「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類 ことわざ 意味 度を越えた無茶な飲食のこと。 鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「か」

金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)

分類 ことわざ 意味 お金は一つの所に止まっているものではなく、富者(お金持ち)もお金を失いことがあり、同様に貧者(貧乏人)にも回ってくることもある、という意味。 お金は人の手から人の手へと渡っているものだから、いつかは自分のところにも回っ...
「は」

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

分類 ことわざ 意味 思っていることを遠慮せずに、ずばずばと言うこと。 歯に、衣(衣服)を着せない、ということから。包み隠すところなくものをいう、という意味。 同類語・同義語 歯に衣着せない
「よ」

宵だくみの朝臥せり(よいだくみのあさぶせり)

分類 ことわざ 意味 宵の時分に翌朝のことを考えながら、朝には朝寝坊して怠ることをいう。宵の計画が寝坊によってその計画が台無しになること。 「宵」とは、日が暮れて間もない時間帯のこと。 同類語・同義語 宵っ張りの朝寝坊(よいっぱりのあさねぼ...
「む」

無理も通れば道理になる(むりもとおればどうりになる)

分類 ことわざ 意味 道理を無視したことでも、世間で一旦通用してしまえば、いつの間にかそれが正しいこととされてしまうようになる、という意味。 同類語・同義語 無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)
「む」

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)

分類 ことわざ 意味 道理に背く不正なことが世間で行われると、道理にかなった正しいことは行われなくなる、という意味。無理と道理との両立が難しいことをいう。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも引っ込めることをいう。 道理を無視し...
「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類 ことわざ 意味 どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。 男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。 同類語・同義語 義理と褌は欠かせ...
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類 ことわざ 意味 煩悩の容易に去り難いことをいう。 「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。 同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類 ことわざ 意味 やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。 膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。 「臑」は「脛」とも書く。 同類語・...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類 ことわざ 意味 心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。 同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(す...
「す」

脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきずもてばかやはらはしらぬ)

分類 ことわざ 意味 後ろ暗いもののある人や心にやましいことのある人は、世間を渡るにも注意深くひっそりと生きていかなければならない、という意味。 怪我をしていなければどんな所でも平気で走っていけるが、脛に傷があると、茅原(萱原)のような所は...
「の」

嚢中の錐(のうちゅうのきり)

分類 ことわざ 意味 優れた才能は、他人が覆い隠そうとしても自然と世に現れるものである、という意味。 「嚢(のう)」は、袋。袋に錐(きり)を入れると、錐の尖った先端が袋を破って突き出てしまうことから。
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類 ことわざ 意味 何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。 猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もあ...
「ふ」

無精者の一時働き(ぶしょうもののいっときばたらき)

分類 ことわざ 意味 日頃から怠けている者が急に働き出しても、一時だけのことで長続きはしない、という意味。
「た」

掌を反す(たなごころをかえす)

分類 ことわざ 意味 態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。 「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。 同類語・同義語 掌を反す...
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類 故事 意味 艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。 貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。 昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえ...
「ま」

まさかの友こそ真の友(まさかのともこそしんのとも)

分類 ことわざ 意味 逆境にあるときにこそ真実の友情が分かる、という意味。 危機に陥って、まさか誰も助けてくれないと思ったときに助けてくれる友人こそ、本当の友である、ということから。 英語での表記 A friend in need is a...
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類 ことわざ 意味 調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。 同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類 ことわざ 意味 同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。 同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼた...
「う」

埋もれ木に花咲く(うもれきにはなさく)

分類 ことわざ 意味 忘れ去られて不遇だった人に、幸運が訪れてくることをいう。 土の中に埋もれた木が、再び芽を吹き、花を咲かせる、ということから。 同類語・同義語 老い木に花咲く(おいきにはなさく)