kotowazakaku01

「む」

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)

分類ことわざ意味道理に背く不正なことが世間で行われると、道理にかなった正しいことは行われなくなる、という意味。無理と道理との両立が難しいことをいう。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも引っ込めることをいう。道理を無視したことが...
「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類ことわざ意味どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。同類語・同義語 義理と褌は欠かせぬ 義理と...
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類ことわざ意味煩悩の容易に去り難いことをいう。「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類ことわざ意味やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。「臑」は「脛」とも書く。同類語・同義語 脛に...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類ことわざ意味心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきず...
「す」

脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきずもてばかやはらはしらぬ)

分類ことわざ意味後ろ暗いもののある人や心にやましいことのある人は、世間を渡るにも注意深くひっそりと生きていかなければならない、という意味。怪我をしていなければどんな所でも平気で走っていけるが、脛に傷があると、茅原(萱原)のような所は走ること...
「の」

嚢中の錐(のうちゅうのきり)

分類ことわざ意味優れた才能は、他人が覆い隠そうとしても自然と世に現れるものである、という意味。「嚢(のう)」は、袋。袋に錐(きり)を入れると、錐の尖った先端が袋を破って突き出てしまうことから。
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類ことわざ意味何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もある。
「ふ」

無精者の一時働き(ぶしょうもののいっときばたらき)

分類ことわざ意味日頃から怠けている者が急に働き出しても、一時だけのことで長続きはしない、という意味。
「た」

掌を反す(たなごころをかえす)

分類ことわざ意味態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。同類語・同義語 掌を反すが如し(た...
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類故事意味艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえて袋に入れ...
「ま」

まさかの友こそ真の友(まさかのともこそしんのとも)

分類ことわざ意味逆境にあるときにこそ真実の友情が分かる、という意味。危機に陥って、まさか誰も助けてくれないと思ったときに助けてくれる友人こそ、本当の友である、ということから。英語での表記A friend in need is a frien...
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類ことわざ意味調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅に鶯(う...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類ことわざ意味同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにから...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類ことわざ意味忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)
「お」

老い木に花咲く(おいきにはなさく)

分類ことわざ意味衰えてしまったものが再び盛んになることをたとえた言葉。また、一度弱まったものが再び力を取り戻してくることをいう。年を取った木に花が咲く、ということから。同類語・同義語 老木に花の咲く 老い木に花 老い木に花が咲く 埋もれ木に...
「と」

堂が歪んで経が読めぬ(どうがゆがんできょうがよめぬ)

分類ことわざ意味自分の落ち度や怠慢を棚に上げて、他のことを理由にこじつけ、言い逃れをすること。また、重々しく見せてもったいぶるが何もしないことをいう。お経がよく読めないのは、仏堂が歪んでいるからだ、というこじつけから。同類語・同義語 堂が歪...
「い」

石地蔵に蜂(いしじぞうにはち)

分類ことわざ意味なんら痛みも痒みも感じないことのたとえ。石でできた地蔵というものは、蜂に刺されても痛くも痒くもない、ということから。同類語・同義語 牛の角を蜂が刺す(うしのつのをはちがさす)
「み」

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

分類ことわざ意味大変な困難に直面した時は、自分の身を犠牲にするほど、また、命を捨てるほどの決心で頑張ってこそ、はじめて活路が見出せるものだ、という意味。また、我欲を捨ててこそ安泰にもなり得る、という意味も。水に溺れた時は、死んだつもりで流れ...
「は」

張子の虎(はりこのとら)

分類ことわざ意味実力も無いくせに威勢だけはよく虚勢を張る人のこと。あるいは、何事にもただ首を縦に振る人のこと。または、首をよく振り動かす癖のある人のこともいう。「張子の虎」は、紙と竹で作った張子でできた虎の形の郷土玩具のこと。首の部分がゆら...