道具

「ぬ」

糠に釘(ぬかにくぎ)

分類ことわざ意味糠に釘を打つのと同じで、まったく手応えがないこと。また、効き目がないことをいう。糠は、玄米などを精白する際に出る粉。糠に釘を打ち込んでも粉のため効き目がないことから。同類語・同義語 豆腐に鎹(とうふにかすがい) 暖簾に腕押し...
「と」

豆腐に鎹(とうふにかすがい)

分類ことわざ意味注意や意見をしても手応えがなく効き目のないことをいう。「鎹(かすがい)」は、二つの材木を接合するためのコの字型の釘のこと。豆腐に鎹を打ち込んでも手応えがないことから。同類語・同義語 糠に釘(ぬかにくぎ) 暖簾に腕押し(のれん...
「か」

眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)

分類ことわざ意味書物を読み、文言の意味や解釈だけでなく、その裏に含まれた著者の意図や思想を読み取ることをいう。目の光が紙の裏側まで突き抜けて見通すということから。読解力の鋭い様子をいう。同類語・同義語 眼光紙背に徹る(がんこうしはいにとおる...
「く」

口も八丁、手も八丁(くちもはっちょう、てもはっちょう)

分類ことわざ意味口先も手先も達者なこと。けなした意味で使うことが多い。櫓(ろ)が八つあり自由に動かすことがのできた舟(八丁櫓)のことから、よくしゃべり、またよく仕事をすること。同類語・同義語 手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう) 口八...
「て」

亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)

分類ことわざ意味一家の主人の好み・趣味であれば、どんな変なものでも家族の者は皆それに従わなければならない。一家の中で亭主が支配力を持つたとえ。主人の好きなものなら、たとえ赤烏帽子のような異様なものでも、家中のものはそれに従う方が無難だ、とい...
「し」

杓子は耳搔きにならず(しゃくしはみみかきにならず)

分類ことわざ意味大きな杓子は耳搔きの代わりにはならない、ということから、形が似ているからといって大きい物は必ずしも小さい物の代わりにはならない、という意味。「大は小を兼ねる」の反対の意味。味噌汁等を掬う杓子は、耳搔きの代わりには使えないこと...
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類ことわざ意味師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。同類語・...
「し」

舌の剣は命を断つ(したのつるぎはいのちをたつ)

分類ことわざ意味言葉を慎まないと、生命を失うことになる、という意味。注意を心掛けないと、言葉は人を傷つけることになり、命取りになりかねない、ということ。同類語・同義語 口は禍のもと 口は禍の門 口と財布は締めるが得 病は口から入り禍は口から...
「し」

死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)

分類ことわざ意味死んだ人の悪口を言ったり責任を追及したりすることをいう。報復的に死者に向かって悪口や雑言を浴びせること。春秋戦国時代に、伍子胥(ごししょ)という者が、楚の都に攻め入ったとき、かねて恨みに思っていた楚の昭王を捜したが見つからず...
「し」

自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)

分類ことわざ意味自らの手中にあり、思うままに使える人や物の事をいう。「自家薬籠」は、知り尽くした自分の家の薬箱のこと。いつでも使いたいときにすぐに使え役に立つもののことをいう。同類語・同義語 自家薬籠(じかやくろう) 自家薬籠中(じかやくろ...
「さ」

三十振袖四十島田(さんじゅうふりそでしじゅうしまだ)

分類ことわざ意味その時期でもない年齢になった女性が、なお化粧をすること。女性が年齢不相応に若い服装や化粧をすることをいう。三十歳で振袖の着物を着て、四十歳で島田の髪を結う、ということから。水商売の女性などの若作りを馬鹿にしていう。
「こ」

弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

分類ことわざ意味その道の名人や達人のような技芸の優れた者でも、失敗することがあるものだ、という意味。弘法大師のような書道の名人でも、時には書き誤ることがある、ということから。「弘法」は、僧侶の空海のことで、嵯峨天皇、橘逸勢と並んで三筆と称さ...
「さ」

皿嘗めた猫が科を負う(さらなめたねこがとがをおう)

分類ことわざ意味主犯や大悪党は捕らえられずに、その下っ端の小物だけが捕らえらること。また、後から行っても割が合わないことをいう。魚を食べた猫は逃げた一方、後で皿だけなめている猫がその罰を受ける、ということから。
「さ」

賽は投げられた(さいはなげられた)

分類ことわざ意味結果はどうあろうと、始まった以上は予定通り行動するしかない、という意味。決心したからには後戻りはできずもう実行するほかない。シーザーがローマへ進軍した際に、ルビコン川を渡ろうとした時の言葉。「賽」は、サイコロのこと。サイコロ...
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類ことわざ意味頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「ろ」

櫓櫂の立たぬ海はなし(ろかいのたたぬうみはなし)

分類ことわざ意味どんな難題でも必ず解決に至る方法は存在するものだ、という意味。海であればどこでも、船のオールである櫓(ろ)や櫂(かい)は用いられるものであり、何事にもこれに対処する方法があることをいう。同類語・同義語 櫓櫂の立たぬ海もなし ...
「は」

半畳を入れる(はんじょうをいれる)

分類ことわざ意味人の言動を非難したり、茶化したりすることをいう。半畳はござの大きさで、昔、芝居小屋で見物人が敷いた畳のこと。芝居で役者の芸や筋立てに対する不満や反感の気持ちを表現するために、その半畳を舞台に投げた。これより転じて、芸に対して...
「ひ」

瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)

分類ことわざ意味意外な所から意外な物が出てくること。道理上、有り得ないことが起こること。また、思いがけないことや冗談を言ったことが事実になること。瓢箪の小さな口から、出てくるはずがない駒(馬)が飛び出した、という意味から。同類語・同義語 瓢...
「た」

大根を正宗で切る(だいこんでまさむねをきる)

分類ことわざ意味正宗は稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀のこと。大根を切るために名刀である正宗を使用して切ることから、立派なものをつまらない用途に使用する、また、使用方法が適切でないことをいう。また、実力のある人物なのに、つまらない仕事をさせる...
「き」

机上の空論

分類ことわざ意味頭の中で考えただけの、実際には役には立たない考えや計画のこと。机の上で考えた役立たない考えや計画、という意味から。同類語・同義語 画餅に帰す 画餅 絵に描いた餅 畳の上の水練