「し」

重箱の隅を楊枝でほじくる

分類 ことわざ 意味 些細なことまで詮索することのたとえ。 細かなどうでもよいことを、うるさく調べたり、問題にしたりすること。 食べ物を入れていた重箱の隅を細い楊枝でつっついて食べ物のカスが残っていないかを調べることから。 同類語・同義語 ...
「さ」

最後に笑う者が最もよく笑う

分類 ことわざ 意味 十分に確かめないで喜んではいけない、ということ。また、何事も結果がすべてである、という意味も。 最初に笑って後で泣く人もあるが、最後に笑う人が最高である、ということから。 同類語・同義語 最後に笑う者の笑いが最上 英語...
「こ」

子故の闇に迷う(こゆえのやみにまよう)

分類 ことわざ 意味 子供を溺愛するあまりに、親は闇夜に道に迷った者のように、子供への愛情にひかされてあれこれ分別も忘れて思い迷い正常な判断ができなくなることをいう。 同類語・同義語 子故に迷う親心
「せ」

雪上に霜を加う(せつじょうにしもをくわう)

分類 ことわざ 意味 白い雪の上に霜を置いてみても何ら変わり映えがしないように、あり余る程あるのにさらに似たものを付け加えることをいう。重複して無駄なことをすることをいう。 同類語・同義語 屋上屋を架す 屋下に屋を架す
「て」

貞女は二夫に見えず(ていじょはにふにまみえず)

分類 ことわざ 意味 貞操堅固な女性は、夫とする男を一度決めたら、たとえ夫と死別したり離別しても夫に操を立てて、二度目の夫を持つということはしないものである、という意味。 同類語・同義語 貞女両夫に見えず(ていじょりょうふにまみえず) 貞女...
「ふ」

船盗人を徒歩で追う(ふなぬすびとをかちでおう)

分類 ことわざ 意味 盗んだ舟を漕いで逃げる盗人を、陸上から徒歩で追いかけても間に合うはずがないということから、無駄な骨折りをすることをいう。 同類語・同義語 船盗人を陸で追う
「お」

女賢しくて牛売り損なう(おんなさかしくてうしうりそこなう)

分類 ことわざ 意味 女性が出過ぎるとかえって失敗することが多い、という意味。 賢いと見える女性が、牛を売る時に余計な口を出し過ぎて売れずじまいになってしまうことがある、ということから。 同類語・同義語 女さかしゅうて牛売り損なう
「う」

瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)

分類 ことわざ 意味 平凡な普通の親からは、優れた子供は生まれないものだ、という意味。子が親に似るたとえ。原因と結果は双方に対応しているものだ。 瓜(ウリ)の蔓には瓜しか身を付けず、茄子の実は茄子の枝にしか成らない、ということから。 同類語...
「と」

鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)

分類 ことわざ 意味 つまらない普通の鳶(トビ)が優れた鷹(タカ)を生む、ということから、平凡な親が、気高く親に似合わぬ親勝りの優秀な子供を生むこと。また、子供が親よりも優れていること。母親よりも娘が美人であるという意味も。 同類語・同義語...
「か」

貝殻で海を量る(かいがらでうみをはかる)

分類 ことわざ 意味 小さな貝殻で海の水を汲んで海の水量を量っても、量り尽くすことはできないものであるが、そのように、浅学非才の身で、浅薄な知見をもとに大きな物事を論議したり、しようとしたりすることをいう。また、その到底不可能なことをいう。...
「か」

蛙の子は蛙

分類 ことわざ 意味 子供の性質は、親に似るものだ。子供は親の進んだ道を行くものだ、という意味。 または、つまらない平凡な人間の子は、やはりつまらない平凡な人間にしかならない、という意味も。 蛙(カエル)の子供であるオタマジャクシは、むしろ...
「あ」

雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)

分類 ことわざ 意味 雨風に打たれて世間の様々な苦労を味わうことをいう。 雨に打たれて髪を洗い、櫛の代わりとして風で髪をとかすような、艱難辛苦をすることをいったもの。 荘子から出た言葉。 同類語・同義語 櫛風沐雨(しっぷうもくう) 雨に沐し...
「せ」

世間知らずの高枕(せけんしらずのたかまくら)

分類 ことわざ 意味 他人はあれこれ心配しているのに、世情に疎い人間は平気でのんびりと暮らしている、という意味。 世の中のことを何も知らないものは、何も心配事がなく、夜も枕を高々として安眠することができる、ということから。
「や」

柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)

分類 ことわざ 意味 柔和なものは剛なるものより、かえってよく耐え、害を受けることのないことのたとえ。柔軟な者は強直な者よりもかえって、重い試練や苦難にも耐えるものだ、という意味。 柳の枝はよくしなるため、雪が積もってもしなって雪を落として...
「か」

堅い木は折れる

分類 ことわざ 意味 普段は強健な人間が、かえって大病を患ったり、ぽっくりと死んだりする、という意味。また、健康的な仕事一筋の人間が、何かのきっかけで気力を失うと、思いもかけずに弱点を露呈することをいう。 台風などの荒れた天候の日に、かえっ...
「こ」

転がる石には苔が生えぬ

分類 ことわざ 意味 絶えず転々と仕事を変える人間は、何事も身につかず成功はしない、という意味。 または、勤勉な人間はいつも活動的である、という意味も。 同類語・同義語 転がる石は苔むさず 英語での表記 A rolling stones g...
「き」

木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)

分類 ことわざ 意味 昔の暦で、木を切るのは六月に、竹を切るのは八月に、土塀は乾燥している十月に塗るのが好ましい、という意味。 庭木の手入れや家の手入れについて、人名に喩えて言った言葉。 同類語・同義語 木七竹八塀十郎
「か」

柿を盗んで種を隠さず

分類 ことわざ 意味 柿を盗んでおいて、その柿の種を隠さずにあらわにしておくことから、悪事をしたことの証拠が露呈してわかってしまうことをいう。
「い」

犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)

分類 ことわざ 意味 当たり前で、何の不思議もないこと。物事の分かり切ったことをいう。 犬が西を向けば、尾は当然東を向く、ということから。 同類語・同義語 犬が西向きゃ尾が東 雨が降る日は天気が悪い
「た」

薪を抱いて火を救う(たきぎをいだいてひをすくう)

分類 ことわざ 意味 燃え盛っている火を防ごうとして、薪を抱いてこれを救いに行ってもかえって火は盛んに燃え上がる。そのように、害を除こうとしてかえって害を大きくすることをいう。 また、危険で逆効果な行為をしてしまうこと。 同類語・同義語 薪...