植物

「う」

独活の大木(うどのたいぼく)(うどのたいぼく)

分類ことわざ意味見かけは大きくて立派だが、何の役にも立たないもののこと。また、一見丈夫そうだが体の弱い人のこと。植物の独活(ウド)は、成長すると2メートル程になるが、若芽の時のように食用にもできず、かといって折れやすいので材木・用材にもなら...
「ま」

待つうちが花(まつうちがはな)

分類ことわざ意味どんなことでも楽しみにして待っている間こそ最も楽しいもので、現実のものになってしまうとさほどではないことが多いものだ、という意味。同類語・同義語待つが花(まつがはな)
「ま」

蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)

分類故事意味前もって努力をしなければ、良い結果は生まれない、という意味。種をまかなければ芽は出ないのだから、何もしないで報いを期待してはいけない、ということから。
「え」

枝を伐りて根を枯らす(えだをきりてねをからす)

分類ことわざ意味末端を処理してから根本に戻る、という意味。また、全てを取り払ってしまう、という意味も。木を枯らすには、末端の枝を伐採し、順に根っこにまで及ぶのが良い、ということから。
「ね」

根掘り葉掘り(ねほりはほり)

分類ことわざ意味細かいところまで残らず。何から何までしつこく聞き出す様子。根っこから葉っぱまで、隅々まですっかり掘って、ということから。
「ら」

落花情あれども流水意なし(らっかじょうあれどもりゅうすいこころなし)

分類ことわざ意味一方には思う心があるけれども、その心が一方には通じない、という意味。散りゆく花は、川の流れに従う心持ちであるけれど、川の水は知らない顔で流れていくものだ、ということから。関連語落花流水(らっかりゅうすい)
「ね」

猫に木天蓼(ねこにまたたび)

分類ことわざ意味好物のこと。また、効果が著しいことをいう。木天蓼(マタタビ)は、サルナシ科の樹木で、その実を猫が好むことから。
「ゆ」

雪の内の芭蕉(ゆきのうちのばしょう)

分類ことわざ意味芸術表現の中で事実に拘らないことをいう。中国の詩人・画家の王家が、その絵の中に雪中の芭蕉という有り得ない構図を描いたことから。
「ほ」

蒲柳の質(ほりゅうのしつ)

分類ことわざ意味生まれつき身体が弱いこと。ひ弱な体質のこと。「蒲柳」は、カワヤナギ(川柳)のこと。カワヤナギは、秋になると葉が早々と落ちることから。
「み」

実入り豆に花(みいりまめのはな)

分類ことわざ意味得をすることが重なることをいう。もう実が入っている豆に、また花が咲く、ということから。
「ら」

落花流水(らっかりゅうすい)

分類ことわざ意味男女互いに慕う気持ちがあること。男に女を慕う思いがあれば、女にもまた男の情を受け入れようとする心が生まれるものだ、という意味。男女には互いに想い合う情があること。散り落ちる花弁には、水に落ち、水の流れるままに流れ去りたいとい...
「ち」

朝三暮四(ちょうさんぼし)

分類ことわざ意味詐術を用いて人を欺き愚弄すること、口先で人を騙して馬鹿にすること。また、目先の違いにこだわって結局何も変わっていないことに気が付かないことをいう。猿回しが猿に「栃の実(木の実)を朝三つ、夕方四つやろう」と言ったら朝の分が少な...
「へ」

糸瓜の皮とも思わず(へちまのかわともおもわず)

分類ことわざ意味少しも意に介さないこと。何の役にも立たない詰まらないもののことを「(ヘチマ)糸瓜の皮」といい、そこから転じて、何とも思わない状態のことをいう。ヘチマは、本体である繊維を用いるものであり、その皮は役に立たない、ということから。
「と」

刺のない薔薇はない(とげのないばらはない)

分類ことわざ意味目には美しく見えるものでも、醜く恐ろしい反面を持っているものである、という意味。また、世の中には完全無欠な幸福は存在しない、という意味も。英語での表記There is no rose without a thorn.
「と」

団栗の背比べ(どんぐりのせいくらべ)

分類ことわざ意味どれもみな同じくらいで変わり映えもなく、似たり寄ったりで特に優れたものがないこと。また、どれもこれも同じくらいつまらないものばかりが、優劣を競うことのたとえ。団栗(どんぐり)は、色も形も大きさも殆ど同じでよく似ていて、背比べ...
「い」

言わぬが花(いわぬがはな)

分類ことわざ意味本当のことをはっきりと言ってしまわない方が、差し障りが無く、趣もあるものだ、という意味。また、物事は全部話してしまうとあからさまになり、差し障りが起こるため、慎んだ方が良い、という意味。黙っている方がかえって良い、ということ...
「い」

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

分類ことわざ意味すべての信仰というものは、それを信ずる心次第である、という意味。節分の夜に鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺して門口に飾ると魔を払うという俗信がある。鰯のようなつまらぬものでも、信仰する人にとっては極めて大切なもので、信心一つでこ...
「ふ」

風樹の嘆(ふうじゅのたん)

分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
「わ」

若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)

分類ことわざ意味若者は頼りにならないものであるから頼ってはならない、という意味。若い木は弱いから、それに腰を掛けて身体を預けてはならないように、若い者には頼ってはいけない、ということから。
「み」

緑の黒髪(みどりのくろかみ)

分類ことわざ意味若々しく黒く艶のある美しい髪のこと。「緑」は、新芽のように若々しい、という意味。同類語・同義語緑の髪(みどりのかみ)