「ひ」

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貧乏暇なし(びんぼうひまなし)

分類ことわざ意味貧乏であるために生活に追われて暇が無い、という意味。貧乏をしているといつも生活に追われて食うためにせっせと働かなければならず、趣味や娯楽、遊びに興じている暇などは全く無い、ということ。同類語・同義語 浪人暇なし(ろうにんひま...
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匹夫も志を奪うべからず(ひっぷもこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味「匹夫」はスケールの小さい、つまらない人間のこと。その匹夫でも、堅固な志をしっかりと持つ者は、誰もその志を動かすことができない、という意味。論語にある句。同類語・同義語 匹夫も志を奪う可からず 三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪...
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百日の説法屁一つ(ひゃくにちのせっぽうへひとつ)

分類ことわざ意味長年の苦労もわずかな失敗で無効になることをいう。百日かかって行った説法も、うっかりやったひとつの屁で、フイになるという意味から、長い間の懸命な苦労もちょっとしたしくじりで駄目になるものだということ。
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冷酒と親の意見は後薬(ひやざけとおやのいけんはあとぐすり)

分類ことわざ意味後になって効いてくることをいう。冷酒は飲んでいる時にはさほどでもないが、時間が経つにつれて効いてくる。それと同じで、親の意見もその時は馬鹿にしたりするが、ずっと後になって思い当たるようになり、親の有難味が分かってくるものだ、...
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飛耳長目(ひじちょうもく)

分類ことわざ意味物事の観察に鋭く深いことをいう。観察力や情報収集力があり、物事に精通していること。居ながらにして遠くのことを聞き、古のことを見る、ということから。遠くのことを聞く耳と、遠くのものを見る目を持つ、ということ。同類語・同義語 長...
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百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)

分類ことわざ意味工夫をして努力をしたうえに、さらに努力と工夫を重ねて進歩を求めようとすること。また、さらに勇気を振るうことをいう。既に至り尽くながらさらに向上の工夫をこらす、という意味。百尺もある長い竿の先まで登ったのに、さらにもう一歩を勧...
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貧すれば鈍する(ひんすればどんする)

分類ことわざ意味貧乏になると人は愚鈍になる、という意味。貧乏をすると暮らすことだけで精一杯で、知恵も鈍り、心が卑しく意地汚くなる、ということ。「鈍する」は「貪する」とも書く。「貪」は、意地汚いという意味。貧乏になると本性がさもしくなり、諸事...
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人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)

分類ことわざ意味噂というものはすぐに広まるけれど、そう長くは続かず、しばらくすれば自然と消えていってしまうものだ、という意味。世間の噂も七十五日すれば、消え失せてしまうものだ、ということから。同類語・同義語 人の上は百日
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人は一代名は末代(ひとはいちだいなはまつだい)

分類ことわざ意味人の命は死ねばなくなるが、その名前は良くも悪くも永く人々の記憶に残るものであるから、立派なことで名が残るようにしなさい、という意味。現世の栄華よりも後世に残る名が大切である、ということ。「一代」は、生まれてから死ぬまで。「末...
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人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
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匹夫の勇(ひっぷのゆう)

分類ことわざ意味血気にはやった勇気(小勇)。浅はかな人の勇気をいう。匹はスケールの小さいこと。同類語・同義語 暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)
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庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)

分類ことわざ意味一部分を貸しただけのつもりでいたら、それに付け込まれて、いつの間にか全部を取られてしまう、という意味。また、世話をした相手から損害を受けることをいう。軒先を貸しただけのつもりが、いつの間にか家の全部を取られた、ということから...
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微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)

分類ことわざ意味非常に細かいところまで行き届くこと。「微」も「細」も小さく細かいところという意味。「穿つ」は、物事を深く掘り下げるという意味。
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左団扇で暮らす(ひだりうちわでくらす)

分類ことわざ意味苦労をせずに安楽に暮らすこと。左手に団扇を持ってゆっくりと仰ぎながら毎日を過ごす、ということから。
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人の口に戸は立てられぬ

分類ことわざ意味口に戸が立てられれば、人の噂も止められるが、そうはいかず、世間の噂や批評は放っておくしかない、という意味。また、噂はすぐに広まり、広まるのを止めることはできない、という意味も。家の戸を閉めるように、口に戸を立てて閉めることは...
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百足の虫は死して僵れず(ひゃくそくのむしはししてたおれず)

分類ことわざ意味助ける者が多いと、容易に滅びないことをいう。百足とはムカデのこと。ムカデは足が多いので、死んでも、横に倒れたり仰向けになったりすることはない、という意味から。多い足が助け手となって、なかなか滅びないで済むということ。同類語・...
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瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)

分類ことわざ意味意外な所から意外な物が出てくること。道理上、有り得ないことが起こること。また、思いがけないことや冗談を言ったことが事実になること。瓢箪の小さな口から、出てくるはずがない駒(馬)が飛び出した、という意味から。同類語・同義語 瓢...
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人には添うてみよ馬には乗ってみよ(ひとにはそうてみようまにはのってみよ)

分類ことわざ意味軽々しく判定すべきではない、また、実際に試してみよ、という意味。馬の良し悪しは実際には乗ってみなければわからないように、人も親しく付き合ってみなければ、その人の良し悪しはわからないものだ、ということから。同類語・同義語 人に...
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人の振り見て我が振り直せ

分類ことわざ意味他人の行為に照らして、我が行為を改めるべきである、という意味。他人の行いの善悪を見定めて、自分を反省し直すところがあれば直すべきだ、ということ。「振り」は、態度、行為という意味。同類語・同義語 人こそ人の鏡なれ(ひとこそひと...
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人こそ人の鏡なれ(ひとこそひとのかがみなれ)

分類ことわざ意味他人の行為を見て我が戒めとする、という意味。鏡を見て自分の姿を直すのと同じで、他人の言動は自分の言動を直すよい手本になる、ということ。同類語・同義語 人の振り見て我が振り直せ 他山の石