自然

「ぬ」

濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)

分類ことわざ意味何事につけても失敗しないようにあらかじめ準備をしておくこと。また、非常に手回しの良いことをいう。雨に濡れないように先に傘を用意する、ということから。同類語・同義語転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
「み」

源清ければ流れ清し(みなもときよければながれきよし)

分類ことわざ意味根本が正しい時はその結果も良い、ということをたとえた言葉。どんなことでも根本が正しければその結末もまた正しいものである、という意味。水源が清く澄んでいる川は、その下流もまた清く澄んでいるはずである、ということから。
「や」

藪から棒(やぶからぼう)

分類ことわざ意味前触れもなく、突然である様子。出し抜けにすること。思いがけないこと。唐突なこと。薮から急に棒を突き出すとびっくりする、ということから。同類語・同義語藪から棒を突き出す(やぶからぼうをつきだす)寝耳に水(ねみみにみず)窓から槍...
「ね」

寝耳に水(ねみみにみず)

分類ことわざ意味不意の出来事に大変驚くこと。思いがけない出来事にひどく驚く様子。睡眠中の耳に水を入れられた時にような、ということから。また、寝ている時に水が押し寄せる音を聞く、ということから。同類語・同義語藪から棒(やぶからぼう)藪から棒を...
「き」

北山時雨(きたやましぐれ)

分類ことわざ意味空腹になってきたこと。お腹が空いてきたことを、しゃれて「北山」という。「時雨」は、調子をつけるためのもので意味はない。
「ひ」

瓢箪の川流れ(ひょうたんのかわながれ)

分類ことわざ意味うきうきして落ち着かない様子をたとえた言葉。瓢箪のように、軽い物体が川へ流れる様子から。
「て」

天狗も雨宿り(てんぐもあまやどり)

分類ことわざ意味絶対に濡れていく訳にはいかないときの言い方。雨が降るときは、天狗でさえも雨宿りをするしかない、ということから。
「や」

山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにとうとからず)

分類ことわざ意味どんなに見かけや外観が良くても、中身や内容が伴わなければ立派とはいえない。物事は見かけよりも中身が大事である、という意味。山は高いから価値があるのではなく、樹木が生い茂ってからこそ価値がある、ということから。「山高きが故に貴...
「し」

霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)

分類ことわざ意味物事の兆候によって、大事の来るのを予想することができるから、災いの来ない前にかねて用心すべきである、という意味。霜を踏むしだいて歩くようになると、やがて数日のうちに固い氷の張る厳しい冬の季節がやってくるのが分かるようになる、...
「や」

焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)

分類ことわざ意味一度険悪な関係になった者同士が、また元通りに仲良くなること。以前関係があって縁が切れた人が、また、元の状態に戻ることをいう。「焼け木杭」は、一度も得て黒焦げになった杭のことで、火が付き易いことから、男女の関係についていう。「...
「や」

焼け石に水(やけいしにみず)

分類ことわざ意味少しばかりの援助や努力では、ちっとも役に立たないこと。また、やるにはやってみたが、少しの効き目もないこと。焼けて熱くなった石に、少しぐらいの水をかけても、すぐに蒸発して乾いてしまい効果がない、ということから。
「こ」

氷を叩いて火を求む(こおりをたたいてひをもとむ)

分類ことわざ意味手段を間違えて物事がうまくいかないことをいう。できもしないことを求めることのたとえ。
「ひ」

尾生の信(びせいのしん)

分類ことわざ意味固く約束を守ること。信義の熱いこと。また、約束を固執する馬鹿正直のたとえ。中国の春秋時代、尾生という男が橋の下で女と会う約束をした。ところが女はやって来ない。やがて大雨で水が増水してもなお女との約束を守って去らず、ついには柱...
「ひ」

低き所に水溜まる(ひくきところにみずたまる)

分類ことわざ意味利益にあるところには人が集まる、という意味。また、悪者がいるところには、悪者が集まる、という意味も。水というものは、低地に流れて溜まる、ということから。
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類ことわざ意味一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落花枝に帰らず...
「ふ」

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

分類ことわざ意味一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出世して太...
「ひ」

氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)

分類ことわざ意味性質が正反対で一致しないこと。「氷炭」のは、氷と炭の意味。冷たい氷と熱せられた炭は、お互いに相手を受け入れられない、ということから。
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類ことわざ意味血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。英語での表記Blood is...
「こ」

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

分類ことわざ意味仲の悪い同士が、共通の困難や利害に対して協力し合うこと。あるいは、それから転じて、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせることをいう。「呉「越」は、中国・春秋時代の国の名前(対立国)。呉と越の国は互いに仲が悪かったが、同じ舟に乗...
「せ」

清濁併せ吞む(せいだくあわせのむ)

分類ことわざ意味度量が大きく心が広いことをいう。広い心を持って、付き合う人は善人も悪人も区別しないで全てを受け入れる。きれいな水(清流)と濁った水(濁流)である「清濁」を受け入れる(飲み込む)海のように、気に入った人だけでなく嫌な人、嫌いな...