た行

「た」

大巧は拙なるが如し(たいこうはせつなるがごとし)

分類ことわざ意味本当の名人は小細工を弄しないもので、一見拙く(つたなく)見えるものである、という意味。また、本当に巧妙なものというのは、一見下手くそに見えるものである、ということ。同類語・同義語大巧は拙なるが若し
「た」

大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)

分類ことわざ意味立派なものを詰まらない用に使い、使用の方法が適当でないこと。また、実力のある人物なのに詰まらない仕事をさせること。「正宗」は、稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀。その刀で大根を切る、ということから。同類語・同義語大根を正宗で切る...
「た」

竹に油(たけにあぶら)

分類ことわざ意味口が達者でべらべらとよく喋ること。竹は滑りが良いのに油をつければ止めようがない、ということから。同類語・同義語立て板に水(たていたにみず)
「た」

伊達の薄着(だてのうすぎ)

分類ことわざ意味着ぶくれの不格好を嫌い、寒い時でも我慢して薄着をすること。「伊達」は、見栄を張っておしゃれな様子をすること。戦国大名の伊達政宗の派手な服装からきたといわれる。
「と」

当意即妙(とういそくみょう)

分類ことわざ意味その場に応じて、素早く機転を利かすこと。気の利いた対応をすること。「当意」は、その場で考えること。「即妙」は、機転が利くこと。同類語・同義語臨機応変(りんきおうへん)
「と」

灯台下暗し(とうだいもとくらし)

分類ことわざ意味自分の身近なことは案外分からないものだ、という意味。「灯台(燈台)」は、昔、蠟燭(ロウソク)を立てる明かりを灯すための台のことで、遠くは明るいがそのすぐ下は陰になって暗い、ということから。遠いことはよく気が付くが、身近にある...
「と」

冬扇夏爐(とうせんかろ)

分類ことわざ意味時勢に合わず、何の役にも立たないこと。冬の扇、夏の炉(暖炉)、ということから。
「と」

頭角を現す(とうかくをあらわす)

分類ことわざ意味才能や技能が他の人よりも特に優れて目立つこと。「頭角」は頭の先のこと。頭の先が人よりも抜きんでて目立つ、ということから。
「と」

同床異夢(どうしょういむ)

分類ことわざ意味同じ生活をしているのに心では別の考えをしていること。また、一緒に仕事をしながら目標や意見が違うことをいう。
「と」

同悪相助く(どうあくあいたすく)

分類ことわざ意味悪人も互いに助け合うことをいう。
「て」

天を指して魚を射る(てんをさしてうおをいる)

分類ことわざ意味求める方法が間違っている時は無益なことである、という意味。空にめがけて魚を矢で射ようとしても到底実現不可能なことである、ということから。
「て」

手ですることを足でする(てですることをあしでする)

分類ことわざ意味当然すべきことをしないで、してはならない誤ったことをする、という意味。
「と」

とどのつまり

分類ことわざ意味結局のところ。挙句の果て。色々あった最後の最後。魚のボラは、成長につれて名前を変える出世魚であり、オボコ→クチメ→スバシリ→イナ→ボラとなり、最後にトドと呼ばれることから。
「と」

取らずの大関(とらずのおおぜき)

分類ことわざ意味実際に力量を示さないのに、非常に力量の優れている人のこと。実際に相撲を取ってみた訳ではないのに、大関と称される、ということから。
「て」

出船によい風は入船に悪い(でぶねによいかぜはいりふねにわるい)

分類ことわざ意味一方に対しては良い条件でも、そのことが他方には悪い条件になる、という意味。船が港から出ていくのに都合良く吹く風は、港に入港しようとする船にとっては都合が悪いものである、ということから。
「て」

手本は説法に勝る(てほんはせっぽうにまさる)

分類ことわざ意味口先で立派な意見を述べて忠告するよりも、実際に自分で手本を示す方が効果がある、という意味。英語での表記Examples are better than precept.
「て」

出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)

分類ことわざ意味あまり差し出た振る舞いをすると、他人から責められたり、あまり人より優れていると、他人から嫉妬したりして災難に遭う、という意味。杭は高さを揃えて打つもので、杭の頭が出すぎていると打たれる、ということから。同類語・同義語出る釘は...
「て」

鉄を点じて金と成す(てつをてんじてきんとなす)

分類ことわざ意味前人の平凡な言葉を活用して名句にすることをいう。鉄に手を加えて(点じて・滅して)金にする、ということから。
「ち」

血で血を洗う(ちでちをあらう)

分類ことわざ意味①親族同士が醜く争うこと。また、仲間同士が惨たらしく争うこと。②悪事には悪事でやり返す。また、暴力には暴力で仕返しをすること。血で汚れた身体を洗うのに、血を用いる、ということから。同類語・同義語血を血で洗う(ちをちであらう)...
「ち」

血を以て血を洗う(ちをもってちをあらう)

分類ことわざ意味悪に悪で報いればますます関係が悪くなる、という意味。血で血を洗えばますます血まみれになる、ということから。同類語・同義語血で血を洗う(ちでちをあらう)