道具

道具に関する ことわざ・格言・故事 道具

ことわざ・格言・故事のなかで、「道具」に関するもの、「道具」類のフレーズが入ってるものをピックアップしています。

「か」

櫂は三年、櫓は三月(かいはさんねん、ろはみつき)

分類ことわざ意味何事も上達するまでにはある期間の練磨が必要である、という意味。櫂を操るようになるまでには三年、櫓を操るようになるまでには三月の歳月を要する、ということから。「櫂」と「櫓」はどちらも舟を動かすための道具で、「櫂」は平たい板(ブ...
「す」

擂粉木で重箱を洗う(すりこぎでじゅうばこをあらう)

分類ことわざ意味隅々まで行き渡らないようにすることをいう。擂粉木(すりこぎ)で重箱を洗おうとすると、重箱の隅まで綺麗に洗えないことから。
「ふ」

武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)

分類ことわざ意味武士たるもの貧しくとも不義を行わず誇り高く生きることをいう。また、武士は気位を高く持って人に弱みを見せてはならない、という意味。「高楊枝」は、食後に悠然と使う楊枝のこと。武士は、貧しいために食事が出来なくてもひもじそうな顔一...
「き」

錐を以て地をさす(きりをもってちをさす)

分類ことわざ意味貧しい判断で壮大な真理を知ろうとすること。見識の狭いことをいう。錐を地面に刺して、大地の深さを測る、ということから。
「き」

錐は嚢を通す(きりはふくろをとおす)

分類ことわざ意味人より優れた才能を持っている人間は、どんなところにいても、誰よりも抜きん出てその頭角を現し、人に知られるものである、という意味。錐を袋の中に入れると、その先端が袋を突き通して出てくるものだ、ということから。同類語・同義語嚢中...
「く」

釘を刺す(くぎをさす)

分類ことわざ意味約束が守られるように相手に念を押すこと。釘を打ち付けてしっかりと固定する、ということから。
「ひ」

人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)

分類ことわざ意味他人の大事にしている物を勝手に利用して、自分の利益を図ること。同類語・同義語人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょうする)
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人の物を自分の物のように使って、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)人の太刀で功名する(ひとのたち...
「さ」

鞘はなくとも身は光る(さやはなくともみはひかる)

分類ことわざ意味問題は形ではなく中身である、という意味。刀は鞘に入っているものであるには違いないが、鞘が無くとも刀の光具合に変わりはない、ということから。同類語・同義語杓子を定規にする(しゃくしをじょうぎにする)
「し」

杓子定規(しゃくしじょうぎ)

分類ことわざ意味全てを一つ方法や形式に当てはめようとして、融通が利かない様子をいう。「杓子」は、汁物などをすくう道具。杓子の曲がった柄を、真っ直ぐでなければならない定規の代わりに無理矢理使って、間違った基準で物を計ろうとする、ということから...
「さ」

匙の先より口の先(さじのさきよりくちのさき)

分類ことわざ意味技術はさほどでもないのに、お世辞だけはうまい医者のことをいう。「匙」は、医者が薬の調合に使用するスプーン形状の道具のこと。
「た」

大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)

分類ことわざ意味立派なものを詰まらない用に使い、使用の方法が適当でないこと。また、実力のある人物なのに詰まらない仕事をさせること。「正宗」は、稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀。その刀で大根を切る、ということから。同類語・同義語大根を正宗で切る...
「た」

伊達の薄着(だてのうすぎ)

分類ことわざ意味着ぶくれの不格好を嫌い、寒い時でも我慢して薄着をすること。「伊達」は、見栄を張っておしゃれな様子をすること。戦国大名の伊達政宗の派手な服装からきたといわれる。
「こ」

コロンブスの卵(ころんぶすのたまご)

分類ことわざ意味後で考えると誰でもできそうな平易なことでも、初めに考え付いたり、それを行動に起こすことは、大変難しいことだ、という意味。新大陸を発見したコロンブスが、ある時「そんな発見なら誰にでもできる」と人から言われた。コロンブスは、茹で...
「え」

似非侍の刀いじり(えせざむらいのかたないじり)

分類ことわざ意味力の無い者に限って、実力を大袈裟に見せかけ、空威張りするものである、という意味。「似非侍」は、武士にあるまじき行動をする武士のこと。臆病な侍に限って、何かというとすぐに刀を振り回して人を脅かすものである、ということから。
「り」

両天秤に掛ける(りょうてんびんにかける)

分類ことわざ意味対立する両方に関係をつけておき、どちらかに転んでも自分は損をしないようにすること。二股をかけておくこと。「両天秤」は、計量器の天秤のこと。棒の真ん中を支えとして、両端に物を載せて二つの皿の釣り合いをとって量ることから。同類語...
「と」

灯台下暗し(とうだいもとくらし)

分類ことわざ意味自分の身近なことは案外分からないものだ、という意味。「灯台(燈台)」は、昔、蠟燭(ロウソク)を立てる明かりを灯すための台のことで、遠くは明るいがそのすぐ下は陰になって暗い、ということから。遠いことはよく気が付くが、身近にある...
「と」

冬扇夏爐(とうせんかろ)

分類ことわざ意味時勢に合わず、何の役にも立たないこと。冬の扇、夏の炉(暖炉)、ということから。
「う」

魚を得て筌を忘る(うおをえてせんをわする)

分類ことわざ意味目的が達成されると。、それまでの手段や人の恩恵等を忘れてしまうことのたとえ。魚を捕獲してしまった後、魚を入れる筌(うけ)という道具を忘れてしまう、ということから。
「て」

天を指して魚を射る(てんをさしてうおをいる)

分類ことわざ意味求める方法が間違っている時は無益なことである、という意味。空にめがけて魚を矢で射ようとしても到底実現不可能なことである、ということから。