自然

自然 自然

ことわざ・格言・故事のなかで、「自然」に関するもの、「自然」のフレーズが入ってるものをピックアップしています。

「し」

白河夜船(しらかわよふね)

分類ことわざ意味よく眠っていて何が起きたかを少しも知らないこと。何も気づかずにぐっすり眠っていること。京都へ行かないのにいったふりをした人が、白河という地名を聞かれ、川の名前と思って夜中に舟で寝ながら通っただけだから何も知らないと答えた、と...
「う」

鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)

分類ことわざ意味自分に才能もないのに、人の真似をして失敗する人のこと。また、自分の実力や身分をかえりみず、むやみに他の人の真似をして失敗すること。鵜は、水中に潜って魚を捕えることができる。同じように黒い鳥である烏(カラス)が、それを真似て水...
「う」

海千山千(うみせんやません)

分類ことわざ意味長年にわたり世の中のいろいろな経験を重ね、社会の裏も表も、物事の表裏もすべて知り尽くした悪賢い人のこと。また、海に千年も山に千年も過ごすほど、世の中のあらゆる辛苦を経験してきた人。またはそういった経験にものをいわせて、非常に...
「う」

噂をすれば影が差す(うわさをすればかげがさす)

分類ことわざ意味人の噂をしていると、ちょうど話題の本人がやって来るものだ、という意味。「影が差す」とは、姿がちょっと見える、ということ。同類語・同義語噂をすれば影(うわさをすればかげ)
「と」

虎は千里の藪に住む(とらはせんりのやぶにすむ)

分類ことわざ意味優れた人物は奥深い舞台を必要とする、という意味。一日に千里を往復する虎は、狭小な土地には住まない、ということから。同類語・同義語虎は千里続く国ならでは住まず(とらはせんりつづくくにならではすまず)
「き」

錐を以て地をさす(きりをもってちをさす)

分類ことわざ意味貧しい判断で壮大な真理を知ろうとすること。見識の狭いことをいう。錐を地面に刺して、大地の深さを測る、ということから。
「き」

木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)

分類ことわざ意味細かいところに気を取られて物事の全体を捉えることができない、という意味。森の中にある木一本一本に目を奪われて、森全体の様子を見ない、ということから。同類語・同義語木を見て森を見ない(きをみてもりをみない)
「く」

空谷の跫音(くうこくのきょうおん)

分類ことわざ意味思いがけず嬉しいことが起こったのを喜ぶ時に言う言葉。「空谷」は、誰も居ない谷間。「跫音」は、足音のこと。誰も居ない谷間で人の足音が聞こえてきた、ということから。
「し」

死に水を取る(しにみずをとる)

分類ことわざ意味人が死ぬ時に最後まで側について世話をすること。「死に水」は、死んでいく人の口に入れる水(末期の水)のこと。同類語・同義語杓子を定規にする(しゃくしをじょうぎにする)
「こ」

五里霧中(ごりむちゅう)

分類ことわざ意味事情が全く把握できずに、どうすれば良いのか分からなくなってしまうこと。「五里霧」とは、五里四方を包む深い霧のこと。昔中国に五里霧を巻き起こし道も方角も分からなくしてしまう人がいた、という話から、判断に苦しみ進退に苦慮すること...
「ふ」

分相応に風が吹く(ぶんそうおうにかぜがふく)

分類ことわざ意味人それぞれの身分や立場に応じた相応しい処世の法や暮らし方があるものだ、という意味。風というものは、その人に相応しく吹いてくる、ということから。
「え」

蝦踊れども川を出でず(えびおどれどもかわをいでず)

分類ことわざ意味物にはそれぞれ定まった運命というものがあり、器でないことはできない、という意味。海老(エビ)はどんなに跳ね上がっても川からは出ない、ということから。同類語・同義語蝦跳れど斗を出でず(えびおどれどとをいでず)
「け」

月下氷人(げっかひょうじん)

分類故事意味結婚の仲人のこと。月下の老人と、氷上の人という意味。どちらも結婚媒酌人のことを指し、二つ合わせてこのようにいう。唐代の韋固という人が月夜に世の中全体の男女の縁を調べる老人に出会い、十四年先の妻を予言され現実となる話と、狐策という...
「て」

出船によい風は入船に悪い(でぶねによいかぜはいりふねにわるい)

分類ことわざ意味一方に対しては良い条件でも、そのことが他方には悪い条件になる、という意味。船が港から出ていくのに都合良く吹く風は、港に入港しようとする船にとっては都合が悪いものである、ということから。
「て」

鉄を点じて金と成す(てつをてんじてきんとなす)

分類ことわざ意味前人の平凡な言葉を活用して名句にすることをいう。鉄に手を加えて(点じて・滅して)金にする、ということから。
「え」

潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう)

分類故事意味世俗の事は聞きたくないというたとえ。堯帝(ぎょうてい)から天下を譲るという話を聞いた許由(きょゆう)が、耳が汚れたとして潁水という名前の川で耳を洗った、という故事から。
「ら」

落花情あれども流水意なし(らっかじょうあれどもりゅうすいこころなし)

分類ことわざ意味一方には思う心があるけれども、その心が一方には通じない、という意味。散りゆく花は、川の流れに従う心持ちであるけれど、川の水は知らない顔で流れていくものだ、ということから。関連語落花流水(らっかりゅうすい)
「ゆ」

指を見て月を忘る(ゆびをみてつきをわする)

分類ことわざ意味小さなことに熱中して大事なことを忘れること。
「ゆ」

雪の内の芭蕉(ゆきのうちのばしょう)

分類ことわざ意味芸術表現の中で事実に拘らないことをいう。中国の詩人・画家の王家が、その絵の中に雪中の芭蕉という有り得ない構図を描いたことから。
「わ」

渡りに船(わたりにふね)

分類ことわざ意味何かをしようとしたときに、ちょうどそれに都合の良いことに巡り合うことをいう。また、万事好都合に物事が運ぶこと。川を渡りたいと思っている時に、ちょうど船が来る、ということから。