は行

「ひ」

人を見たら泥棒と思え(ひとをみたらどろぼうとおもえ)

分類ことわざ意味人を軽々しく信用しないで、疑ってかかれ、という教え。思いがけない人が泥棒だったりするものであるから、滅多に人を信用してはいけない。人を見たら泥棒だと思っていた方が被害が少なくて済む、ということから。対義語・反対語渡る世間に鬼...
「ひ」

人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)

分類ことわざ意味他人の大事にしている物を勝手に利用して、自分の利益を図ること。同類語・同義語人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょうする)
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人の物を自分の物のように使って、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)人の太刀で功名する(ひとのたち...
「ひ」

人の牛蒡で法事する(ひとのごぼうでほうじする)

分類ことわざ意味他人に便乗して物事を済ますこと。また、他人の物を借りてきて、己の義務を果たすこと。先祖の法事は自分の義務なのに、他人の材料を使って行うことから。同類語・同義語人の賽銭でつば口たたく(ひとのさいせんでつばぐちたたく)
「ひ」

人の七難より我が十難(ひとのしちなんよりわがじゅうなん)

分類ことわざ意味他人より自分の方が欠点が多いのに、それでも他人の欠点の方がよく目につき、自分の欠点はなかなか目につかないものだ、という意味。同類語・同義語人の七難より我が八難(ひとのしちなんよりはちなん)人の七難は見ゆれど我が十難は見えず(...
「ひ」

人の十難より我が一難(ひとのじゅうなんよりわがいちなん)

分類ことわざ意味他人の身に降りかかった大きな困難は何でもないが、自分の事だと、わずか一つの困難でも大問題だ、という意味。
「ふ」

蚊虻牛羊を走らす(ぶんぼうぎゅうようをはしらす)

分類ことわざ意味小さな者が大きな者を動かすことをたとえた言葉。小さな者でも大きくて強い者に揺さぶりをかけ動揺させられる、ということ。「蚊虻」は、蚊(カ)と虻(アブ)のこと。これらのような小さな虫でも、大きな牛や羊に集ると、うるさがって走り出...
「ふ」

分別過ぎれば愚に帰る(ぶんべつすぎればぐにかえる)

分類ことわざ意味あまりに考えすぎると、かえって愚策に陥ることをいう。分別は物事の理非をわきまえることだが、それも考えすぎるとかえって失敗する、ということ。同類語・同義語分別過ぐれば愚に帰る
「ふ」

文人相軽んず(ぶんじんあいかろんず)

分類ことわざ意味文人墨客は、自尊心が高いので自分自身を高く構えて、互いに軽蔑し合っているきらいがある、という意味。
「ふ」

分相応に風が吹く(ぶんそうおうにかぜがふく)

分類ことわざ意味人それぞれの身分や立場に応じた相応しい処世の法や暮らし方があるものだ、という意味。風というものは、その人に相応しく吹いてくる、ということから。
「ひ」

人食い馬にも合口(ひとくいうまにもあいくち)

分類ことわざ意味世間から疎まれるような乱暴で手に負えない人でも良く気の合う仲間や、頭が上がらない人はある、という意味。どんな人間にも仲間はあることをいう。人間に噛みつく癖のある荒馬でも、相性の良い乗り手には大人しいものだ。また、その荒馬にも...
「ひ」

人の痛いのは三年でも辛抱する(ひとのいたいのはさんねんでもしんぼうする)

分類ことわざ意味他人の苦痛には同情をしないこと。他人の苦痛はいくら長くても辛抱する、ということから。他人がどんなに困っていても、それが自分に関係してこない限り、人間は全く平気でいられるものである、ということ。
「ほ」

忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)

分類ことわざ意味忙しい中にも一時のんびりすることがあること。「忙中」は、忙しい最中。「閑」は、暇のこと。
「ほ」

蒲柳の質(ほりゅうのしつ)

分類ことわざ意味生まれつき身体が弱いこと。ひ弱な体質のこと。「蒲柳」は、カワヤナギ(川柳)のこと。カワヤナギは、秋になると葉が早々と落ちることから。
「ほ」

盆と正月が一緒に来たよう(ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう)

分類ことわざ意味非常に忙しいことの形容。また、嬉しいことが重なること。賑やかになるお盆とお正月が同時に来たような、ということから。同類語・同義語盆と正月が一緒に来たような
「ほ」

本来無一物(ほんらいむいちぶつ)

分類ことわざ意味心は本来、空虚で何物も存在しない。すべての物は仮のもので実ではない、という意味。
「ふ」

故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)

分類ことわざ意味古いことを研究して新しい道を発見する。昔のことをよく調べ、そこから新しい考えを見つけ出すこと。『論語』のなかの孔子の言葉。同類語・同義語温故知新(おんこちしん)
「ふ」

古川に水絶えず(ふるかわにみずたえず)

分類ことわざ意味古く由緒のあるものは滅びることはない、という意味。同類語・同義語古川に水絶えぬ(ふるかわにみずたえぬ)
「へ」

糸瓜の皮とも思わず(へちまのかわともおもわず)

分類ことわざ意味少しも意に介さないこと。何の役にも立たない詰まらないもののことを「(ヘチマ)糸瓜の皮」といい、そこから転じて、何とも思わない状態のことをいう。ヘチマは、本体である繊維を用いるものであり、その皮は役に立たない、ということから。
「へ」

平気の平左(へいきのへいざ)

分類ことわざ意味全く平気であることを、人の名前のようにして言った言葉。同類語・同義語平気の平左衛門(へいきのへいざえもん)