味 相手の得意なことでも、こちらから頼むと、もったいぶってやってくれないことをいう。 鬼もこちらから「どうぞ食べてください」と頼むと、かえって食べないものだ、ということから。 同類語・同義語 頼めば鬼も人食わず(たのめばお...
「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類 ことわざ 意味 蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。 同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
「あ」

蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類 ことわざ 意味 ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。 同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
「し」

霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)

分類 ことわざ 意味 物事の兆候によって、大事の来るのを予想することができるから、災いの来ない前にかねて用心すべきである、という意味。 霜を踏むしだいて歩くようになると、やがて数日のうちに固い氷の張る厳しい冬の季節がやってくるのが分かるよう...
「し」

下いびりの上諂い(しもいびりのうえへつらい)

分類 ことわざ 意味 下の者を虐待する者は、上に対しては気に入ることを言って、お上手をするものである、という意味。
「や」

焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)

分類 ことわざ 意味 一度険悪な関係になった者同士が、また元通りに仲良くなること。以前関係があって縁が切れた人が、また、元の状態に戻ることをいう。 「焼け木杭」は、一度も得て黒焦げになった杭のことで、火が付き易いことから、男女の関係について...
「や」

焼け石に水(やけいしにみず)

分類 ことわざ 意味 少しばかりの援助や努力では、ちっとも役に立たないこと。また、やるにはやってみたが、少しの効き目もないこと。 焼けて熱くなった石に、少しぐらいの水をかけても、すぐに蒸発して乾いてしまい効果がない、ということから。
「て」

寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにもおにがすむ)

分類 ことわざ 意味 慈悲深い人の近くにも恐ろしい心を持った人が住むものである、という意味。世の中は善人と悪人が混じり合っているものである、ということ。 慈悲深い仏を祭る寺の近く(隣)に鬼が棲むものだ、ということから。 同類語・同義語 寺の...
「む」

棟折れて垂木崩れる(むねおれてたるきくずれる)

分類 ことわざ 意味 トップに立つ者が落ちぶれると、その下に立つ者も共に落ちぶれる、というたとえ。 「棟」は、棟木のことで、建物の屋根の一番上の部分。「垂木」は、その棟から軒先(桁)の間に取り付けられる屋根の土台のこと。棟が折れると、その下...
「へ」

弁慶の立ち往生(べんけいのたちおうじょう)

分類 ことわざ 意味 進退窮まって二進も三進も(にっちもさっちも)いかない状態にいることをいう。 源義経をかばった弁慶が衣川で立ったまま死んだ、という伝説から。
「へ」

下手の道具立て(へたのどうぐだて)

分類 ことわざ 意味 下手な者ほどあれこれと道具を揃えるのにうるさいものだ、という意味。下手な者が準備ばかり大袈裟にすることをいう。 「道具立て」とは、道具を整え並べることで、いい道具を揃えたり、道具を選んだりすること。 同類語・同義語 下...