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天を幕とし地を席とす(てんをまくとしちをせきとす)

分類ことわざ意味志が広大なことをいう。「幕」は天幕・屋根のこと。「席」は座席、座るところ。天を屋根とし、地を座席とする、ということから。
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天下は天下の天下なり(てんかはてんかのてんかなり)

分類ことわざ意味天下は天下の人の共同の天下であり、ある一人の私有物ではない、という意味。
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天知る神知る我知る子知る(てんしるかみしるわれしるししる)

分類ことわざ意味不正や悪事はいつかは必ず露見する、という意味。誰も知らないと思って悪事をはたらいても、天も地も自分も他人も気付いている、ということから。同類語・同義語 天知る地知る(てんしるちしる)
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天知る地知る(てんしるちしる)

分類ことわざ意味不正なことは必ず露見する、という意味。自分が犯した不正な行為は、自分一人だけしか知っている者はいないと思うのは誤りで、天や地が知っている、ということから。同類語・同義語天知る地知る我知る人知る(てんしるちしるわれしるひとしる...
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天を指して魚を射る(てんをさしてうおをいる)

分類ことわざ意味求める方法が間違っている時は無益なことである、という意味。空にめがけて魚を矢で射ようとしても到底実現不可能なことである、ということから。
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手ですることを足でする(てですることをあしでする)

分類ことわざ意味当然すべきことをしないで、してはならない誤ったことをする、という意味。
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出船によい風は入船に悪い(でぶねによいかぜはいりふねにわるい)

分類ことわざ意味一方に対しては良い条件でも、そのことが他方には悪い条件になる、という意味。船が港から出ていくのに都合良く吹く風は、港に入港しようとする船にとっては都合が悪いものである、ということから。
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手本は説法に勝る(てほんはせっぽうにまさる)

分類ことわざ意味口先で立派な意見を述べて忠告するよりも、実際に自分で手本を示す方が効果がある、という意味。英語での表記Examples are better than precept.
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出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)

分類ことわざ意味あまり差し出た振る舞いをすると、他人から責められたり、あまり人より優れていると、他人から嫉妬したりして災難に遭う、という意味。杭は高さを揃えて打つもので、杭の頭が出すぎていると打たれる、ということから。同類語・同義語出る釘は...
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鉄を点じて金と成す(てつをてんじてきんとなす)

分類ことわざ意味前人の平凡な言葉を活用して名句にすることをいう。鉄に手を加えて(点じて・滅して)金にする、ということから。
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亭主関白(ていしゅかんぱく)

分類ことわざ意味夫(亭主)が、一家の中で絶対的な力を持っていること。また、非常に威張ること。主人が客よりも上座を占める、という意味も。「関白」は、昔の政治の最高の位。亭主が一家の関白である、ということから。
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敵なきに矢を放つ(てきなきにやをはなつ)

分類ことわざ意味目的がないのに無駄に事を為すこと。射るべき敵も居ないのに、矢を放つ、ということから。
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木偶も髪形(でくもかみかたち)

分類ことわざ意味外見で中身の価値が決まることをいう。「木偶」は人形のこと。人形でも、髪型を綺麗にすると生きているように見える、ということから。
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手出し十層倍(てだしじゅうそうばい)

分類ことわざ意味先に喧嘩を仕掛けた方が、十倍の罪がある、という意味。
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亭主八杯客三杯(ていしゅはっぱいきゃくさんばい)

分類ことわざ意味主人がお客よりも多く飲食すること。また、お酒を振る舞うときには客は遠慮しがちなものであるから、亭主が客よりも沢山飲んでもてなすのが良い、という意味も。同類語・同義語亭主三杯客一杯(ていしゅさんばいきゃくいっぱい)
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手酌貧乏(てじゃくびんぼう)

分類ことわざ意味お酒を飲む時には、誰かに酌をしてもらって飲むとうまいが、自分一人で酌をするのはいかにも貧乏じみている、という意味。また、お酒は誰か他の人と飲んでこそ美味しいものであるが、そのうえに一人になってもお酒を飲むようになると、酒代が...
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天を怨みず人を咎めず(てんをうらみずひとをとがめず)

分類ことわざ意味たとえ不遇であっても、天を恨むことをせず、また、人を咎めることもせず、自分自身の信ずるところに向かって修養し努力をするばかりである、という意味。論語にある句。
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天狗も雨宿り(てんぐもあまやどり)

分類ことわざ意味絶対に濡れていく訳にはいかないときの言い方。雨が降るときは、天狗でさえも雨宿りをするしかない、ということから。
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寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにもおにがすむ)

分類ことわざ意味慈悲深い人の近くにも恐ろしい心を持った人が住むものである、という意味。世の中は善人と悪人が混じり合っているものである、ということ。慈悲深い仏を祭る寺の近く(隣)に鬼が棲むものだ、ということから。同類語・同義語 寺の隣に鬼が住...
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天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)

分類ことわざ意味異なった方面の両方に優れた才能を発揮できる人間は居ない、という意味。一人の人間がいくつもの優れた素質や才能を持っているものではない、ということ。天は、人間に優れたものを一つだけ与えるが、決して二つは与えないものである、という...