な行

「な」

泣く子は育つ(なくこはそだつ)

分類 ことわざ 意味 よく泣く子は丈夫に育つものだ、という意味。 赤ん坊や子供が大きな声で泣くのは元気な証拠である。赤ん坊や子供が泣くことは大変な運動であり、そのため身体が健全で元気に育つといわれる。 同類語・同義語 寝る子は育つ(ねるこは...
「な」

流れを汲みて源を知る(ながれをくみてみなもとをしる)

分類 ことわざ 意味 人の行為を見て、その心の善悪を推し量ることができるこという。また、人の言動をじっくり見れば、その人の気持ちや性格が自然に判断できる、ということ。 流れている水を汲んで、その流れの源の様子が推測できる、ということから。
「な」

内憂外患(ないゆうがいかん)

分類 ことわざ 意味 国内の心配事と、外国の間に生じる国際上の心配事。また、団体の内部の心配事と、外部からもたらされる心配事。内外の憂いのこと。または、心配事が絶えないことをいう。 「内憂」は、国内や内部の悩みや苦しみのこと。「外患」は、外...
「な」

ない袖は振れぬ(ないそではふれぬ)

分類 ことわざ 意味 何もかもすっかりなくなって、どうすることもできない状態をいう。何を言われても、何と思おうと、実際にないものは出しようがないこと。金銭についていうことが多い。 袖の無い着物では振りたくても袖を振ることができない、というこ...
「ね」

猫に小判(ねこにこばん)

分類 ことわざ 意味 どんなに立派なものでも、価値が分からない人には、何の役にも立たない、という意味。価値が分からず何も感じないことのたとえ。 猫に小判(昔のお金で大金を示す)を与えても、ちっともありがたがらない、ということから。 同類語・...
「ね」

寝た間は仏(ねたまはほとけ)

分類 ことわざ 意味 眠っている間は、心配事も忘れて極楽にいるようだ、という意味。極楽の仏様のように心配事も苦労もない様子をいう。 また、どんな人でも眠っている時は、仏様のように無心、無我でいられることもいう。 同類語・同義語 寝る間が極楽...
「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類 ことわざ 意味 些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。 鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。 同類語・同...
「な」

無くて七癖(なくてななくせ)

分類 ことわざ 意味 人には多かれ少なかれ癖というものがあるものだ、という意味。癖の無い人はまず居ない、ということ。 癖が全然無いように見える人でも、七つぐらいはあるものだ、ということから。 「なくて七癖、あって四十八癖」と続き、無いといっ...
「ね」

鼠の嫁入り(ねずみのよめいり)

分類 ことわざ 意味 物事はあれこれ選んでも結局は変わりばえのしないところに落ち着くものだ、という意味。 鼠(ネズミ)の夫婦が娘に天下一強い婿を取ろうと考え、太陽に話を持ち掛けたが、太陽の光を遮る雲がもっと強いと言ったことから、強い者は順に...
「に」

煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)

分類 ことわざ 意味 どんなにしても思い通りにならないこと。また、人物が大変悪賢くて扱いに困ること。持て余すこと。 生で食えない食べ物は、煮るか焼くかして食うが、それでもまだ食えない、ということから。 同類語・同義語 煮ても焼いても食えない
「に」

肉を切らせて骨を切る(にくをきらせてほねをきる)

分類 ことわざ 意味 自分もかなりの痛手を受けながら、相手にそれ以上の痛手を与える。多少の被害を恐れずに捨て身で打ち勝とうとすること。 自分の肉が切られる犠牲は覚悟の上で危ない思いをして敵に対し、、相手の骨を切って倒す、ということから。 同...
「に」

にわか長者はにわか乞食(にわかちょうじゃはにわかこじき)

分類 ことわざ 意味 一度に財産を築き上げる人間は、また一度に財産を失って乞食になる程落ちぶれるものである、という意味。
「の」

飲む打つ買うの三拍子(のむうつかうのさんびょうし)

分類 ことわざ 意味 酒と博打、女の三つで、男の道楽の三拍子。
「ね」

猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)

分類 ことわざ 意味 素晴らしい計画も実行者がいなければ議論倒れだ、ということ。また、良い考えだが、実際には難しくて実行できないこと。または、実行が困難なことでも、提案するだけなら楽だということ。 鼠(ネズミ)が猫から身を守るために、襲って...
「な」

名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる)

分類 ことわざ 意味 名誉を得るよりも、利得を得る方が良い、という意味。うわべの名誉や体裁など捨てても良いから、こだわらずに実利、実益を取る方が利口であるし大事である、ということから。 「名」は名声。「実」は実質・内容の意味。 同類語・同義...
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類 ことわざ 意味 いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。 「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日...
「に」

女房は半身上(にょうぼうははんしんじょう)

分類 ことわざ 意味 家が栄えるかどうかは、妻の良し悪しで決まることをいう。 「身上」は家の財産のこと。女房はその半分程の価値があることから、妻によって家の盛衰が半ば定まることをいう。
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類 ことわざ 意味 思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。 前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴か...
「な」

泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)

分類 ことわざ 意味 聞き分けの無い人に正しい道理を説いても無駄である、という意味。 「地頭」は、平安時代から鎌倉時代にかけて荘園といわれた土地を司った職名で、過酷で横暴な支配を敷いて当時の権勢を欲しいままにしていたため、泣く子と同じで地頭...
「の」

暖簾に腕押し(のれんにうでおし)

分類 ことわざ 意味 力を入れても少しも手応えがないこと、また、張り合いのないことを言う。 店の入り口に吊るした暖簾を力いっぱい押しても手応えがないことから、相手がいい加減で張り合いもなく頼りないこと、という意味。少しも手応えのないことのた...